菜園には土に還る素材を使う。ひもはシュロ縄、支柱は矢竹です。

2018/11/02

しゅろ縄

居心地の良い菜園を作りたいと、いつも思っています。

最初のうち、支柱をしばったり、茎を支柱にとめたりするのにビニールひもを使ったことがあるのだけれど、日光を受け雨ざらしになると、ボロボロになって、ビニールの残骸が土に落ちるんです。本来土にないはずの合成化学原料の素材。これが土に入るのが嫌で、そのときから私は、土に還る素材を使って野菜を育てていこうと思うようになりました。

支柱は「矢竹」という、家にも家のまわりにも生えている、直径2cmくらいの細い竹を使います(名前は竹でも植物学上は笹だそうです)。

ヤダケ

この「矢竹」は背丈が3m以上になるものですが、根本から2mくらいまでの部分を使えば、しならず、丈夫です。支柱だから2mも使わないですし、大丈夫。

また、支柱を組み立てたり、支柱と野菜の茎を結ぶのは、すべてシュロ縄を使います。

しゅろ縄

竹垣を作るのにも使われる素材で、丈夫でしなやかで、そして黒くて見た目もかっこいい。

なお、シュロ縄は、採れた野菜を吊るして保存するようなときにも、何かと便利に使っています。だから、使いたいときにすぐ使えるよう、数種類の長さに切って、使いまわしても端からほどけたりしないよう両端を玉留めした状態で作りためています。

ビニールひも(荷造りひも)を使うとお値段はとても安くあがるのですが、こうして、何かあっても土に還る素材を使うのがいい。もし土にまぎれてしまったとき、野菜の気持ちになると、ゴミが根っこに絡まるのは嫌だろうなと思うから。何より、正体不明の成分が土中に溶出していくのは、そのあと出来た野菜を食べることを考えても、やっぱり気持ち悪いと思うから。

私にとって居心地のよい菜園は、よい土を育む菜園なのです。



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