タイトル訳は、「Groとクリスマス(4)グロントランのレシピ」です。
これまでの記事(2022年~)
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北極圏とは北緯66度33分以北の地域のことで、北欧にあるノルウェーは本土の約3割が北極圏です。私はハーシュタHarstadという北極圏の街でホームステイをしました。
ハーシュタで泊まった家のママの名前はGro(グロ)と言います。短い日数でしたが、私はこの家でホームステイをすることができて良い思い出を作ることができました。彼女は調理師学校に通っていた頃の教科書 -それは500ページもある素晴らしい料理本- を私にプレゼントしてくれました。
去年、その料理本から2つのレシピを選び、日本語に直し、クリスマスのお祝いの料理を作りました。私はGroに写真を送り、そしてGroは喜んでくれました。
今年もノルウェー料理を作ってクリスマスのディナーにしようと思います。選んだのは、ノルウェーを象徴する干しタラの料理と、寒冷地の野菜の料理です。
【Christmas with Gro】(4)グロントラン(Grøntrand)
書籍はノルウェー語なので、レシピをプリントアウトして英語に訳しました。
「グロントラン」(Grøntrand)は冬野菜や春野菜のグラタンです。
レシピは簡単です。
材料(4人分):
- 葉野菜(※1)
- 400 g
- バター
- 大2
- 薄力粉
- 大5
- 牛乳
- 400 mL
- 塩
- 小1弱
- こしょう
- 小1/5
- 卵
- 3個
- チーズ(※2)
- 70 g(※2)
※1:葉野菜は日本でいう冬野菜や春野菜を使います。ここではキャベツを使いました。その他の候補はコツ欄参照。
※2:チーズはオプションですが、入れると旨味が濃くなり美味しいです。ここではピザ用チーズを加えました。分量も好みの量でよいです。
作業工程:30 分
- 葉野菜をざっくりと大きく切って鍋に入れ、かぶる量(分量外)の水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にしてフタをして、柔らかくゆでる(ゆでる時間は野菜による)。
- その間に小鍋などにバターを入れて弱火にかけて溶かし、薄力粉を入れてバターと練り、牛乳を少し入れて練り、また少し入れて練り、を繰り返して、均一なホワイトソースを作り、火からおろしておく。
- 葉野菜がゆであがったらザルにあげて水気を切っておく。
- 卵をよく溶きほぐす。
- 葉野菜を粗く刻む(目安としては長さ3 cmに切ってから幅8 mmに切るなど)。
- オーブンを180℃に加熱する。
- ホワイトソースの粗熱が取れたら野菜類を入れて混ぜ、卵液、塩、こしょう、チーズを加え、あまり泡立てないように全体を優しく混ぜる。
- オーブン耐熱容器の内側にサラダ油(分量外)を薄く塗り、全体を流し入れ、180℃のオーブンで30分焼く。
- Enjoy!
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美味しいーー♡♡♡
国土(本土)の約3割が北極圏であるノルウェーの料理に使われる野菜は寒冷地のもので、日本でなら冬の時期に収穫ないし栽培される野菜(冬野菜)や冬を越して収穫される野菜(春野菜)が似合います。
元レシピには、ほうれんそう、スイスチャード、フダンソウ、キャベツやケール、イラクサといった葉野菜が記載されており、1種類で作っても複数を混ぜて作ってもよいとのことです。今回はキャベツを使って作ったので明るい色の仕上がりになりました。ホワイトソースを美味しく作って混ぜているので、このグラタンも濃厚な味の中に野菜の甘味が生きて優しい味わいに包まれ、卵が入っていてふわふわでありながら、卵焼きのような硬さがなく、食べて心地良い仕上がりになりました。
ワインが美味しい♪ 今回はオーストラリア産ワインです。寒いノルウェーはワインの産地ではありませんが世界中から大量のワインが輸入されている国なのです。
料理を通じて離れた国の人と心が繋がるのはとても楽しい。楽しくノルウェー料理のクリスマスディナーを楽しみました。
(1)Cookbook from Norway
(2)Lammegryte recipe
(3)Bacalao recipe
(4)Grøntrand recipe