名前がわからないきのこ(1)

2019/01/25

お分かりになる方、このきのこの、鑑定をお願いします m(_ _)m

きのこ

Facebookグループの「山菜きのこを採って(撮って)食べる会」というきのこにものすごく詳しい方々も集まる会にも投稿して見てもらったのですが誰も分かりませんでした m(_ _)m もう3年も調べ続けているのだけれど同定に至らなくて。。。

このきのこは毎年9月に見られます。前回は9月22日に見ました。7月28日に見られた年もあります。ドクヤマドリの特徴を幾つか持っていますが、そもそもここは海際の国道からちょっと入っただけのところで、標高は100 m。夏は暑い。冬は雪があまり降らない。高地に生えるような植生がない。コメツガもシラビソも、まったくない。

これが生えるのは、うちに隣接する、昔林道だったところの南の斜面、半日陰、明るい日陰です。基本的には竹を含めた雑木林。カシやコナラや老木の松などがある。ちょっと離れると杉もある。1つ見つけると、周辺にも、そして広範囲にぽつぽつ点在しています(フェアリーリングという印象はなく、単に点在という印象です)。

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傘が淡い赤茶色。その赤茶色の下に黄色い地が見えていたり、表面が白っぽくなっている。光沢はない。ぬめりもない。傘にひび割れはない。

きのこ

傘の大きさは大きくても通常8 cmくらいだろうか。軸が太いのに傘が大きくない。

きのこ

ヒダはない。淡い黄色のスポンジ。管孔は傷をつけても色は変わらない。

きのこ

管孔は軸に対して直生ないし上生。

きのこ

ツカは力を加えてつまんでもしっかりしている。網目のようなシワというか、単にシワなのか、とにかくツカの表面は平坦ではない。基部に近づくほど若干太さを増すものもあれば太さを変えないものもある。淡い黄色~薄い茶色。柄の上部は黄色で中下部は色づきます。

きのこ

においはない。うっすらキノコ臭?甘味を感じる香りだ。味は苦くなく、うっすらと旨味を感じます。ツカの表面と同様で、ツカの断面も、上部が白く、中下部が色づきます。

きのこ

幼菌は管孔が薄くて、成長すると管孔が厚くなるようです。なお、断面は切ってしばらくの間、何も色が変わりません。

きのこ

切断して数時間後、管孔の上の肉がわずかに青くなった。ドクヤマドリなら管孔が青変するはず? なお、「日本産イグチ属の最新データ」の「ヤマドリタケ」に「但し稀に管孔上部の肉が僅かに青変することはある」と記載されているので、青変=ドクヤマドリというわけではないのかなと思っています。

きのこ

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10本以上採れたとき、傘も柄も3~4 mmくらいのスライスにして、最初10分ゆで、次に水を替えて20分くらいゆでて、夕食18:20頃、1人1本分ずつくらいを食べた。ウイグル味の羊肉うどんに入れて。食感めっちゃよし!!確かに旨いキノコだ。あと食べたものは、粉ふきいもと、ししとうと玉ねぎの炒め物、ごはん。食べ過ぎもお酒を飲んでも食後の体調に影響しそうなので、この程度にしておいた。なお夫はこのときどちらかと下痢気味で、私はどちらかというと便秘気味。食べて3時間。ケロっとしてる。不調を一切感じない。翌日以降もケロっ。その後も、塩バター炒めなどで、採れたら保存食にして、ちょくちょく食べています。次第に、「沸騰した湯にスライスきのこを入れてゆがいたら取り出す」程度の下ごしらえで食べるようになりました。とにかくこのきのこは食感が見事に素晴らしいのです。

このきのこは、立ち入る時期が合うと、本当に、林道沿いの斜面に、お花畑のようにわあー♡ と広がるんです。美しくて、優美な光景で、素晴らしくて、是非とも種類を確定させたいと、今日まで思って参りました。

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<類似きのことの違い>
◆ヤマドリタケ(食)
傘にはごく弱いがぬめりがある。
肉は白い。
柄の上半分に網目模様がある。
針葉樹林に生える。
傷つけても青変しない。「日本産イグチ属の最新データ」には「但し稀に管孔上部の肉が僅かに青変することはある」と記載。

◆ヤマドリタケモドキ(食)
柄全体に網目模様がある。
広葉樹林に生える。
傘の色が暗灰褐色~暗褐色。傘にしわがある。
苦みはない。

◆アカヤマドリ(食)
成長すると傘がひび割れてくる。

◆ドクヤマドリ(毒?)
8 ~20cm程度で比較的大型
肉が黄色みを帯びている。弱く青変する。
亜高山帯に生える。標高1800~2000mの針葉樹内。
管孔は鮮やかな濃黄色から黄褐色
柄に網目なし。
苦みはない。
食後4~5時間で不快感、嘔吐、下痢。ゆでこぼすことで除毒できるという論文もある。

◆ニセアシベニイグチ
軸のつきかたは垂生。
傷つくと青変する。

◆アカジコウ
柄に網目あり。
肉が青変する。

◆ミヤマアミアシイグチ
肉がはっきりと青変する。

◆ハナガサイグチ
鮮橙色。

◆コガネヤマドリ(食)
かなり今回のきのこに似ているが、今回のきのこ以上に黄色。
傘の色が鮮黄褐色~黄土色。

◆アケボノヤマドリタケ(食)
管孔が青変する(青くならないこともある)。
柄には網目がある。

きのこの記事について:我が家は、雪は滅多に降らない(降っても数cmしか積もらない)気候の、いわゆる日本の暖地~中間地で、海際から1kmくらいの、少し周囲より高い場所(標高約100m)の、南向きに見晴らしのよい場所に建っています。東の隣には住宅が続きますが、西の隣に今は誰も歩かない林道がきれいに残っていて、そこを500mほど西に進んで少し高度を下げると再び車道と民家があります。サイトに掲載するきのこの多くはその500m区間に生えます。きのこ鑑定については調べて調べまくる性格もあり、採取きのこを食べて体調に変化をきたしたことは幸い一度もありません。なお私も家族もお酒が飲める体質、概ね健康体質、アレルギーなし、服薬中の薬なし。また、記事掲載日はきのこ情報に関係しません。きのこへの考え方


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