バターミルクの自信作が出来ました!
きっかけは、なんといってもインドです!! 全日空のセールで往復がとても安くて(酷暑期だから安かったんだろうな…)、そして酷暑期のインドを一か月かけて周遊しました。
そのとき、猛烈に暑い日々の体に滋養を求めてとにかく反復して飲んだのがバターミルクです。現地ではチャーチ(ジャイプール、リシケシュ)、チャーツ(バピ)、チャース(バピ)、カース(ポートブレア)などと呼ばれていることを確認しました。ヒンディー語では「छाछ」なので、標準名としてチャーチと呼ぶのがよいでしょう。
私がバターミルクを反復して飲んだ最大の理由は、
バターミルクがものすごく美味しい♡♡♡
からです♪
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<バターミルクの基礎事項>
バターミルク(Buttermilk)には、伝統的バターミルク(Traditional buttermilk)と人工的バターミルク(Artificial buttermilk)があります。世界的には人工的バターミルクの製造と流通が多い中、伝統的バターミルクがよく飲まれているのはインド、あとは遊牧民の人々の地域です。インドを中心に今も飲まれている伝統的バターミルクは牛乳から脂肪分(バターないしギー)を取り出した後に残る液体部分です。脂肪分が取り除かれ発酵が始まっていることにより、さっぱりとした味で酸味があって低カロリーな乳製品です。
なお先進国各地で作る人工的バターミルクは低脂肪乳に乳酸菌を加えて作ります。伝統的でも人工的でも、バターミルクの酸味は含まれる酸によるものです。
* * *
インドで美味しいと感じたのは伝統的バターミルクです。私はインドで飲むたびに、「日本でならヨーグルトを冷水希釈したら同じ味が作れそうだな、でも酸味を足す必要があるな」などと考えてイメージの配合をメモに残し、日本に帰国した翌週、味を覚えているうちに自宅でバターミルクを作りました。目指すのは、適切に低脂肪で発酵乳の酸味があって、暑い日に飲んで「美味しいー♡」と喜びの声があがるインドのチャーチ(バターミルク)です!
レシピは簡単です。
材料(出来上がり約500 mL):
- 無糖ヨーグルト(※1)
- 200または180 g
- 氷水
- 300または320 g
- 塩
- 0.5 g(※2)
- クエン酸
- 0.2 g(※2)
※1:普通の無糖ヨーグルト(脂肪分3%)を買い求めます。
※2:塩とクエン酸は1 g単位スケールから計る場合は1 gの1/2と1/5で。小さじから計る場合は小さじ1杯を5 gとして1/10(1/2にしてから1/5にする)と1/25(1/5を2回行う)です。
作業工程:5 分
- 出来上がりをおよそ500とするため、無糖ヨーグルト200+氷水300(濃いめタイプ)か、無糖ヨーグルト180+氷水320(さっぱりタイプ)かを決める。
- 材料をボウルに入れて泡だて器などで混ぜ、氷、塩、クエン酸を溶かす。
- Enjoy!
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乳酸菌の活躍がポイント高いドリンクですから、こういう賞味期限至近で菌数が増えていそうなものを買い求めるとよいです♪
混ぜます。
出来上がりです♪
美味しいー♡♡♡
なお、出来上がり約500 g中塩0.5 gとは厚生労働省HP熱中症診断ガイドラインにおける熱中症予防に最も効果的な塩分濃度と一致します(インドすげー)。
よって、熱中症予防に最適な塩分、疲労回復のクエン酸、体熱を下げる氷水、日本人が慢性的に不足するカルシウムを同時に摂取できるのです(インドすげー)。
ヨガの聖地のリシケシュで飲んだバターミルクは濃いめでした。グジャラート州のバピで飲んだバターミルクは薄くてキリっとしていました。それを、それぞれ、ヨーグルト200+氷水300と、ヨーグルト180+氷水320で再現しています。
バターミルクの脂肪分はおよそ1%。
濃いめタイプ(ヨーグルト200+氷水300)だと、脂肪分3%のヨーグルトから脂肪分1.2%のバターミルクを作ることになります(∵3×200÷500=1.2)。
さっぱりタイプ(ヨーグルト180+氷水320)だと、脂肪分3%のヨーグルトから脂肪分1.08%のバターミルクを作ることになります(∵3×180÷500=1.08)。
よってどちらをとっても本場のバターミルクと同等の脂肪分となるので、とても再現性のよいレシピだと自負しています。
バターミルクの自信作。
バターミルクは日本では馴染みがないのですが、海外料理レシピにはしばしば使われる食材です。興味を持った方にこのレシピが役に立つと嬉しいです。