<2020年度スパイスアンバサダーの活動報告>
12月の活動内容として、スパイスで好き嫌い解消チャレンジ!苦手な食材をおいしく克服しよう<朝ごはんで好き嫌い解消編>という趣旨に基づいた情報発信をする運びとなりました。そこで、本タイトルの通り【苦手野菜の朝食×スパイス×世界の料理】として、5回連載形式でスパイスアレンジレシピをお届けします。
【好き嫌い解消のエピソード、レシピへ込める想い】
アレルギーなど体質上の問題を除き、好き嫌いがなくなることが良いこととされるのならば、嫌いなものが食べられるようになることは良いことだ、という結論に着地します。では、嫌いな食材を好きになってもらうために、調理者は何をすればよいのか。これには「人には好みがある」のが大前提なので、結局のところ正解がありません。しかし、例えば親子間など、これまでの自分の調理で誰かに嫌いな食べ物が定着してしまったのなら、好き嫌いを解消する良い方法は自分の調理でない方法でその食材を料理することである、という結論にも着地します。
だから私のおすすめは世界の料理。世界の料理には、これまでの食事で得られなかった感動を得る扉、自分にとっての新しい扉がたくさんあります。事実、旅で知り合うバックパッカー達には、「俺豆嫌いだったけどイエメンに来て好きになったわ」とか「あたしベトナムに来て嫌いだったパクチーにはまった!」みたいなエピソードを山のように聞くからです。また -それは日本国内の食の旅もそうであるように- その国の料理を知ることは社会学習でもありますから、私は、ちょっと食育な視点から、本企画の目指す「好き嫌い解消チャレンジ」を応援したいと思います。
この5回の連載では、苦手食材を朝食に美味しく食べられるアイディアとして、『パクチー、にんじん、牛乳、レバー、納豆』を選びました。
* * *
連載第3回は、「牛乳×シナモン×中国新疆料理」~エッケンチャイ編~です。
この料理、牛乳が苦手な人に、気に入っていただけると嬉しいです。
レシピは簡単です。
材料(3~4人分):
- 水
- 450 mL
- 塩
- 小4/5
- 紅茶の茶葉
- 4 g
- シナモンスティック
- 3 cm
- 牛乳
- 450 mL
- バター
- 小1弱
作業工程:10 分
- 小鍋に水と塩を入れて強火にかけ、ボコボコと強く沸騰したら中火にする。
- 紅茶の茶葉、シナモンスティック、牛乳を入れ、全体を混ぜながら沸騰させる(ボコボコさせない)。
- シナモンスティックを取り除き、バターを落としてひと混ぜし、器によそう。
- Enjoy!
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「美味しーい!」
ああ・・・、バターでコクを増した塩入りミルクティーを飲む。こういう朝を迎えると、体が滋養をたっぷり吸って、1日の元気をもらえる気がします。私にとってエッケンチャイは格別で特別なお茶です。もともとウイグル人(特にカシュガルやウルムチの人々)は古来からのシルクロードの民でした。中国の文物を西へ、ペルシャやアラブの文物を東へと運び、交易都市を絶大に繁栄させた民でした。「エッケンチャイ」は「作ったお茶」という意味で、つまりは、ただ湯を注ぐだけでなく、食事やおもてなしに適するように、愛情をこめて作ったミルクやバターを加えて作るお茶なのです。このレシピはウイグル人ママ直伝です。こういう世界の本物のお茶をいったん味わうと、牛乳消費量が増えて、買い物が変わりますね。そして今はただただウイグル人を取り巻く世界の平和を祈ります。
* * *
世界はそのスパイスの使い方を持っています。
本企画も、やりがいを持って取り組むと本当に有意義ですね。多くの人にとって美味しいという保証つきの料理をレシピつきで紹介することで、「作る楽しみ」や「食べてみる意欲」が芽生える一助になり、その結果として自分や家族の好みに合う新しいレシピが見つかっていくという形で貢献できるのならばとても嬉しいです。次回もどうぞお楽しみに☆
【第1回】「パクチー×オレガノ×ペルー料理」~カルドデガジーニャ編~
【第2回】「にんじん×ガラムマサラ×エスワティニ料理」~チャカラカ編~
【第3回】「牛乳×シナモン×中国新疆料理」~エッケンチャイ編~
【第4回】「レバー×カルダモン×イエメン料理」~キ**編~
【第5回】「納豆×ターメリック×ミャンマー料理」~ペ*****編~
※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター提供されたことに基づき執筆するものです。