海外で米を買って帰国すると料理の楽しさが増します。米の個人輸入と手続き方法について。

2019/02/06

【続報有り】2018年10月1日施行で法律が改正。米の個人輸入の場合、外国を出国する前に相手国の政府機関で検査を受け「検査証明書」(Phytosanitary certificate)の発行必須。しかしこの検査証明書はすべての国のすべての国際空港で発行できるとは思い難く、また諸外国の言語に応じる個人の言語能力によっては手続きも困難である思われ、この法改正は事実上日本政府が米の輸入制限を強化する政策の一環と思われる。本記事は法改正前の手続きの体験を記しているが、2019年2月現在日本国内の手続き面では妥当であることを空港検疫所で確認している。


海外から物品を日本へ運び入れることを輸入と言い、企業が輸入するだけでなく、海外旅行などで個人が持ち運びすることも輸入に該当します。ここでは後者を「個人輸入」と表現します。

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下にフィリピンの市場の米の価格を写真に掲載していますが、日本のほうが数倍の価格がします。日本における米の値段だけは、世界に類を見ない「守られた高価格」が存在します。

輸入を制限しているから米の値段が高い。
米は日本の文化と食事の根幹だから、政府は多額の補助金を出して稲作を保護し、輸入を制限しています。政府が日本の米を守っている。それが「守られた高価格」です。

輸入食材店でインディカ米などを買うとお値段がものすごく高いのは、高い関税が原因です。お米の値段は「主要食糧の需要及び価格の安定に関する法律」などにより策定され、海外からお米を持ち込む場合には同法ならびに関税法等の規定により、原則として輸入納付金や関税を政府に収める必要があります。しかし個人消費(すなわち商用にしない)の目的であれば、輸入納付金も関税も支払いが免除されます

個人の輸入が認められている以上、日本にない様々な米を自宅で楽しむのは合法ですし、料理の楽しみですし、関税もかからないのであれば食費の節約にも貢献して、なかなか楽しいものです。私は、海外の米が割と好きで、海外旅行に行ったときには、最終搭乗地の市場やスーパーなどでその土地の米を買って帰ります(荷物の総重量により買わないこともあります)。

フィリピン

白い米も種類がいっぱいあって楽しいです。

フィリピン

1フィリピンペソを約2円とすると、35ペソ~45ペソは、約70円~90円!! 10kgで900円と思うとものすごく安くないですか!?

黒い米や赤い米を買って帰るのも楽しいです。

フィリピン

最も高額な中央の65ペソの米でさえ、1kg買っても130円です。

このように、海外で米を買うと、米を主食とする国で日本以上に米が高い国はないでしょうから、インディカ米も、赤米も、ジャスミンライスもとても安い価格で買うことができます。上述のように、個人消費(すなわち商用にしない)の目的であれば、国への納付金も関税も支払いが免除されます。ただし、所定の手続きは必要です。

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米麦等を輸入される方へ|農林水産省(≫こちら

米の輸入

税関ホームページ(≫こちら)にも同様の案内があります。

<免税となるための条件>

  1. 過去1年間(※1)の持ち込みが1人あたり100kg以下。ただし海外から郵送する場合は携行との合算。
  2. 20万円分相当まで(※2)
  3. 届出をして確認を受けること

※1:もし12月31日に米を持ち込む場合、1月1日からその日までの米の持ち込み合計量を申告することになる。※2:1品目1万円以下のものは計算に入れない。

<空港での実際の動き>

  1. 入国スタンプをパスポートに押してもらったあと、植物検疫カウンターに自発的に趣く。
  2. 輸入数量や住所を申告用紙に記入する。
  3. パスポートの提示が必要。
  4. 係員の現物チェックを受ける。

なお農林水産省ホームページには「本人の住所、氏名を確認できるもの」を要件としていますが、いつも、住所は申告だけです。パスポートには住所を証明する欄はないのですが、自己申告で済むのが慣例なのだと思います。

以下が携帯品の手続きフローです。
(≫http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/kojin/3104-2.pdf

米輸入

届出書は3枚複写式になっており、(1)と(5)の提出と自己の控えの記録が1回の記入で全て済みます。植物検査は、係員に質問したところ、虫が入っていないかなどをチェックするとのことでした。

以下が自己の控えです。

米輸入税関

空港で記入するのは6か所です。1)記入日、2)住所、3)氏名、4)どの国から持ってきたか(※)、5)持ち込み日、6)今回の持ち込み量(kg)、7)この1年間(今回を含めて)の持ち込み量の合計。

※「どの国の米か」ではない。あくまで積み出し国を記入する。

このように書類手続きはとても簡単で短時間です。用紙提出後は現物チェックを受けて終了です。

<参考>
別送品の手続きフローは≫こちら
郵便物の手続きフローは≫こちら
国際宅配便の手続きフローは≫こちら

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帰国後、海外のお米の良さを生かすには、海外の米料理を作るのが最良です。

プラオ

料理の楽しさ、節約の楽しさ、旅のある暮らしに、海外のお米を買うことは、いろいろと有意義で楽しいです♪

【確認】冒頭の記述の通り、法改正に伴い、外国を出国する前に政府機関で検査を受け検査証明書(Phytosanitary certificate)を発行してもらってから帰国しないと、日本に住所がある者は米を持ち込めなくなりました。



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