さて前回記事では世界の料理を作る人には使う必要がたびたび生じる「シネンセ種の唐辛子」について語りました。
ピマン(赤)
世界の料理を作る人には、「シネンセ種の唐辛子」を持っていてほしい。これがないと風味が出ない料理が数多くあるからです。
その香りの良さはダントツに良く、唐辛子の中でも群を抜いて素晴らしい。普通の唐辛子にはない高尚な香りがします。
でも、私でさえ、「シネンセ種の唐辛子」を手に入れるまでには時間がかかりました。
手順は簡単なんです。ネットで購入→苗が我が家に来る→栽培→秋に収穫。だけどまあ、簡単ではないですよね。
* * *
「シネンセ種の唐辛子」を最も簡単に代用する方法は市販のハバネロペッパーです。
同じ香りがします。かなり辛い点でもピマンに似ています。なぜなら「ハバネロペッパー」も同じくシネンセ種の唐辛子で、それが粉末パウダーとなった製品だからです。ところで商品パッケージの英名は「HABANERO PEPPER」でカタカナが「ハバネロペパー」。でも「Pepper」は「ペッパー」なので私はハバネロペッパーと記載しています。この会社の表記がペパーになった理由はパッケージ面積が狭いために文字数減らしたい等の理由があったのでしょうか?
* * *
さて、「シネンセ種の唐辛子」を最も簡単に代用する方法として市販のハバネロペッパーを使う場合、大きな問題点があるのです。
特に西アフリカの料理で顕著に使われるピマン(シネンセ種の唐辛子)ですが、通常丸ごところっと鍋に入れるなどして使うので、通常は香りが出ても辛さがあまり出ません。
もしこういう粉末パウダーを使う場合、
シネンセ種の激辛が料理に出てきます(T_T)
ということで、目的の香りをつけられる量を使うと激辛すぎて食べられない事態になる(T_T)
だから、例えば小さじ1/64(※)といったごく少量を使うことになります。
※64=2の6乗なので小さじ1からスタートして半分にすることを6回繰り返した量
そのような少々であれば辛さにあまり影響せずあの素晴らしい香りが得られるので、私もときどき便利に活用する代用唐辛子なのでした。