私のお気に入りの料理に、ギニアビサウ料理の「シガ」があります。
この端的な名前がいいよね。日本の料理でも、新しい創作料理は例えば「もずくの大根おろしがけ」とかいったようななんとも長い名前がつくものですが、伝統料理は「なます」「すし」「すのもの」のように、端的な短い名前がつく傾向があります。だからギニアビサウ料理の「シガ」もその土地にきっと長らく根付く土着の料理なのではないかと思っています(未検証&要検証)。
うちの菜園では、玉ねぎ、オクラ、トマトなどは毎年の定番なので、初夏に玉ねぎを収穫して吊るしておいて、夏のオクラ&トマトのオンシーズンを迎えると、途端にアフリカ料理を作る機会が増します。
「シガ」は、玉ねぎ、オクラ、トマトを刻んで、ひき肉と一緒にパームオイルの中に入れて炒め煮にするだけなので、とても簡単に美味しいアフリカ味が作れるんです。
ごはんと一緒にワンディッシュプレートでOK。
(この日は近所で野生のきのこが採れたのできのこのかやくご飯にしています、笑)
噛めば噛むほどオクラが口の中でとろとろして見事な美味しさです。
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私は、地球の六大陸をすべて旅した者として、「どの大陸の料理が美味しいですか」ともし聞かれたら、「ユーラシアはアジアの料理があるから我々アジア人にとって美味しいのは大前提だけど」と注釈をつけた上で、「アフリカ料理が美味しいよ」と答えると思います。
この「シガ」は、とっても簡単に作れて、簡単に、超本格的なブラックアフリカの味になります。
パームオイルは輸入食材店などで買い求めて、是非是非、夏、オクラとトマトが美味しい季節に作ってみてください。