フィンランド料理について概要をまとめるべく、今は、北欧の文化を勉強しています。フィンランド語はとても難しくて、「フィンランド料理は難しいから後まわし!」ナンテ思っていた時期もあったのに、タイミングって、いつ来るか分かりませんね。
勉強が行きついたのが、カレワラです。
かつてスウェーデン王国の領土であり、言語的・制度的同化が進んでいた一方で、第二次ロシア・スウェーデン戦争の結果ロシア帝国の支配下に入ったフィンランド。1917年の独立以降も一小国にすぎなかったフィンランドは、ソ連やドイツといった大国に挟まれた状況において、いかに国家を維持していくのかという大きな問題に直面していました。
『カレワラ』は、ロシア(ソ連)領東カレリアで収集されたフィン人の民謡や伝承を編集したもので、『カレワラ』がフィンランドで広まると、古き良きフィン人の文化を守りぬくという意思が結束し、大ナショナリズムの思想的背景を為しました。今、フィンランドがフィンランドであるのは(フィンランドがロシアでないのは)、『カレワラ』があったからだと言われています。
そこには何が書いてあるのでしょう。
暮らすこと、食べることに、どんなものが登場するのでしょう。
フィンランドの何か礎の一端を見出し、何よりも私自身が『フィンランド』を理解するための一冊になれるのではないかと思うのです。さあ今日はこれから、コーヒーを淹れて、我が家のソファラウンジで『カレワラ』を読みましょう。現代のフィンランドは、コーヒー消費大国(国民一人あたりの年間消費量は焙煎豆9.7㎏で世界一)なのですから、ここはやっぱりコーヒーね(*^_^*)
しかしにゃあ(なぜかネコ語)、フィンランド料理の話をしているときに、さっとこの2冊を本棚からひっぱってくる夫もすごいにゃあ。旅と暮らしの我が家は、まるで世界の本屋さんなり。