米ぬか大活用!!エコ満載の洗い物、そして菜園の土が良くなり野菜が美味しい。

2018/11/26

今回、ちょっと料理やレシピから離れて書きました。ちなみに、私の嫌いな家事の筆頭が食器洗いですw だって生産性がないんだもん。食器洗い機も好きじゃない、コントロールできる余地が少ないしエコじゃないから、以前食洗機ビルドインの家に住んでいたけど、使わなかった。

では、シンクに米ぬかを常備するこの方法はどうでしょ? 最後は美味しい菜園野菜が作れ、そこから自分のライフワークの「世界の料理」が一層楽しくなるところに行き着く、我ながら気に入っている食器洗いの方法です。

米ぬか

米ぬかの使い方で気に入って取り入れている方法は、シンクまわりに常備することです。

米ぬかは、キッチンの洗い物における洗剤使用量の低減を実現してくれます。油汚れの残るフライパンも、油汚れの残る食器も、そのままスポンジと洗剤で洗うだけでは、洗剤を多く消費するし、スポンジも負荷がかかって傷みが早い。

でも、米ぬかをふりかけてヘラでぬぐうだけ
ほら!!

米ぬか

これは、中華の炒め物をしたフライパンで、油分や炒め汁でついさっきまでギトギトでした。周囲のお皿にも中華のおかずを盛り付けたため、油や炒め汁が残っていました(写真の右上と左上が食器です)。

でもこうして米ぬかをふりかけてヘラでぬぐったら、フライパンに残った油も炒め汁も、お皿もきれいになりました!! ここまでくれば後は簡単!! ちょっとの洗剤で洗い物が軽く完了します。お皿も同様です。簡単にきれいになります!!

同様のことはウエス(捨て布)でもできるけれど、私はウエスがあまり好きではなくて・・・、で、一時期持っていたウエスも結局使わずじまいで、だからもう持っていません。だってウエスというゴミを新規発生させることには、やっぱり抵抗があったから。
汚れがよく落ちる、というシンプルライフ

私は、油分や汚れをぬぐい取った米ぬかはゴミにしません。私は、汚れた米ぬかは、再利用します。土壌の養分にして、最終的に野菜を美味しくするところへ活用していきます。

その方法は簡単で、油分をぬぐい取った米ぬかはこのように何かの容器に入れて、同日か翌日にコンポストに入れるだけです(※)。コンポストの移動時間を含めても30秒で終わります♪

米ぬか

※コンポストを持っていない家庭では、この米ぬかを庭土や購入用土と混ぜて寝かせてから栽培用の土にするとか、落ち葉と混ぜて堆肥化するとか、再利用せずにゴミに出すことになります。

米ぬかは農業用語ではボカシと言って、すなわち、そのまま土に蒔くものというよりも、生ごみや雑草や落ち葉に混ぜ込んでこれらの微生物分解を促進する役割をもつものです。さらに米ぬか自体も微生物分解を受け、土の栄養分となってくれます。

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キッチンでの米ぬか保存において、大事なことは、密閉できる容器に入れること。

米ぬか

スプーンを使わなくても取り出せるよう、浅い容器ではなく縦に深い容器に入れると良いと思います。

農協のスーパーには精米サービスがあり、従業員に声をかけると多少に関わらず米ぬかをくれるので、月に1、2回くらいかな、時々もらってきます。あと、田んぼを持ってる近所のおばあちゃんが、自家精米した日に米ぬかを持って来てくれます。

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その他の米ぬかの活用方法について。

1)ぬか漬け
ぬか漬けが美味しい夏から秋は、ぬか漬けを作ります。

2)米ぬかフェイシャルパック
キッチンで米ぬかフェイシャルパックを作ります。小さな容器に米ぬかを入れ、水を足して泥状にし、好きなアロマエッセンス(例えばオレンジ、ローズウッド、ラベンダーなど)を1滴加えて練り、お風呂に運びます。パック方法は、洗顔後に水分をタオルで拭き取った顔に塗り広げて、お風呂にゆっくり浸かってリラックスし、その後洗い流すだけ。

3)米ぬか洗顔クレイ
キッチンで作るものは米ぬかフェイシャルパックと同じです。洗顔方法は、洗顔用せっけんをよく泡立てたところに米ぬかフェイシャルパックを混ぜ、顔の上を優しくマッサージするように洗顔します。その後洗い流すだけ。

米ぬか洗顔クレイも、米ぬかフェイシャルパックも、お湯で流し終えたあとはお肌がつるつるモチモチ~☆ 米ぬか油はガンマオリザノールを含むので生体への影響は良く、化粧品用脂質でもあることから、お肌に良いと言っていいと思います。

4)米ぬか床掃除
米ぬかを布で包むタイプではなく、手軽に、米ぬかを濡れ雑巾に挟んだもので、ときどき米ぬか床掃除をしています。米ぬか成分がしみ出た水分で木を拭いた後のやわらかなツヤが気に入っています。香りも気持ちよく、おすすめです。

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いろいろ書きましたが、総括です。

私が米ぬかの使い方で一番気に入って取り入れている方法は、シンクまわりに常備することです。油分や水分をよく吸ってくれるので米ぬかに油分と汚れた水分を吸い取らせれば、少ない洗剤と少ない水と少ないスポンジの傷みと少ない時間で、食後の洗い物が劇的に楽になります。

米ぬか

少ない洗剤。
少ない水。
少ないスポンジの傷み。
少ない時間。

それらはすなわち、地球にもエコだし、自分のストレスも少ないじゃない? だから本当に、私はこの方法を気に入っています。

そして、米ぬかが、油分など天然養分を吸い取ったあとは、土壌の養分を増やしてくれ、美味しい野菜を作ってくれます

米ぬか

だから私は、いつも美味しい野菜を使える幸せ者で、ライフワークの「世界の料理」を人一倍楽しんでいられます。外国の野菜は、日本のスーパーの野菜 -それはどこか工業製品化した野菜- と違って、やっぱり美味しいから、自宅の菜園では、外国の美味しい野菜のような野菜を作りたいんです。

米ぬか

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もちろん、「食器洗いのエコ」には、「あっちを立てればこっちが立たず」のシーソーゲームで、永遠に解答がない。

それは例えばこうである。

  • 何もせずに油分の多い洗い物をするなら、排水の油分と洗剤の負荷が多い。
  • 洗剤を減らすためにお湯を使うなら、湯を沸かすエネルギーを消費する上、油分の排出量は下がらない。
  • 食器洗浄機を使うなら、運転や高温の湯を作る電気が必要になり、電気を作るエネルギーを消費する上、油分の排出量は下がらない。
  • ウエスや紙で拭き取ったあとそれを捨てるなら、ゴミ処理の負荷が増す。
  • ウエスや紙で拭き取ったあとそれを燃やすなら、環境のダイオキシン負荷が増す。

米ぬかを使う方法だって、精米機の電力とか、何かを犠牲にしているとは思う。「あっちを立てればこっちが立たず」なのは承知しているだけど、私は、油分と洗剤が多いまま食器を洗いたくないし、ウエスや紙みたいな「使い捨て」という発想が嫌いなんです。

でも、今回のこの手法において、ひとつ、絶対的に良いことが言えます。

それは、捨てられてしまう油分や炒め汁などが、野菜作りに再利用できることです。

「あっちを立てればこっちが立たず」ならば、私は何を立てていこうか? その答えが、捨てられてしまう油分や炒め汁を、コンポストという手法を使うことで土壌の養分に変え、野菜作りに使える養分体系に組み込むことだったのです。基本姿勢として捨てられるものの再利用を大前提に置いていることが、今回の手法の気に入っている点であります。

さあ、庭や菜園や花壇を持っている方ほど、キッチンに、米ぬかを、置いてみませんか。

米ぬか



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本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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