カバッジアンドソルトフィッシュ

カバッジアンドソルトフィッシュ

カリブ海ではソルトフィッシュと呼ばれる塩タラないし干タラを使った料理がたくさんあります。そしてキャベツなどの野菜と炒め蒸しにする料理は、カリブ海諸国のおふくろの味です。タラは生のものを使うよりも、一度塩をふって身を引き締めたもののほうが食感も美味しさも増し、こういうカリブ海料理の立役者になっているように思います。日本では現地のような塩タラは滅多に手に入らないでしょう。でも大丈夫。私は、スーパーでタラの生の切り身が安く売られているときにまとめ買いをし、塩をきつくふって脱水させた状態で冷凍庫にストックしています。今回もその自家製塩タラを使ったレシピを掲載しています。

材料

3人分):

塩タラ(※1)
70 g
キャベツ
150 g(※2)
玉ねぎ
1/8個
にんじん
1/3本
にんにく
1かけ
トマト
1/2個
サラダ油
大1弱
小1/3
バター
小1/2
タイム
小1/2
こしょう
小1/8
  • ※1:現地の塩タラの代用として、生タラに数日間きつく塩をふって水分を出したものを使っています。韓国料理食材のプゴクなどで代用するときは調味料の塩を増やします。
  • ※2:キャベツ150 gは小さなキャベツの1/4程度です。

調理時間

作り方

  1. 鍋に塩タラを入れ、かぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰してから10分ほどゆで、取り出して軽くほぐして冷水にさらしておく。
  2. キャベツは3 cm幅に切って3 mm幅の千切り、にんじんは薄切りにしてから3 mm幅の千切りにする。
  3. にんにくを細かいみじん切りにし、トマトを1 cm角切りにし、玉ねぎを3 cm長さの薄切りにする。
  4. 小鍋にサラダ油を入れて熱し、にんにくと玉ねぎを加えて香りが出るまで炒め、トマトを加えて軽く炒める。
  5. キャベツ、にんじん、塩、バターを加えて炒め、全体がまざったらフタをして弱火で5分蒸す。ときどき中身を返す。
  6. その間に塩タラの皮や骨を取り除き、身をほぐす。
  7. フタをあけ、塩タラ、タイム、こしょうを加え、全体を混ぜ、味見をして塩分などを好みに調える。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 現地の塩タラの代用として、生タラに数日間きつく塩をふって水分を出したものを使っています。韓国料理食材のプゴクなどで代用するときは調味料の塩を増やします。
  • 野菜から多く水分が出てきたときは、フタをせずに水分を飛ばしながら調理します。

Tips about cuisine

  • 「カバッジアンドソルトフィッシュ」の英語(シントマールテン、ジャマイカの公用語)の綴りは「Cabbage and saltfish」。
  • 「Cabbage」(カバッジ)はキャベツ、「and」(アンド)は「~と~」、「Saltfish」(ソルトフィッシュ)は塩タラの意味。よって「Cabbage and saltfish」(カバッジアンドソルトフィッシュ)は「キャベツと塩タラの料理」という意味になる。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。