【苦手食材の朝食×スパイス×世界の料理・連載第1回】「パクチー×オレガノ×ペルー料理」~カルドデガジーニャ編~

2020/11/30

2020年度スパイスアンバサダーの活動報告
12月の活動内容として、スパイスで好き嫌い解消チャレンジ!苦手な食材をおいしく克服しよう<朝ごはんで好き嫌い解消編>という趣旨に基づいた情報発信をする運びとなりました。そこで、本タイトルの通り【苦手野菜の朝食×スパイス×世界の料理】として、5回連載形式でスパイスアレンジレシピをお届けします。

【好き嫌い解消のエピソード、レシピへ込める想い】
アレルギーなど体質上の問題を除き、好き嫌いがなくなることが良いこととされるのならば、嫌いなものが食べられるようになることは良いことだ、という結論に着地します。では、嫌いな食材を好きになってもらうために、調理者は何をすればよいのか。これには「人には好みがある」のが大前提なので、結局のところ正解がありません。しかし、例えば親子間など、これまでの自分の調理で誰かに嫌いな食べ物が定着してしまったのなら、好き嫌いを解消する良い方法は自分の調理でない方法でその食材を料理することである、という結論にも着地します。

だから私のおすすめは世界の料理世界の料理には、これまでの食事で得られなかった感動を得る扉、自分にとっての新しい扉がたくさんあります。事実、旅で知り合うバックパッカー達には、「俺豆嫌いだったけどイエメンに来て好きになったわ」とか「あたしベトナムに来て嫌いだったパクチーにはまった!」みたいなエピソードを山のように聞くからです。また -それは日本国内の食の旅もそうであるように- その国の料理を知ることは社会学習でもありますから、私は、ちょっと食育な視点から、本企画の目指す「好き嫌い解消チャレンジ」を応援したいと思います。

この5回の連載では、苦手食材を朝食に美味しく食べられるアイディアとして、『パクチー、にんじん、牛乳、レバー、納豆』を選びました。

* * *

連載第1回は、「パクチー×オレガノ×ペルー料理」~カルドデガジーニャ編~です。

カルドデガジーニャ

この料理、パクチーが苦手な人に、気に入っていただけると嬉しいです。

レシピは簡単です。

heart『心から温まる親子汁♪ カルドデガジーニャ♪』
材料(2人分):

鶏手羽元(※1)
4本
1.5 L
2個
にんにく
2かけ(※2)
生姜
薄切り2枚
じゃがいも
中2個
鶏がらスープの素
適量
スパゲティー
180 g
オレガノ(※3)
小1/2
小1/2
ブラックペパー
少々
小ねぎ、パクチーの葉
仕上げに乗せる量

※1:今回は鶏手羽元4本を使いました。
※2:にんにくは薄皮がついた状態で使います。
※3:オレガノは、生オレガノでも乾燥オレガノでもよいです。

作業工程:1 時間

  1. 鶏肉は骨の部分に包丁の付け根の角を強く当て、骨に亀裂を入れる。
  2. フタができる鍋に、鶏肉、水、卵(殻つきのまま)、にんにく(薄皮つきのまま)と生姜を入れ、強火にかける。
  3. じゃがいもは丸のまま皮をむいておく。
  4. 沸騰したら、じゃがいもを入れ、水分量(水面の高さ)を確認する。
  5. 火加減を若干落とし、しかしボコボコと比較的強く沸いた状態を維持して煮て、骨から旨味を引き出すように煮る。
  6. 煮汁の量が2/3程度に減ったら、じゃがいもに菜箸を刺してみる。すっと通ったら取り出し、通らなかったら更に数分煮て、火が通った時点でじゃがいもを取り出す。
  7. にんにくとゆで卵も取り出しておく。
  8. スープの味見をする。鶏の旨味が足りないと思ったら鶏がらスープの素を適宜加える。塩はスパゲティーをゆで終えたあとで加えるので今は塩分は気にしない。
  9. スパゲティーを半分に折って入れ、菜箸でかきまぜながら、麺と麺がくっつかないようにしてゆでる。
  10. スパゲティーをゆでている間に、小ねぎまたはコリアンダーの葉を、好みのサイズに切る。
  11. スパゲティーのゆで時間が経過したら、味見をし、麺に火が通っていたら火を止め、オレガノ、塩、こしょうで味加減と風味を調える。
  12. やや深めの器にスパゲティーを入れ、鶏肉とじゃがいもとゆで卵(殻つき)を乗せ、スープを注ぎ、小ねぎやパクチーの葉を乗せる。
  13. Enjoy!
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カルドデガジーニャ

「美味しーい!」

ああ・・、カルドデガジーニャったら・・・。ペルーで心からほっと落ち着く、心からほくほく温まる、美味しい美味しい「親子汁」には、思い出すだけでその美味しさにうっとりします。カルドは水炊きのようなスープ、ガジーニャは雌鶏の意味なので、ペルー版「親子汁」というのが興味深いですよね。殻つきゆで卵がドンと入るインパクトも良いし、たっぷり入ったスパゲティがお腹にたまり、散らしたパクチーやネギが旨みをアップするというもの。殻つき卵に最初は驚きますが、慣れるとそのほうがゆで卵がぷりぷりしていて美味しいように思います。

* * *

世界はそのスパイスの使い方を持っています

本企画も、やりがいを持って取り組むと本当に有意義ですね。多くの人にとって美味しいという保証つきの料理をレシピつきで紹介することで、「作る楽しみ」や「食べてみる意欲」が芽生える一助になり、その結果として自分や家族の好みに合う新しいレシピが見つかっていくという形で貢献できるのならばとても嬉しいです。次回もどうぞお楽しみに☆


スパイスで好き嫌い解消料理レシピ

※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター提供されたことに基づき執筆するものです。



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