私がここに引っ越してきたとき、菜園に最初に植えた作物のひとつが京芋でした。数ヶ月耕していない畝がまだ残っていたとき、その畝に、ひょっこり登場した小さいきのこです。10月下旬の撮影です。
ヒビわれているカサ。角度によってうっすら表面が白く見える、明るい茶色のベルベット状のカサ。キッコウは「亀甲」なので、このヒビワレが特徴ですね。しかし幼菌はキッコウが入っていませんでした。カサは乾いていて、ぬらしてもぬめりは出ませんでした。
軸は、カサに近い方が白く、基部に近い方が赤い茶色い。最初つい「アシベニっ♪」なんて単語が出てしまったくらい、軸が紅色だという印象だった。ただし、このキノコは、カサは地上に出ていたけれど、軸は地面に埋まっていたので特殊ケースかもしれない。
特徴的なのは、横から見た姿です。
反り返るような姿。つまりアミの隆起が目立ちます。「成長するとこの管孔部分が膨らみ、浅いお椀のような形になります。」と何かに書いてあるので、これだけお碗状になったものは十分成菌なのです。
アミは上生?湾生? 軸の付け根の部分においてアミがへこんでいます。これがお碗状ということです。
アミは黄色く、打撲の跡が弱く青変します。アミは、明確に穴があいています(管孔)。キメの細かいスポンジではなく、網戸の網みたいな穴でした。
断面です。きれいですね。
軸の断面も、基部に近い方が茶色くなります。軸は重みがあり、空洞でなく詰まっています。
青変するのはアミの表面限定でした。
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<類似きのことの鑑別>
◆コウジタケ(食):カサが紅色で、コウジ臭がする。
◆ドクヤマドリ(毒):軸の断面が白くて青変。
◆アミタケ(食):管孔と軸のつきかたが違う、青変なし、ぬめりあり。
◆アワタケ(食):よく似ているのだけれど、今回収穫したものはカサが亀甲になっている点でキッコウアワタケだと思った。
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アワっていうだけあるふわっふわの食感です♪
バター醤油炒めにしました。
ふわっととろける♪
うまーい♡