スパイスアンバサダーの夏の活動テーマは、さっぱり・さわやかな世界のスパイスごはん。この連載では、料理の酸味に着目し、「スパイスを使う世界の酸っぱい料理」のレシピや国のことを10回連載で紹介しています。
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世界の料理って本当に素敵です。
酸っぱい料理はもちろん残暑の疲労回復にも最適!!! そこに、日本料理にはない新しいアイディアが加わると、食の幅が広がり、暮らしの楽しみが広がります。「美味しいものは、誰が食べても美味しいのだから」、それを伝えることは私の楽しみです。
【第3回】発酵編1)中国料理「酸菜鱼(スアンツァイユー)」
私が中国に行ったとき、湖南料理店で素晴らしく感激した料理です。ただ単に酢で酸味を与えるのではなく、野菜の漬物を煮込んで作る、発酵食品の「ダシ」を上手に使い、流石中国料理人の腕を感じた料理です。

材料(2~3人分):
- 魚(※1)
- 2尾(※1)
- 水
- 900 mL
- 漬物(※2)
- 200 g
- 酒(※3)
- 大1
- こしょう
- 小1/2
- 片栗粉
- 大1
- にんにく
- 2かけ
- 生姜
- にんにくと同量
- 鷹の爪
- 4本
- サラダ油
- 大2.5
- 花椒(※4)
- 大1
- 唐辛子の粉(※5)
- 小1/8
- 醤油
- 小1
- 酢
- 大1~2
- 塩
- 小1/2
- 味の素
- 少々
- パクチー
- 少々
※1:魚は白身の魚を使います。このレシピでは体長25 cm程度のイサキを2尾使っています。
※2:白菜の漬物、野沢菜漬け、高菜漬けなど。
※3:日本酒でよいです。料理用酒でも可。
※4:花椒はホールの挽きたてがよいですが、パウダーでもよいです。
※5:唐辛子の粉は、レッドペッパー、キムチ用唐辛子、一味唐辛子などが使えます。
作業工程:40 分
- 魚の頭とウロコと内臓を取り、3枚におろす。
- 鍋に中骨と水を入れて火にかけ、骨のダシを取る。
- その間に漬物を絞って漬け汁を別容器に取り、漬物を細かいザク切りにする。
- 魚を皮つきのまま一口サイズより大きめに切ってボウルに入れ、酒、こしょう、片栗粉を加えて全体に均一にまぶす。
- にんにくと生姜を薄切りの千切りにし、鷹の爪を1 cm長さに切って種を取り出しておく。
- フライパンか中華鍋にサラダ油を入れて熱し、にんにく、しょうが、花椒を加えて炒め、鷹の爪の輪切りを加えて炒める。
- 鷹の爪がカラっと炒められたら取り出しておく。
- 刻んだ漬物を入れて炒める。
- 漬物がしんなりしたら、中骨を煮た汁、漬物の漬け汁を大さじ1程度、唐辛子の粉、醤油、酢、塩を加えて煮立てる。
- 魚の身を加えて3分ほど煮て、味の素少々を加えてから味見をし、酸味加減や塩加減などを好みに調える。特に酸味はぼやけずくっきりと分かるようにする。
- 盛り付ける器に、尾がはみ出るように魚の中骨を入れ、スープと具を注ぎ、鷹の爪の油炒めを乗せ、パクチーを飾って出来上がり。
- Enjoy!
中国の四川省や湖南省は唐辛子や発酵食品を使う料理が美味しい。代表料理・名物料理はこの「酸菜鱼」(スアンツァイユー)という、野菜の漬物の旨味をもつ魚スープです。この料理は食べていてとても気持ち良い。なんたって汁が旨い。味は「漬物とお魚が入ったサンラータン」といった感じですが、漬物の旨味は実にダイナミックで、心地よい酸味と風味良い唐辛子の辛味が、中国料理の真髄に迫ります。
「夏は、スパイスを使った酸っぱい料理が合う!」
これからも、その楽しさと美味しさが詰まったレシピを厳選し、夏に合う、スパイスを使う世界10か国の酸っぱい料理を掲載していきます。どうぞ次回もご期待ください。

~アフガニスタン料理、ボラニカチャル

~アルバニア料理、ターブコーシ

~中国料理、酸菜鱼(スアンツァイユー)

~ロシア料理、サリャンカ

~フランス料理、プレオビネグル

~ドイツ料理、ザワーブラーテン

~エジプト料理、ファッタ

~メキシコ料理、ポクチュク

~グアム料理、レモンフライドチキン

~インド料理、ジャルジーラ
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。