チキンドピアザは「onion twice」。異なる形状の2つの玉ねぎを使う料理でした。

チキンドピアザを初めて食べたのは、南インドはケララ州の、スパイスタウン、コチ(コーチン)でした。

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インドは28の州(states)と、9つの連邦直轄領(union territories)から構成されています。要は、高い自治権をもつ28の地域と、自治権があまりないその他という感じです。

下の図のピンク色の部分がケララ州で、コチはケララ州の主要都市の1つです。

ケララ

コチを観光している日の昼食に、ローカルな食堂に入り、メニュー表から選んだカレーが、チキンドピアザでした。

ドピアザ

これは、甘さがあるカレーです。砂糖の甘さではなく、あめ色玉ねぎの甘さがすごい。甘いのに重いスパイスを重厚に使ってきて、ベースにも具にも重いスパイスが力強く、それがチキンをずっしりと旨くします。

ドピアザ

お店の人(多分シェフ)に、「これすごく美味しいですね」と言ったら、「ドピアザは、onion twice だからね」と言っていた。

内容を聞くと、基盤のカレーソースと具と、1つのカレーに2つの形で玉ねぎを使うと言っていました。

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ドピアザの語源は、ド(2)+ピアザ(玉ねぎ)です。それを直訳しているためか、その後ネットでチキンドピアザについて見てみると、「玉ねぎを倍量使う」とか、「玉ねぎを多く使う」といった説明がなされていますが…。

それがうそなのかどうか、私には検証できないけれど、単に直訳したものよりも、私はその意味を伝えてくれたシェフの言葉を支持したい。なので、今後新しい情報がない限りは、チキンドピアザは、玉ねぎが2つの形態となって、汁にも具にも多く含まれるカレーであると、そう言えるスタンスでいようと思います。

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コチは何千年も香辛料貿易で栄えた街。古代の主要な交易路の中心地の1つで、イスラム以前にもアラブ商人とネットワークをもっていました。1503年にポルトガルが占領し、植民地時代のインドで最初のヨーロッパ植民地になり、その後ゴアにとってかわられるまでポルトガルインドの中心地だった、極めて長い歴史がある街。

マッタンチェリー宮殿。

コチ

かつてのユダヤ人街のパルデシシナゴーグ(教会)。

コチ

香辛料貿易の長い歴史を映し出すかのような、スパイス販売店。

コチ

昔は香辛料は非常に高価なものだったんだよね。こういうのって宝の山。コチのかつての繁栄が見てとれるようです。

夕暮れは、貿易港・港湾都市たるコチの姿を見ていました。

コチ

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これからも、コチのことを思い出したとき、チキンドピアザを作ってみよう。

ドピアザ

コチの街はスパイスタウンだもの。香辛料が重く優雅に香るこのカレーに、やっぱり素晴らしく良く合うから♪

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ちなみに。
チキンドピアザを食べたお店の、お水のピッチャー♡ 可愛い♡♪

コチ

旅をして、「これいい♡」って思える瞬間の連続が大好きです。



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