友人がグルテン過敏症と診断。その日偶然作っていたのは米でとろみをつけるプサロスーパ

2023/08/08

友人がグルテン過敏症と診断されたようです。以前から小麦由来の食べ物で不調になっていて、病院の検査で確定したのだそう。診察では小麦由来の食べ物を極力減らすように指導されたそうです。

悲しいことですが、自己免疫の病気はかなり多くの人が持っていて、その誰もが、防御や予防で不調をきたさないようにして、体質に付き合っていかなければならないんですよね。

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私がその日偶然作っていたのは米でとろみをつけるプサロスーパでした。ギリシャやキプロスの魚スープです。

プサロスーパ

プサロスーパは単に「魚スープ」を意味する単語(ギリシャ語)なので、作り方やとろみ具合などは実に様々ですが、今回はイサキを使ってダシを取り、身を取り出し、骨についた身をほぐしてスープに戻し、野菜と米少々を入れて煮ました。野菜を取り出してハンドブレンダーにかけると煮えた米が完璧によいとろみをつけてくれます。

煮る途中で加えるレモン果汁とオリーブオイルが素晴らしく魚の味に合います。レモンの酸味は暑い8月の気候には特に良くて、スープがすいすいと体に入っていきます。

と、そのような料理研究の時間を過ごしたあと、その日の夜にグルテン過敏症のことを知ったわけです。友人の平癒祈願とともに、私も、グルテン摂取について考えました。

たとえば、エビアレルギーの人がいる。でもエビは一般人にとって毒なのか?→いいや毒じゃない。

たとえば、ソバアレルギーの人がいる。ならばソバは毒物なのか?→いいやそうじゃない。

エビやソバを食べられる人は多く、そしてその多くの人にとって毒じゃない。

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最近殊にグルテンフリーを標榜する食品が増えてきましたね。でも、多くの人にとって体調不良の原因にならない小麦を、多くの人が体に悪いというイメージで忌避する風潮もいかがなものかと思うのです。

小麦を食べられる人は多く、そしてその多くの人にとって毒じゃない。

小麦が明確に自分にとって毒でないのなら、小麦を忌避したがために他の食品摂取にバランスが傾くことも、怖いことなのではないかな。

ただし大人になってから外来異物がアレルゲンになる事例はたくさんある。よく聞くのが「大人になってから花粉症」みたいな事例です。だから私ができることは、グルテンすなわち小麦の食品はこれからも変わらず食べていく。ただしいつグルテンが私や家族にとってアレルゲンになるかもしれないから、体調不良のときには食べたものなどをメモして残していく。そのメモの積み重ねから、有意に小麦と不調の因果関係が疑われたときは、受診しようと思う。

再掲になるけれど、知識がないままイメージで忌避するのはよくない。

そこはしっかりと、私は、「食と健康」に因果関係や根拠を持って取り組んでいこうと思いました。

友人の平癒祈願とともに、今後の小麦製品への取り組みについて考えた1日なのでした。

プサロスーパ

ギリシャやキプロスの料理「プサロスーパ」は、米を入れて煮て、煮えた米をハンドブレンダーで分散させると、小麦粉を使わないのに見事なシチューのテクスチャになりました小麦摂取制限をするときがきたら必ず役に立つレシピだと思いました。



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