゚・*美味しさは、香りで作る。*・゚【スパイスアンバサダー2022】
使用スパイス:ガラムマサラ、クミン、カイエンペパー、パプリカ、ターメリック、コリアンダー、カレー粉
スパイスカレーは素敵です。スパイスは自然界からの贈り物。その香りと旨味で世界の歴史を変えてきたのがスパイスです。
<スパイスアンバサダー2022>
「スパイスアンバサダー2022」活動中です♪ 1~2月の活動テーマとして、「新しい味にわくわくする世界のスパイスカレー」を設定し、10回連載で美味しいレシピを掲載してきました。今回は第10回目、素晴らしく美味しいスパイスカレーで締めくくろうと思います。
「新しい味に出会う」って、わくわくしますよね。
新しいレシピや調理に挑戦することはハードルが高いけれども楽しいですし、新しい味に出会ってマンネリの真逆を行くことは、気分が高まって心がハツラツとします。
10か国の選定コンセプトは、まず地球の5大陸のそれぞれに2か国、その2か国は地域が重複しないようにしました。例えばアジア2か国において南アジアのパキスタンと東南アジアのシンガポールというようにです。そして主催者選定12スパイスより通常スパイスカレー作りに使われる11スパイスを選定し、そのすべてを使いました。メインスパイスは、料理名に「ターメリック/黄姜」が入っている料理はともにターメリックとし、残りの8料理はターメリック以外のスパイスを重複せずに使うようにしました。さらに日本でスパイスカレーを作る人があまり作らない「新しい味のわくわくレシピ」であることを重視してレシピを選定しています。
私が実際に作って美味しかったレシピです。暗いことも多い世の中ですが、私と皆さんのキッチンが少しでも明るく楽しくなりますように。
* * *
【第10回】コリアンダーパウダー使用、英国料理「チキンティッカマサラ」
コリアンダーパウダーを使うレシピです。
『わくわくする新しい味』のアピールキャッチは、
イギリスを美味しい国にした名誉ある美食カレー
この料理を作る際は、まず鶏肉を香ばしく炭火焼きにすることから始めます。そして鍋ではトマトと生クリームたっぷりリッチなカレーを作ります。そう、生クリームがたっぷり入る上に、香ばしいスモーキーなフレーバーが口に広がるので、いやおうなしにこのカレーは美味しいと感じるのです。
材料(3~4人分):
<チキンを焼く>
- 鶏胸肉
- 400 g
- ヨーグルト
- 大4
- レモン果汁
- 大1
- 塩A
- 小1/3
- にんにくチューブA
- 小1
- 生姜チューブA
- 小1
- ガラムマサラ
- 小1
- クミンパウダーA
- 小1/2
- カイエンペパーA
- 小1
- パプリカパウダーA
- 小1
- サラダ油A
- 大2
<カレーを作る>
- 玉ねぎ
- 1/2個
- サラダ油B
- 大2
- にんにくチューブB
- 小1
- 生姜チューブB
- 小1
- トマトピューレ(※1)
- 大5(※1)
- ターメリック
- 小1
- コリアンダー
- 小1
- カイエンペパーB
- 小1/2
- パプリカパウダーB
- 小1/2
- クミンパウダーB
- 小1
- 塩B
- 小1
- 砂糖
- 小1
- 水
- 1 C
- カレー粉
- 大1/2
- カスリメティ(※2)
- 小1/2
- 生クリーム
- 100 mL(※3)
※1:トマトピューレはレトルトタイプで市販されているものを使いました。スパゲティーソースを使ってもよいです(ミートソースではなくトマトだけのソース)。また製品によりトマトの濃さが違うので使用量は色を見て加減します。
※2:カスリメティはフェヌグリークの葉の乾燥品です。ない場合は省きます。
※3:生クリームは濃厚タイプを使うと美味しいです。植物性ホイップでも代用できます。またトマトの赤色の強さによって使用量が変わるので多めに用意するとよいです。
作業工程:1 時間(鶏肉を漬け込む時間を除く)
- <前日>鶏胸肉を炙り焼きにしやすいサイズに切る。例:厚さが3 cmくらいになるように切り、5 cm角に切る。
- 金属製でないボウルにヨーグルト、レモン果汁、塩A(小さじ1/3)、にんにくチューブA(小さじ1)、生姜チューブA(小さじ1)、ガラムマサラ、クミンパウダーA(小さじ1/2)、カイエンペパーA(小さじ1)、パプリカパウダーA(小さじ1)、サラダ油A(大さじ2)を入れて均一に混ぜ、鶏肉を入れて混ぜ、冷蔵庫に1晩置いておく。
- <当日>お肉を冷蔵庫から出し、何時間か置いてお肉を室温にする(何時間置くかは気温による)。
- 以下のように火を準備する。
- <薪を使うバーベキューの場合>火を起こす場所に、紙、小枝、薪と重ね、紙に火をつける。小枝が燃え、次に薪が燃えるので、薪が大方燃えて下火(熾火)になったら網を乗せて肉を乗せ、途中上下を返し、じっくりと焼く。
- <炭火を使うバーベキューや七輪の場合>着火剤(あるいは紙や小枝)を使って炭の一部に火をつけ、火がついた部位の周囲に他の炭を寄せ、うちわであおいで着火部位を広げる。いったん火が出たのち炎が出なくなったら(熾火)、上に網を乗せて肉を乗せ、途中上下を返し、じっくりと焼く。
- <オーブンの場合>オーブンを180℃くらいに予熱する。オーブン天板に肉類を並べて置き、途中上下を返してじっくりと焼く。
- <魚焼きグリルの場合>魚焼きグリルに肉類を並べて置き、途中上下を返してじっくりと焼く。オーブンよりも火の通りが早いので注意して観察する。
- 鶏肉が焼けたら一口サイズに切っておく。
- <カレーを作る>玉ねぎをみじん切りにする。
- カレーを作る鍋にサラダ油B(大さじ2)と玉ねぎを入れて中火で熱し、玉ねぎをよく炒める。
- 玉ねぎが色づき、玉ねぎどうしがくっついてもったりしてきたら、にんにくチューブB(小さじ1)と生姜チューブB(小さじ1)を入れ、よく炒める。
- トマトピューレを入れて炒める。このとき焦げやすくて炒めにくいと思ったらサラダ油や水を少々追加し、焦げないようにする。
- トマトの赤い色がくすんできたら、ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、カイエンペパーパウダーB(小さじ1/2)、パプリカパウダーB(小さじ1/2)、クミンパウダーB(小さじ1)、塩B(小さじ1)、砂糖を入れて混ぜる。
- 鶏肉と水を入れて数分間煮て、水分を減らしてとろみを出す。
- カレー粉とカスリメティを入れて混ぜる。
- 生クリームを8割ほど入れて混ぜ、あまり白くなりすぎないよう観察しながら残りを入れて混ぜる。
- 味見をし、塩加減やスパイス加減やクリーム加減などを好みに調える。トマトの酸味が気になる場合は砂糖を加えて和らげる。
- Enjoy!
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美味しーーーい♡♡♡
「高級インド料理店のカレーの味だね、これは旨い」と夫も喜んで大絶賛。私は大したことをしていないんです。この旨さの功労は、炭火で煙を出しながら炙り焼きにすることで得られるスモーキーフレーバーと、リッチに加えた生クリームです。
英国で生まれた美味しいカレー「チキンティッカマサラ」は今や世界中のインド料理レストランで食べられています。2001年、英国の外務大臣ロビンクックは、英国の多文化主義を称賛する演説で「チキンティッカマサラは、英国が外部の影響を吸収して適応した実践を完璧に示した、真の英国の郷土料理である。チキンティッカはインド料理だが、焼いた肉をカレーソースで食べたいという英国人の欲求を満たすためにマサラが追加されたのだ。」とチキンティッカマサラを国民食宣言しました。
トマトの色と生クリームの色が合わさってオレンジ色になり、ターメリックパウダーやカレー粉の黄色により明るいオレンジ色になります。色合いにもこだわって作ってみてください。
* * *
1~2月のスパイスアンバサダーの活動として、「新しい味にわくわくする世界のスパイスカレー」というテーマを設定して、料理を研究し、発信して参りました。自分自身のこれまでの調理の範囲を大きく広げることができ、自分自身の大いなる学びにもなるテーマを実行することができました。皆様にも読んでいただき本当にありがとうございました。
世界の料理は素敵ですね。
それがスパイス料理なら、なおさら楽しくて美味しくて、料理研究にやりがいを感じます。
これからもずっと、気分が上がる、やりがいと喜びと共に生きる、こんな暮らしを送っていけたら幸せです。
本企画を主催されたレシピブログとハウス食品(株)に、心より感謝申し上げます。
【第1回】パキスタン料理
パヤ
【第2回】シンガポール料理
娘惹黄姜鸡(ニャンルーホワンチャンチー)
【第3回】グアム料理
ターメリックチキン
【第4回】オーストラリア料理
パンプキンカリー
【第5回】米国料理
カントリーキャプテン
【第6回】ペルー料理
ティンプー
【第7回】タンザニア料理
ムチュジワサマキ
【第8回】南アフリカ共和国料理
バニーチャウ
【第9回】フランス料理
ムルゾーキュリー
【第10回】英国料理
チキンティッカマサラ
※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター受領したことに基づき執筆するものです。