ジョージア(グルジア)料理ハチャプリは美味しい。特に画になるのは、トルコとの国境に近いアジャラ地方の「アジャリアンハチャプリ」です。
これは漁村の料理で、船の上の太陽を描くように作られているのだとか。だからパン生地はボート状に成型し、卵を落として作ります。
実はハチャプリの成形は難しい。ほら、凹凸を作る方法って幾つかあるじゃないですか、凹んでいる部分を押して凹ますのか、引っ張って薄くするのか、とか、凸の部分はつねって盛り上げるのか、端から丸めるのか、とか。
パンは成形したときと焼けたときとで形が随分変わることもあるので、正しい方法で成形しないと正しく焼けないから、そういった意味で単にレシピからは見えないコツがあるのです。
ということで、今回は、ハチャプリの成形を中心に全工程を写真で公開します。
* * *
材料(3人分):
<パン生地>
- 小麦粉(※1)
- 280g
- 水
- 180mL
- 塩
- 小1
- 砂糖
- 大1
- スキムミルク(※2)
- 大1
- サラダ油
- 大2
- ドライイースト
- 小1
<具>
- カッテージチーズ
- 130g
- 牛乳(※3)
- 小0~小1.5
- ピザ用チーズ
- 50g
- 卵
- 3個
- バター
- 20g
※1:小麦粉は中力粉を使用しています。好みで他の粉に変えてもよいです。
※2:スキムミルクの代わりに、水の一部を牛乳に置き換えてもよいです。なければ省いてもよいです。
※3:カッテージチーズは製品によって硬さが異なり、もし硬い場合は牛乳を少々加えて練ってなめらかにします。
作業工程:1 時間(パン生地をホームベーカリーで作り、その時間を含まない場合)
- パン生地の材料をボウルに入れてこねるか、ホームベーカリーでこね、フタをして1晩寝かす。
- カッテージチーズを小さなボウルに入れ、硬いようなら牛乳を少々入れて練ってなめらかにする。
- ピザ用チーズを計量しておく。
- 膨らんだパン生地を優しく扱い、生地を3等分し、打ち粉(分量外)をふりながら直径22cmくらいの円形に延ばす。
- オーブンを220℃に予熱開始。
- 時計の12時の部分から上半分をくるくる巻き、時計の6時の部分から下半分をくるくる巻き、時計の3時と9時の部分に水を少しつけてつまみ、巻きが外れないように留める。
- 上下を開いて、ボート型に成形する。
- カッテージチーズを均等に敷き詰め、その上にピザ用チーズをふり、オーブンに入れて220℃で20分、あるいはフチの部分がしっかりと焼き色がつくまで焼く。
- (焼いている間に、全卵よりも卵黄のみが好みなら、卵黄のみを分取しておく。)
- 焼いている間に、バターを計量し、3等分しておく。
- パンが焼けたら一度取り出し、オーブンを最高温度で予熱開始。
- チーズをくぼませて卵黄または全卵を落とし、再度オーブンに入れて3分程度焼き、卵に軽く火を通す。
- 取り出して、バターを卵黄の隣に落として、出来上がり。
- Enjoy!
このレシピやブログ記事を気に入っていただけたら応援クリックお願いします(*^_^*)
食べる時は、ガブっといくとチーズやバターがたれて落ちるので、ボートのフチの部分のパンをちぎり、中をすくっていただきます。そのとき混ぜて混然一体となる卵黄とチーズとバターの風味が美味しいこと美味しいこと!!
贅沢な味わいに心震える美食のパンを、是非作ってみてください。