タイトル訳は、「Groとクリスマス(5)コクトクリップフィスクのレシピ」です。
これまでの記事(2022年~)
(1)Cookbook from Norway
(2)Lammegryte recipe
(3)Bacalao recipe
(4)Grøntrand recipe
* * *
今年もノルウェー料理を作ってクリスマスのディナーを作ってお祝いしました。選んだのは、ノルウェーを象徴する干しタラの料理と、寒冷地の野菜の料理です。お野菜料理については前回記事に記載。
【Christmas with Gro】(5)コクトクリップフィスク(Kokt klippfisk)
書籍はノルウェー語なので、レシピをプリントアウトして英語に訳しました。
いつも思うけれど、ノルウェー語と英語は単語や語順がよく似ているから楽だわ~。位置的に近いし相互に乗り入れている時代もあるから当然なのかも。
「コクトクリップフィスク」(Kokt klippfisk)は干しタラ(乾物)から作る魚料理です。干しタラは、高価な交易品として千年の歴史をもち、国の産業を支えてきた食材です。干しタラはノルウェー筆頭の伝統料理にも位置づけられるものです。その最もシンプルな食べ方がコクトクリップフィスクです。
レシピは簡単です。
材料(4~8人分):
- 塩漬けの干しタラ(※1)
- 400 g(※1)
- パセリ(※2)
- 刻んで大1~2
- バター
- 大4~8(※3)
※1:料理名の「クリップフィスク」は塩漬けの干しタラを指すので、日本で干しタラを買う時も塩分が含まれているものを使います。またこのレシピでは骨つきの干しタラだったので、魚肉はもっと少ないです。
※2:パセリは日本のパセリでよいです。写真ではイタリアンパセリを使っています。なければ省くかほかの緑で代用します。
※3:バターは1人あたり大さじ1杯を目安にしています。好みで増減します。
作業工程:40 分(水で戻す時間を除く)
- <前日>干しタラを冷水に浸けて塩抜きする。1日2回水を替える。
- <当日>タラを食べやすいサイズに切り、蒸し器で30分蒸す(あるいは15分ゆでる)。
- その間にパセリを刻む。
- 最後の数分間はバターを入れた器を入れて一緒に蒸し、溶かしバターを作る。
- タラを器に盛り、溶かしバターをかけるか添えて、刻みパセリをふって出来上がり。
- Enjoy!
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美味しいーー♡♡♡
バレンツ海など極めて寒い海で生きるタラは産卵期の冬を迎えると暖かい海を求めてノルウェー沖に南下し、ノルウェーでは厳冬期の厳しい漁でタラを獲って保存食にします。タラを塩漬けにして乾燥させたものがクリップフィスク(英名クリップフィッシュ)です。
私がノルウェーの古い料理本を読んで「これぞノルウェー料理!作りたい!」と思ったのが、クリップフィスクをシンプルに調理したものでした。バターやマーガリンなどの油分と共に食すととても美味しく、ノルウェーのタラ文化の実力を感じる偉大な古き良き味でした。
ワインが美味しい♪ 今回はオーストラリア産ワインです。寒いノルウェーはワインの産地ではありませんが世界中から大量のワインが輸入されている国なのです。
* * *
今年も無事に、料理を通じてノルウェーの旅の思い出に触れ、ノルウェーの料理本を勉強した上でクリスマスディナーを楽しみました。
今年もGroに感謝の気持ちを示します。Gro、ありがとう。
そして私はこうしてノルウェー料理を作って、Groに写真を見てもらって、とても楽しい時間を過ごしています。
(1)Cookbook from Norway
(2)Lammegryte recipe
(3)Bacalao recipe
(4)Grøntrand recipe
(5)Kokt klippfisk recipe