スパイスアンバサダーの夏の活動テーマは、さっぱり・さわやかな世界のスパイスごはん。この連載では、料理の酸味に着目し、「スパイスを使う世界の酸っぱい料理」のレシピや国のことを10回連載で紹介しています。
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世界の料理って本当に素敵です。
酸っぱい料理はもちろん残暑の疲労回復にも最適!!! そこに、日本料理にはない新しいアイディアが加わると、食の幅が広がり、暮らしの楽しみが広がります。「美味しいものは、誰が食べても美味しいのだから」、それを伝えることは私の楽しみです。
【第2回】酸乳編2)アルバニア料理「ターブコーシ」
アルバニアとは、世界旅人が訪れる地域としてもマイナーな国。東欧でユーゴスラビアを飛び越えてソ連衛星国となっていたその国は、経済的自滅も経験して経済発展が遅れ、言い換えれば素朴な伝統料理が残されています。

材料(4人分):
- 米
- 80 mL
- 鶏肉(※1)
- 500 g
- 水
- 150 mL
- 塩
- 小1
- ヨーグルト
- 250 mL
- 生クリーム(※2)
- 大1
- 卵
- 2個
- こしょう
- 小1/4
- バター
- 大1
- 薄力粉
- 大3
- 唐辛子の粉(※3)
- 好きな量
※1:鶏肉の部位は問いません。写真はもも肉使用。
※2:生クリームはコクを増すために加えます。ない場合は省いてよいです。
※3:唐辛子の粉はレッドペッパー、カイエンペッパー、一味唐辛子などを使います。
作業工程:1 時間 30 分(米の吸水時間を除く)
- 作り始める2時間前くらいに、米を洗って水(分量外)に浸けておく。
- 鶏肉を5~6 cm角に切り、小鍋に水と半量の塩(小さじ1/2)を入れて火にかけ、沸いたら鶏肉を入れてフタをして弱火にし、ときどき混ぜながら10分ほどゆでる。
- その間にボウルにヨーグルト、生クリーム、卵、残り半量の塩(小さじ1/2)、こしょうを入れて泡だて器で均一になるように混ぜる(泡立てない)。
- 鶏肉が煮えたら火を止め、鶏肉を取り出し、ゆで汁を取っておく。
- 小さなフライパンにバターを入れて中火にかけて融かし、薄力粉を入れて木べらなどで練り、鶏肉のゆで汁を少量加えて均一になるように練り、これを繰り返して鶏肉のゆで汁を全量使って均一なとろみ液を作り、火を止めて粗熱を取る。
- ヨーグルトが入ったボウルに上のとろみ液を入れ、泡だて器で均一になるように混ぜる(泡立てない)。
- オーブンを180℃で予熱開始。
- 米をザルにあげ、水気をよく切り、耐熱容器に入れる。次に皮を上にして鶏肉を入れる。
- ヨーグルト液を鶏肉の上からかけ、鶏肉の頭が液から出る程度に入れるか、鶏肉が隠れてもよければ全量を入れる。
- 唐辛子の粉を鶏肉をよけてパラパラとふりかけ、オーブンに入れ、揺らしてヨーグルト液が固まっていることを確認し、かつ表面に好みの焼き色がつくまで焼く(目安として30~40分)。
- 室温に10分程度置いて、ヨーグルト液が落ち着いてから食べ始めます。
- Enjoy!
すごーい。こういうの、フラフィー♪って快哉を叫びたい(※fluffyはふわふわの意味)。ターブコーシは羊肉や鶏肉にヨーグルトカスタードをかけてふわふわのドリアにしたような料理で、特にアルバニア中部のエルバサン市の名物料理として知られています。お肉が柔らかくてフラフィー。ヨーグルトと卵と肉汁を組み合わせたカスタードがちょうどよく焼けてフラフィー。お米も入ってドリア風でお腹にたまります。お肉をヨーグルトと一緒に焼くだなんて、日本にいるとそんな料理に出会う機会もないけれど、さっぱりとして新しい味わいです。日本では羊の塊肉が手に入りにくいし、手に入ったとしても高価なので、ここでは作りやすいよう鶏肉バージョンのレシピを掲載しました。
「夏は、スパイスを使った酸っぱい料理が合う!」
これからも、その楽しさと美味しさが詰まったレシピを厳選し、夏に合う、スパイスを使う世界10か国の酸っぱい料理を掲載していきます。どうぞ次回もご期待ください。

~アフガニスタン料理、ボラニカチャル

~アルバニア料理、ターブコーシ

~中国料理、酸菜鱼(スアンツァイユー)

~ロシア料理、サリャンカ

~フランス料理、プレオビネグル

~ドイツ料理、ザワーブラーテン

~エジプト料理、ファッタ

~メキシコ料理、ポクチュク

~グアム料理、レモンフライドチキン

~インド料理、ジャルジーラ
※本記事はハウス食品及びレシピブログが主催するスパイスアンバサダーに就任したことに基づき執筆するものです。