インドで聞いた言葉が私を変えた。
「ジンジャーガーリックペースト」
私、今まで、チューブのにんにくとチューブの生姜が好きではありませんでした。家では母は使わない。大学生のときに一人暮らしをするようになって買ってみたけど、生にんにくや生の生姜と全然違うからヘンな味に感じました。それ以降、料理にはずっと生鮮のにんにくや生姜を使ってきました。
今回の記事では、チューブにんにくとチューブ生姜の、インドさながらの美味しさに感激したので、・・・それは私がインドを旅したことの経験とも重なり、インド料理への尊敬も込めて、記事にしようと思います。
* * *
インドを旅していたとき、インドは英語が比較的よく通じる国で、お願い事もしやすくて、レストランでごはんを食べる際はよく調理を見学させてもらいました。何回か通えばみんなと仲良くなれるし、お昼時に「こんにちはーごはん食べに来ました~」と明るく飛び込んでいくと、いつも喜んで迎えてくれます。
調理人が香辛料を中華鍋に入れていく度に私が「ダニヤ?」「ジラ?」(※)と質問しているので、やがて調理人も分かってくれ、「ハルディー、ジンジャーガーリックペースト、ナマック~」(※)と、パッパッと次々に入れていく物を読み上げてくれます♪ でもメモをとるよりも調理の方が早いのは、スピード調理の王様、流石はインド料理ですね。
※ダニヤ=コリアンダー、ジラ=クミン、ハルディー=ターメリック、ナマック=塩
そこで聞いた言葉。
「ジンジャーガーリックペースト」
それはインド料理に特によく使われる生姜&にんにくブレンド調味料です。Google画像検索でもたくさんの種類が市販されていることが分かります。
聞けばインドでは多くの家庭や厨房でカレー作りにジンジャーガーリックペーストを使っているそうです。もはや、インド料理はジンジャーガーリック抜きには語れない。しかもインド料理はクイック調理なので、すでにペーストになっている調味料は使いやすい。もうひとつ思うこととしては、包丁でみじん切りにするのでは、旨味はペースト状にかなわない。みじん切りではなかなか表面積が大きくならないためです。
さあ、今日は、上の会話にもあるように、インド人も現地で頻繁に使っている「ジンジャーガーリックペースト」の気分になりました♪ 生姜とにんにくのチューブを使って美味しいカレーを作りましょう♪
* * *
夏野菜入りのキーマを作ります♪
うちの菜園で採れた、中長なす5本、ししとう10本、紫玉ねぎ2個。作り置きも込めてたっぷり作ります♪
野菜を粗く刻む。
ひき肉300g。
フライパンで中火で炒める。ひき肉から徐々に油が出てくるので、最初に油は入れなかった。
チューブ生姜 大1
チューブにんにく 大1
これが現地のジンジャーガーリックペースト大2に相当する。
トマトのパスタソースを1/2C。
トマト製品はものによって濃さがまちまちなので、「トマトを2個使ったとしたら、こんなもんだろう」という加減で使用量を決めている。
コリアンダーパウダー 大4
まず、ここまで入れて、全体を混ぜる。
ターメリックパウダー 大1
この量も、仕上がりを赤くしたいか黄色くしたいかによる。私はウコンは体に良いと思っているので、こだわりがなければたくさん使っています。ターメリックパウダーを加えたら、ときどき混ぜながら全体に火を通します。
クミンパウダー 大1/2
塩 小1
カイエンペパーパウダー 小1
シナモンパウダー 小1/2
カルダモン 5さや
砂糖 小1/2
なお、カイエンペパーパウダーの使用量は辛さの好みによる。ししとうが辛いかもしれないので、最初は少なくてよい。カルダモンは包丁でさやごとカットして加えます。
加えて全体を混ぜたら、
水 1/2C
あとはドライカレー風にしたい場合は水分を飛ばすように炒めていけばいいし、水分が多いとろみカレーにしたい場合は片栗粉か薄力粉をといた水を加えればよい。
好みのとろみになったら味見をして、塩加減や辛さ加減などを好みを調えます。水分を増やしたときは塩分追加が必要になります。
* * *
美味しい夏野菜入りキーマが出来上がりました♪ 野菜を粗く刻んでいるから、なすの味やししとうの味がして、野菜の美味しさを味わえる出来映えです。
インドのカレーはスピード調理です。ぱっぱっぱっぱと材料を入れて、さっさっさっさと混ぜていくので、今回の夏野菜入りキーマも、火にかけ始めてから出来るまで、10分かかっていません。材料を切るのに5分以上かかっていると思うから、カレーって本当に作るのが早いです。
今回、「インドでは多くの家庭や厨房でカレー作りにジンジャーガーリックペーストを使っている」と教えてもらったことが、ジンジャーガーリックペーストはインドの料理の文化なのだと私に気づかせてくれました。インドの文化を我が家にも取り入れたくて、私は今まで敬遠してきたチューブ調味料を、今回は尊敬して使っていくことができました。味はというと、やはり、インドで短時間でスピード調理していく、インドのカレーの旨さが出ています。それも、ジンジャーガーリックペーストの利点である、手軽で美味しい役割を存分に果たしてくれたチューブ生姜とチューブにんにくのおかげです。
ジンジャーガーリックペースト、大好き♪♪
では下にレシピをまとめておきます。
* * *
レシピは簡単です。
材料(6人分):
- 中長なす
- 5本
- ししとう
- 10本
- 紫玉ねぎ
- 2個
- ひき肉
- 300g
- チューブ生姜
- 大1
- チューブにんにく
- 大1
- トマトソース
- 1/2C
- コリアンダーパウダー
- 大4
- ターメリックパウダー
- 大1
- クミンパウダー
- 大1/2
- 塩
- 小1
- カイエンペパーパウダー
- 小1
- シナモンパウダー
- 小1/2
- カルダモン
- 5さや
- 砂糖
- 小1/2
- 水
- 1/2C
作業工程:20 分
- 野菜を粗く刻む。
- フライパンにひき肉と野菜を入れ、中火で炒める。
- チューブ生姜、チューブにんにく、トマトソース、コリアンダーパウダーを加えて全体を混ぜる。
- ターメリックパウダー、クミンパウダー、塩、カイエンペパーパウダー、シナモンパウダー、砂糖を加えて全体を混ぜる。
- カルダモンは包丁でさやごとカットして加える。
- あとはドライカレー風にしたい場合は水分を飛ばすように炒めていけばいいし、水分が多いとろみカレーにしたい場合は片栗粉か薄力粉をといた水を加えればよい。
- 好みのとろみになったら味見をして、塩加減や辛さ加減などを好みを調えて出来上がり。
- Enjoy!
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なお、スパイスでカレーを美味しく作る5大材料として、割と多くのカレーで、生姜、にんにく、トマト、玉ねぎ、塩を使っています。カレーという料理は幅が広いものだけど、あとは、多めのコリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、クミンパウダー、カイエンペパーパウダーがあると、スタンダードに美味しいスパイスカレーになります。私の場合は、インドやバングラデシュのすがすがしい香りが忘れられなくて、シナモンとカルダモンシードを使い、「鼻をすく良い香り」という表現が似合うカレーを好んでよく作ります。今回のカレーも、そういった良い香りがします。