ペルーに、黄色い色が鮮やかで目に留まる料理があります。「パパワンカイナ」(Papa a la Huancaína)という、ゆでじゃがいものチーズ唐辛子ミルクソースがけです。
料理名の「ワンカイナ」は「ワンカヨ」に由来します。ペルーの首都リマからアンデス山脈側に入った高地の都市「ワンカヨ」の名を冠した有名料理なのですが、でも私はワンカヨに行ったことがありません。テロゲリラ組織「センデロルミノソ」の本拠地なので旅行者は行ってはいけません。
ならば食卓で楽しむにとどめましょう。
それならば、せめて現地を旅した気分で、「旅するように暮らし」ながら、現地風の盛り付けを見てみたくありませんか?
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◆日本語Google画像検索「パパ ワンカイナ」
・・・むむむ。
日本語検索だと相当・・・。
うーん、なんだろう。
ペルーらしくない。
◆スペイン語Google画像検索「papas huancaína」
スペイン語検索では、結構ペルー現地写真で見たイメージに近くなったけど、まだしっくりこないものもあるなあ。
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そこで私のお気に入りの方法です!
Google mapでペルーのワンカヨ地方の現地のレストランを見て、レストランを1軒1軒クリックして、料理写真が掲載されているものから、パパワンカイナを探します。※パパワンカイナ写真を載せているレストランに限定するととても少なく、パパワンカイナと同様に盛り付けしているアヒデガジーナ(Ají de gallina)の写真も含めています。ソースの下が、じゃがいもか鶏肉かが違いますが、ソース以降の盛り付けは共通しています。
◆Detrás de la Catedral
下にレタス1枚、黄色ソースはカッテージチーズのつぶつぶが残されている。上に半割りゆで卵1つ、紫オリーブ。
◆León De Los Girasoles
下にレタス2枚(キャベツにも見える)、黄色ソースはなめらか、上に半割りゆで卵1つ、黒オリーブ、赤い(パプリカみじん切り?)トッピング。
◆Restaurante Campestre Los Girasoles
下にキャベツとレタス1枚ずつ、黄色ソースはなめらか、上に半割りゆで卵、1つ紫オリーブ、イタリアンパセリ、赤い(パプリカみじん切り?)トッピング。
◆Restaurante Olímpico
これはたぶんアヒデガジーナ。横にライス、黄色ソースはややなめらか、上に半割りゆで卵1つ、紫オリーブ2個、刻みパセリトッピング。
◆Leopardo
下にレタスかキャベツ2枚、黄色ソースはなめらか、上に半割りゆで卵1つ、黒オリーブ2個、パプリカ細切り1本トッピング。
◆El Padrinazo
これも多分アヒデガジーナ。横にキャベツ1枚、横にライス、黄色ソースはなめらか、上にくし切りゆで卵1つ、紫オリーブ1個、刻みパセリトッピング。
◆Complejo Turistico Recreacional Los Alamos De Pilcomayo
横にレタス1枚とトマト輪切り1枚、黄色ソースはなめらか、上にうずらのゆで卵1個、紫オリーブ1個、パプリカ細切り1本トッピング、刻みパセリトッピング。
いいですね!
何を見ても本物という気持ちよさ♪
こうして現地のレストランの食卓を見る。これぞ、ワンカヨ地方の本物のパパワンカイナ写真です!!
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世界の料理を作るとき。
現地とまるきり同じに作ることができればいいけれど。
実際、手に入る食材も、路地で育つ野菜も違う。
だから、まるきり同じに作ることに、無理をしなくてもよいと思うこともある。でも妥協するならせめて本物を知った上で、100点を知った上で、現実的には80点とか90点に着地したい。
こういうのって学生時代の勉強も同じだと思うのです。100点以外取らないように勉強して、100点100%物事を知れるように勉強をして、で、現実的には、試験の難易度によっては80点とか90点に着地すればいい。100点の努力をした上で100点を取れないってものすごく大事なことで、「じゃあ落とした20点の領域はイチから勉強を出直してやる!」と、反省点を改善点に変える最高のきっかけ作りになるからです。
だけど、最初から80点を目指しても、人って目標ライン以上に向上しないんですよね。自分もそうなので、せめてGoogle mapを見れば世界の本物を目で体験できるのだから、これからも、こんなふうに正しい情報収集に時間をかけることは惜しまずに、家庭での料理も楽しんでいこうと思います。ウソもフェイクも交ざるGoogle画像検索は良くないよって、自分にも言い聞かせて。
何より現地の風景とともに現地の写真を見ると旅気分が高まります。「旅のある暮らし」の、1つのアイディアとしても、今日のような活動は私のお気に入りです!