シャッタ

  • エジプト料理、リビア料理

  • 現地表記

    :شطة(アラビア語エジプト方言)

  • 概要

    :料理にかける唐辛子水

シャッタ

エジプトでよく卓上に置いてあるのが、料理に辛味をつけるための「シャッタ」です。特にコシャリ屋では必ず置いてあって、しかもほどよく旨くてきちんと辛いこのシャッタをきちんとかけると、エジプト料理は美味しくなるのです。どろっとしたシャッタもありますが、ビンに入って水っぽいシャッタをよく見かけたので、このレシピも、水分の多いものを再現しています。ほどよく香辛料が入っていて、辛い中にもしっかり旨味があるし、この風味を味わうと途端に北アフリカ地中海世界にトリップできる気分になれます。是非作って、異国の風味を味わってみてください。

材料

作りやすい量):

にんにく
1/2個(※1)
油(※2)
小1/2
酢(※3)
小1
トマトピューレ(※4)
小1
小2/3
クミンパウダー
ひとつまみ
コリアンダーパウダー
ひとつまみ
唐辛子粗びき(※5)
大1
カイエンペパー(※6)
小1
150mL
  • ※1:中国産サイズでよい。
  • ※2:コシャリのソースとして作成する場合、コシャリに必須なフライドオニオンを作ることになると思うので、その場合は玉ねぎの揚げ油を使うと美味しい。
  • ※3:日本の酢でよい。複雑な味がしないほうがよいので、安い酢のほうがよい。
  • ※4:コシャリのソースとして作成する場合、コシャリに必須なトマトソースを作ることになると思うので、それを小さじで取り分けて使うと美味しい。トマトパスタソースでもよい。
  • ※5:韓国のコチュカル(乾燥粉砕唐辛子)、輪切り鷹の爪を包丁で細かくしたもの、自家製の乾燥粉砕唐辛子など。なければ粉唐辛子を増やして省く。
  • ※6:細かい粉末状の唐辛子粉であればよいです。

調理時間

:10 分

作り方

  1. 材料をすべて1つにし、ミキサーにかけるか、バーミックスでしっかりと均一にする。
  2. 小鍋に入れ、一瞬だけ沸騰させ、すぐに冷ます。
  3. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • チュニジア料理の食材で知られるハリッサから作るレシピもあります。
  • バーズアイという、小粒ながら辛味がとても強い品種の唐辛子を使うレシピもあります。
  • 作りたては全体が均一ですが、放置すると沈殿ができます。上澄みも沈殿も美味しいし、使う時にビンを振る人もいます。
  • エジプトのシャッタは、トマトを若干感じるものが美味しいと思います。ただしケチャップを使うと味がケチャップ支配的になるので、ケチャップは使わないほうが無難だと思います。
  • 赤いシャッタも、黒っぽいシャッタもあります。後者を作りたいときは、唐辛子を予め油の中で加熱したり空炒りしたりするとダークな色が出ます。

Tips about cuisine

  • 「シャッタ」のアラビア語エジプト方言の綴りは「شطة」。
  • 定冠詞「ال」(アル、英語のtheのようなもの)をつけて「الشطة」(アッシャッタ)としてもよい。
  • 「شطة」(シャッタ)は、「唐辛子」または「唐辛子調味料」の意味である。


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