お肉をドンと調理する文化がある地域には、残ったお肉を美味しくリメイクするレシピもあるものです。こういうリメイクの本物のアイディアを知ることができたら、日常生活に、きっと役立つと思いませんか!
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ブフミロトンは、フランスの家庭料理の定番の1つです。
例えばポトフなどで翌日以降にゆで肉が残っている場合に、リメイクしてまるきり違う姿に作り上げられる美味しい一皿です。だから、こういう料理は、一からお肉をゆでて作るよりも、お肉をゆでるときに先を見越して多めにお肉を用意しておくのが得策です。
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これは、冷蔵庫で1~2日ほど置いたお肉です。煮汁に浸っていたので乾いておらず、なのにお肉が引き締まって、美味しそう♪
好きな厚さにスライスします。おつまみには厚めに切ってもいいけれど、ブフミロトンには薄いほうが上品で美味しいように思います。
お肉の味がギュッとして、「外国でお肉を食べるとこんなかんじ!」という記憶がよみがえりました。
ブフミロトンを作るためには、玉ねぎ炒めがたくさん入ったトマトソースを作り、そこにお肉スライスを入れ、パン粉とチーズを乗せてオーブンで焼きます。
ブフミロトンの出来上がり♪♪
一人お肉75gほど使用しています。お肉は少なくても、さすがフランス料理、一口一口が本当に美味しくて、大満足の美味しさです。
美味しさの秘訣は、きゅうりのピクルスや粒マスタードや白ワインビネガーで上品に酸味をつけていることにあると思います。お肉料理なので赤ワインと相性が良いとよく言われるようですが、その酸味あるさわやかな旨味ははオードブルを思い出させるものであり、私は冷えた白ワインも美味しいと思うのです(*^_^*)
またいろいろとハーブ類が育っている季節であれば、生ハーブのブレンドを入れて楽しむのも、またフランスらしさを表しますよね。今回は、イタリアンパセリ、ミント、ディル、セロリの葉をみじん切りにしてソースに加えているので、フレーバーもとっても素敵です♪
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こういう、たっぷり作って翌日以降にあえて残す料理もいいものですよね。残りもののリメイクの行き先が明確なビジョンとなっていれば、無駄にすることもなく、テキパキと美味しく消費していけます。
そのような「旅して得られるシンプルライフ」のアイディアは、きっとどの国のどの地域にもあるものです。今まさに旅している中国のアムドとカムでも、次々と新発見と新考察の連続です。そんな肉の取り扱いに秀でたチベット族の素敵アイディアを、今まさに私は収集して勉強しています。
(甘粛省甘南チベット族自治州夏河より更新)