サリャンカ

サリャンカ

サリャンカは中世の料理本にも記録がある古い料理です。英語の「ソルト(塩)」と語源が同じで、それはすなわち、きゅうりのピクルスやザワークラウトのような発酵キャベツや塩漬けオリーブなどを使って、塩分と酸味がしっかりした味わいを出していることに由来します。近代になってトマトが定着し、サリャンカは、(中世料理本にはない)トマト入りのスープになりました。

材料

2人分):

きゅうりのピクルス
10 cm
ソーセージ
3本
玉ねぎ
1/2個
トマト
中1個
ザワークラウト
1/2 C
サラダ油
大1
700 mL
コンソメ顆粒(※1)
小1
ベイリーフ
1枚
ケチャップ
大3
ピクルスの漬け汁
好みの量
適量
黒オリーブ(※2)
6~8個
レモン
スライス2枚
こしょう
2ふり
サワークリーム
大2
  • ※1:コンソメ顆粒は肉系のダシのものにします。韓国牛ダシの素や鶏がらスープの素でもよいです。
  • ※2:丸ごとでもスライスでもよい。種があってもよいが、種がないほうが食べやすい。

調理時間

:1 時間

作り方

  1. 玉ねぎを粗みじん切りにする。
  2. 鍋にサラダ油を入れて玉ねぎを中火で炒める。
  3. 玉ねぎを軽く混ぜながら、炒めている間に、きゅうりのピクルスとソーセージを薄い輪切りにし、トマトを粗く刻む。
  4. 玉ねぎを炒めている鍋にこれらの具とザワークラウトを入れて、更に炒める。
  5. だいたい火が通ってしんなりしたら、水、コンソメ顆粒、ベイリーフ、ケチャップを入れ、火を強めて一度沸騰させる。
  6. ピクルスの漬け汁を、例えば大3くらいから入れてみて味見をし、ある程度酸味が利くくらいまで入れる。
  7. フタをして弱火で30分以上煮る。
  8. 味見をして、酸味と塩加減を調える。
  9. 黒オリーブとレモンスライスとこしょうを加え、軽く混ぜ、器によそう。
  10. サワークリームを大1ずつ乗せて出来上がり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • さっと煮たり、じっくり煮たり、調理時間はまちまちですが、ある程度長く煮たほうがピクルス類からの酸味や塩分が引き出せるので、ここでは調理時間を1時間としました。
  • きゅうりのピクルスがなければ、前日に軽く塩ずりしたあと酢漬けにしておくと、翌日には即席ピクルスになっています。
  • ピクルスの漬け汁がなければ、酢やレモン果汁を使います。
  • 使用するピクルスやザワークラウトによって酸味や塩分はまるきり違うので、味見をし、酸味がぼやけないように、そして好みの感じになるように調整します。酸味が強いと減塩で飲めるスープになるので、塩はそれほど要らないかと思います。
  • こしょうのほか、オールスパイスパウダーを入れるレシピもあります。
  • 水を入れて煮はじめるときに、角切りのじゃがいもを入れるレシピもあります。
  • ケイパーやクワス(ライ麦パンと水を発酵させた飲料)を使うレシピもあります。
  • あれば仕上げにディルやイタリアンパセリの葉を散らすと良いです。

Tips about cuisine

  • サリャンカのロシア語(ロシアや中央アジア周辺国の公用語)及びベラルーシ語(ベラルーシの公用語)の綴りは「Солянка」(※ただしベラルーシ語だと「Салянка」になるかもしれない。今後の検証課題)。


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