今日のタイトルは、「ヨーグルト漬け」と健康増進と、ジョージア料理ムツバディです。
【今回記事】【1st idea:ヨーグルト漬け】
「ヨーグルト漬け」と健康増進と、ジョージア料理ムツバディ
【次回記事】【2nd idea、ヨーグルトスイッチ】
「ヨーグルトスイッチ」と健康増進と、ロシア料理ペリメニ
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私は常々「最も食事で気をつけるべき栄養素はカルシウムである」と思っています。日本人には塩分過剰も問題なのだけど、カルシウム摂取を意識して乳製品を多く摂れば自動的に塩分摂取量は減るだろう(∵醤油や味噌の使用量が減るから)。しかしカルシウムは自分が摂りにいかないと体に入ってこない。現実的には乳製品を日常的に摂取する習慣をつけないと安定した高カルシウムは期待できないでしょう。
私は、健康講座の講師を務めるときも、大事なことなので何度も言います。カルシウムは自分が摂りにいかないと入ってこないよ、と。私は、自分や家族が将来の骨粗鬆症や入れ歯などで困らないよう、世界のヨーグルトレシピを暮らしに密着させる努力をしています。
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今回、株式会社明治(≫こちら)のブルガリアヨーグルトLB81 プレーン(≫こちら)を受領しました。
使用商品は左のものです。
消費者庁許可型特定保健用食品であり「腸内細菌のバランスを整える、おなかの調子を良好に保つ」のヘルスクレーム(健康表示)が認められたものです。おなかの調子がよいのは実に大事なことですよね。
そしてもうひとつ、このヨーグルトには100 g当たり109 mgものカルシウムが含まれています。私が着目しているのはこのようなヨーグルトの高カルシウム性です。
以下に、日本人が摂るべきカルシウム量と現実摂っているカルシウム量の最新データをまとめました(※)
※出典:厚生労働省・国民健康栄養調査(≫こちら)、厚生労働省・日本人の食事摂取基準(≫こちら)
認識してほしいのは、日本人はおそろしいくらいカルシウムが足りないということ。例えば図中赤線➀の場合、健康でいるための推奨量に対し、現状の日本人の平均的な食生活では毎日200 mg以上のカルシウムが足りない。図中赤線➁の場合、カルシウム不足1年間継続するとカルシウムが100 g以上足りない。
どのくらい足りないかと言うと、体重50 kgのヒトの2%を体内総カルシウムと見積もると1000 gで、毎年100 g喪失すると10年で枯渇する計算です。もちろん栄養素の出納はこのような計算通りにはいかない(例えば腎排泄量が低下するなどの代償機構が働きうる)のだけど、日本人のカルシウム摂取状況がまずいことにあるのは誰も異論ないはず。
グルジア人(ジョージア人)は言いました。「マツォーニ(ヨーグルト)のない生活は考えられないわ」と。私の胸にはその言葉が強く残っていて、「いろんな料理にヨーグルトを使う彼らの暮らし」に、健康を願う立場からも、憧れと尊敬を抱いたのです。そして実際、マツォーニを使うジョージア料理は感激の美味しさだったから・・・。
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なお、今回の投稿テーマ条件には、3つのキーワードが掲げられています。
『ヨーグルト漬けの隠れワザ』、『家族で楽しむ』、『ファミリー・パーティーレシピ』、…素敵ですね♡ ファミリーレシピにはバーベキューがよいですね。
「ムツバディ」(მწვადი)はジョージア(グルジア)の名物料理の、肉の串焼きです。現地のマツォーニ(ヨーグルト)はこういう料理の下味にも繁用されています。ヨーグルト&酢の下ごしらえなので、お肉が美味しい!
レシピは簡単です♪
材料(3~4人分):
- 塊肉(※1)
- 500 g
- 酢
- 大2
- ヨーグルト
- 大3
- ベイリーフ
- 2枚
- コリアンダーパウダー
- 大1
- パプリカパウダー
- 大1/2
- 塩
- 小1
※1:豚の塊肉が最適です。脂身が少ないものを選びます。塊でない場合はトンカツ用肉など厚みがある肉で代用します。
作業工程:30 分(漬け込む時間を除く)
- お肉を大きめの一口サイズ(1つ50~60 g)に切ってボウルに入れる。
- 残りの材料をボウルに入れ、全体を均一に混ぜながら手でもみこみ、最低30分以上、できれば1晩冷蔵庫に置いておく。
- 以下のように火を準備し、予熱や熾火の待ち時間に、肉を串に刺す。
- <薪を使うバーベキューの場合>火を起こす場所に、紙、小枝、薪と重ね、紙に火をつける。小枝が燃え、次に薪が燃えるので、薪が大方燃えて下火(熾火)になったら網を乗せて肉を乗せ、途中上下を返し、15分ほど焼く。
- <炭火を使うバーベキューや七輪の場合>着火剤(あるいは紙や小枝)を使って炭の一部に火をつけ、火がついた部位の周囲に他の炭を寄せ、うちわであおいで着火部位を広げる。いったん火が出たのち炎が出なくなったら(熾火)、上に網を乗せて肉を乗せ、途中上下を返し、15分ほど焼く。
- <オーブンの場合>オーブンを高温(例えば220℃や250℃)で予熱する。オーブン天板に肉類を並べて置き、途中上下を返し、15分ほど焼く。
- <魚焼きグリルの場合>魚焼きグリルに肉類を並べて置き、途中上下を返し、10分ほど焼く。オーブンよりも火の通りが早いので注意して観察する。
- Enjoy!
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お庭や室内で、アウトドアで。こうして焼く肉って美味しいよね。
できたー♡ 美味しそー♡
スライス玉ねぎを乗せるのがムツバディの定番。お肉はそのままで美味しくいただけますが、酸っぱいタレが合うので、現地ではトケマリという梅系の酸っぱいソースを用意します。写真左奥は、そのような酸っぱさを添えたくて作った簡易ソースで、リンゴ酢+梅シロップ+玉ねぎすりおろしを混ぜて軽く煮詰めて作りました。お肉によく合いました。そしてジョージア流にはチャパティのような薄パンを用意し、そこに焼けた肉を串ごと乗せ、パンで掴んで串を引き抜きます。この、肉汁を吸ったパンが、これまた美味しいの♪
ヨーグルトによりお肉が柔らかくなるのは周知の事項ですし、矯味、矯臭の効果があって、すなわちお肉自体の味も香りもよくなります。そしてそれが健康料理となると、一層嬉しく思います。
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今日のタイトルは、「ヨーグルト漬け」と健康増進と、ジョージア料理ムツバディ。
私はこれからもカルシウムは自分が摂りにいかないと体に入ってこないと心得て、自分や家族が将来の骨粗鬆症や入れ歯などで困らないよう、骨と歯を健やかに、何よりも美味しくて楽しいレシピを食卓に。これからも世界のヨーグルトレシピを暮らしに密着させる努力を頑張ろうと思います。