コクトクリップフィスク

  • ノルウェー料理

  • 現地表記

    :Kokt klippfisk(ノルウェー語)

  • 概要

    :干しタラを戻して加熱したもの

コクトクリップフィスク

ノルウェーは今や裕福度(国民1人あたりGNI)や幸福度(国連の幸福度報告)で世界筆頭クラスの豊かな国。しかし石油の商業用生産を始めたのは1971年で、しばらくは産油量も少なく、今のような華の如き経済を誇るようになったのはまだ20か30年くらいでしょうか。この国の長い歴史の中で千年の産業を支えてきたのはタラ漁業でした。バレンツ海など極めて寒い海で生きるタラは産卵期の冬を迎えると暖かい海を求めてノルウェー沖に南下し、ノルウェーでは厳冬期の厳しい漁でタラを獲って保存食にします。タラを塩漬けにして乾燥させたものがクリップフィスク(英名クリップフィッシュ)です。私がノルウェーの古い料理本を読んで「これぞノルウェー料理!作りたい!」と思ったのが、クリップフィスクをシンプルに調理したものでした。バターやマーガリンなどの油分と共に食すととても美味しく、ノルウェーのタラ文化の実力を感じる偉大な古き良き味でした。

材料

4~8人分):

塩漬けの干しタラ(※1)
400 g(※1)
パセリ(※2)
刻んで大1~2
バター
大4~8(※3)
  • ※1:料理名の「クリップフィスク」は塩漬けの干しタラを指すので、日本で干しタラを買う時も塩分が含まれているものを使います。またこのレシピでは骨つきの干しタラだったので、魚肉はもっと少ないです。
  • ※2:パセリは日本のパセリでよいです。写真ではイタリアンパセリを使っています。なければ省くかほかの緑で代用します。
  • ※3:バターは1人あたり大さじ1杯を目安にしています。好みで増減します。

調理時間

(水で戻す時間を除く)

作り方

  1. <前日>干しタラを冷水に浸けて塩抜きする。1日2回水を替える。
  2. <当日>タラを食べやすいサイズに切り、蒸し器で30分蒸す(あるいは15分ゆでる)。
  3. その間にパセリを刻む。
  4. 最後の数分間はバターを入れた器を入れて一緒に蒸し、溶かしバターを作る。
  5. タラを器に盛り、溶かしバターをかけるか添えて、刻みパセリをふって出来上がり。
  6. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ここでは日本で作られた日本製の干しタラを使用しています。「クリップフィスク」は塩漬けにして干したタラを指すので、日本の干しタラを使う場合も塩分が含まれるものを使います。
  • 塩分のない干しタラを使うときは塩水に浸けて戻すなど工夫します。
  • 生タラからいったん干しタラを作る場合は、下記リンク参照。
  • 世界の料理によく使う「干しタラ」を作って冷凍庫で常備する

  • 48時間水に浸けたものは美味しさが抜けましたが、24時間水に浸けたものは美味しかったです。夕食に食べるなら、前日の夕方に冷水に浸けて就寝前と翌日の午前に水を取り替えて夕方に調理するなど、計画的にタイミングを考えます。
  • 蒸す道具がなければゆでて作ります。元レシピでは「15~20分ゆでるかあるいは30分蒸す」と書いてあります。蒸すほうが旨味が抜けにくいので、このレシピでは蒸すほうを採用しています。
  • 元レシピでは皮や骨を外していますが、日本でよく市販されている干しタラはサイズが小さく骨つきなので、骨から外すと身が小さくなりすぎてしまい、また骨についた肉が最も旨味があるので、ここでは骨付きのまま調理しています。
  • 30分蒸したものは骨ごと食べられます(サイズによる)。
  • 元レシピでは、付け合わせに、好きな野菜、ホワイトソース、卵バター(バターを混ぜた刻みゆで卵)、刻み玉ねぎのマーガリン炒めなどが掲載されていました。

Tips about cuisine

  • 「コクトクリップフィスク」のノルウェー語(ノルウェーの公用語)の綴りは「Kokt klippfisk」。
  • 「Kokt」(コクト)は英語の「Cooked」(クックト)に相当する単語で「調理済み」のような意味になる。「Klippfisk」(クリップフィスク)はタラを塩漬けにして干したものを指す。よって「Kokt klippfisk」(コクトクリップフィスク)は「干しタラを戻して調理したもの」の意味になり、具体的には水を含めて(水で戻して)加熱して食べられる形にしたものを指す。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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