ピンチョモルノ
これウマッ
う・ま・い・・・
うまいっ
スペインで食べても美味しかったものね
ああ食べたね
スペインに行ってたときって、後ウマイヤ朝とかよく分からなくて、後悔
俺海外で時間が出来ると、ひたすらロンプラの歴史のページ読みあさってるからな
単語分かるの? ロンプラの言い回しって難しくない?
知らんのばっかりだよ。でも単語を調べちゃうと歴史の流れが切れることに気づいてから、単語が分からなくても読み進めてる。歴史は流れを読むもんだ
そっか、すごい
まあお前の場合は料理を作りながら勉強してればよろし
しかしなぁ、この料理、すげぇぜいたく品だっただろうな。
香辛料?
そう。
そうだね。そう思う。
スペインは、特に南半分が中世期に後ウマイヤ朝などのイスラム国家が敷かれており、1492年にレンコンキスタ(国土回復、キリスト教徒によるイベリア半島全土奪回)が完了するまでは、当時世界最高峰だったムーア人/アラブ人の文化が華を開いていました。「ピンチョモルノ」の「モルノ」は「ムーア人の」という意味で、スパイスを美味しく使った、当時のヨーロッパにはない美食の意味で使われているように思います。豚肉や鶏肉を使い、様々なスパイスの適切なマセレーション(浸漬:しんし)では、浸けることによってお肉の細胞の内外の成分の移動が起こり、それが焼かれた時、比類のない味わいを与えてくれます。さて、焼く手段ですが、フライパンのほか、七輪、BBQ、オーブン、オーブントースター、魚焼きグリルなど、火が通ればいずれの方法でもよいです。網焼きにすると汁がカラカラになり、フライパンで焼くと汁が残ります。どちらでも美味しいけど、割と現地ではフライパン焼きする家庭もあるので、今回私はジューシーなバージョンの、フライパンスタイルのピンチョモルノにしました。
材料
(4人分):
- にんにく
- 2かけ
- 肉(※1)
- 400 g
- パプリカ
- 小1/2
- カイエンペパー
- 小1/4
- クミンパウダー
- 小1/2
- 乾燥オレガノ
- 小1/2
- 乾燥タイム
- 小1/2
- 白ワイン(※2)
- 大1
- 塩
- 小1/4
- こしょう
- 小1/4
- オリーブオイル
- 大1
- ※1:お肉は豚肉の塊肉か鶏肉を使います。豚肉のトンカツ用の肉が合います。
- ※2:白ワインがなければ省くか水で代用してよいです。
調理時間
:20 分(マリネする時間を除く)
作り方
:
- にんにくをクラッシャーで破砕するか極めて細かいみじん切りにし、ボウルに入れる。
- パプリカパウダー、カイエンペパーパウダー、クミンパウダー、乾燥オレガノ、乾燥タイム、白ワイン、塩、こしょうを入れ、軽く混ぜる。
- お肉を食べやすい大きさより一回り大きなサイズに切ってボウルに入れ、全体が均一になるように手で優しく和え、5時間置いておく。
- 竹串に刺し、フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、中まで火が通るように両面を焼く。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- お肉のジューシーさを楽しみたい場合は、日本の焼き鳥サイズよりもやや大きめにお肉を切るとよいです。この写真では厚さ1 cmのトンカツ用豚肉を使い、3 cm四方程度にカットしています。
- 七輪、オーブン、BBQ、フライパンなど調理方法は幾つかあります。網焼きにするとお肉が引き締まって表面が乾いた仕上がりになります。フライパンで焼くと肉汁が無駄になりません。
- ターメリックパウダーを使って黄色く仕上げるレシピもあります。
Tips about cuisine
- 「ピンチョモルノ」のスペイン語(スペイン、セウタ、メリリャの公用語、ジブラルタルとアンドラで通じやすい言語)の綴りは「Pincho moruno」。
- 「Pincho」(ピンチョ)は串に具を刺した料理、「Moruno」(モルノ)は「ムーア人の」という形容詞。よって「Pincho moruno」(ピンチョモルノ)は「ムーア人の串焼き料理」のような意味になる。
- ピンチョモルーノという表記も見かけるが、スペイン語には長音母音が存在しないので、ピンチョモルノと表記するほうが適切と思います。
- 「ムーア人」については下記リンク参照。
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