チャイスモロコム

チャイスモロコム

ロシアは中央アジアの文化を大いに受容した大国で、その証の1つに塩入りミルクティーがあります。もうひとつ、中央アジア諸国は、飲食店メニューがロシア語で書かれているところが多いほどロシア語を受容しています。このあたりの地域は茶葉が採れないので、現地ではジョージア(グルジア)や中国やインドなどからの輸入茶葉を使いますが、日本でなら紅茶のティーバッグが良いと思います。パンとあわせれば朝食になるし、しょっぱくない塩加減はちょっと喉が渇いたときにもいい。ミルクが入っているのでカルシウムなど日本人が不足しがちな栄養も補給でき、特に骨粗鬆症のリスクと背中合わせの日本人女性には最適なドリンクなのではないかと思っています。

材料

4人分):

700mL
紅茶
2g(※1)
牛乳(※2)
120mL
小1/2
  • ※1:紅茶のティーバッグは茶葉2g入りが多いので、ティーバッグ1個を想定しています。
  • ※2:牛乳は成分無調整の美味しいものを使います。

調理時間

:10 分

作り方

  1. 鍋に水を入れて沸かし、沸騰直後に火を止め、紅茶のティーバッグを入れてフタをして70秒置き、時間が経ったらティーバッグを引き上げて、最後の1滴まで自然に落とす。
  2. 牛乳と塩を入れ、お玉で汁をすくっては高いところから落とし、汁をすくっては高いところから落とし、これを再沸騰するまで繰り返し、表面に泡を立てる。
  3. 味見をし、牛乳の濃さや塩加減を好みに調えて出来上がり。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 現地のミルクティーは茶もミルクも塩も薄めなので、このレシピではいずれも濃くしないように作っています。
  • ティーバッグをゆすったり絞ったりしてはいけません。
  • しょっぱすぎると台無しになるので、塩気がきつくならないように気を付けます。

Tips about cuisine

  • 「スーテーツァイ」のロシア語(ロシア、カザフスタン、キルギスの公用語。タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンでよく通じる言語)の綴りは「Чай с молоком」。
  • 「Чай」(チャイ)はお茶、「с」(ス)は英語のwithのように「と」の意味、「молоком」(モロコム)はミルクの意味。よって、「Чай с молоком」(チャイスモロコム)は直訳して「お茶とミルク」であり、ミルクティーの意味になる。


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