ブリヌイ

ブリヌイ

ロシアや東欧のパンケーキはブリヌイやブリンニーと呼ばれます。伝統レシピではクレープのような生地にイースト菌を入れて発酵させるのですが、今実際に現地を旅してもあまり発酵タイプのブリヌイに出会えず、フランスのクレープそのもののブリヌイが多いように感じます。ここではドライイーストを加えた発酵生地のブリヌイをレシピにしました。生地を作るのは放置するだけなので作るのは簡単です。クリームやフルーツなどと食べる甘いブリヌイも、サワークリームでさっぱりと食べるブリヌイも、おかずを乗せたしょっぱいブリヌイもあり、多くの人に楽しんでいただけるバリエーションが魅力的。

材料

直径21cmを8枚分):

牛乳
250 mL
ドライイースト
小1/2
2個
サラダ油
大1
砂糖
20 g
小1/2
薄力粉
100 g
バター
大2くらい

調理時間

(生地の発酵時間を除く)

作り方

  1. 牛乳を電子レンジか鍋で加熱して人肌程度にあたためる。
  2. ボウルに牛乳、ドライイースト、卵、サラダ油、砂糖、塩を入れ、泡だて器で均一になるように撹拌する(少々泡立つのは仕方ないができるだけ泡立てないようにする)。
  3. 薄力粉を一度ザルでふるってから3回くらいに分けて生地に入れ、ダマにならないようにその都度泡だて器で混ぜる。
  4. ラップやフタをして温かい場所に5時間ほど置く。
  5. その間に、焼き上がったものを冷めないように置いておくための準備をする。例えばタオルでくるんだフタつきの鍋を用意したり、保温機能のある電気鍋に平皿を入れてフタをしたり、低温で保温できる炊飯器に平皿を入れておくなど。
  6. バターを湯せんにかけるなどして融かす。
  7. フライパンを中火で加熱してバターを薄く塗り、キッチンペーパーで拭き取り、55 gくらい(あるいは好きな厚さになる量)の生地を流し入れて、まず片面を焼く。
  8. 生地の端が乾き、焼ける匂いがしてきたら、一度そっと生地をつまみ上げて良い焼き色になっていることを確認する。焼けていたらひっくり返して裏面も焼く。
  9. 両面が焼けたら取り出して保温できるところに入れ、熱いうちにハケで表面にバターを薄く塗っておく。
  10. 繰り返して焼いて、できあがり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 直径20 cmくらいのサイズが一般的と思いますが、現地でもサイズには幅があるので手持ちのフライパンで作ればよいです。この写真では小さめを作っています(直径約15 cm)。
  • 厚さやもちもち度にも幅があるので、中力粉や強力粉に変えたり、1枚あたりの生地の量を多くするなど、好みで自由に作っていただけます。
  • フライパンの温度が高いと焦げやすくなります。焼くときの適温は140℃です。これは水滴を落としたときにジュワっと蒸発せず、水滴の中に細かい空胞が生じる温度です。
  • 最初の1枚目は失敗しやすいので、2枚目以降からきれいに焼ければよいです。
  • 生地を流し入れる前に必ずボウルの中をよく混ぜます。
  • 何枚も焼くと、重ねて置いておくうちにくっついてしまうので、焼き終わったものの表面にバターを塗ります。
  • 冷めると美味しくなくなるので、焼き終わったものを保温できるような工夫をするとよいです。

Tips about cuisine

  • 「ブリヌイ」のロシア語(ロシア、ベラルーシ、スヴァールバルの公用語、ウクライナで話者が多い言語)の綴りは「Блины」。


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