シガ

  • ギニアビサウ料理

  • 現地表記

    :Siga(現地クレオール語)

  • 概要

    :オクラやトマトや肉類の油煮

シガ

アフリカの料理、特にブラックアフリカの料理と言うとイメージが沸きにくいですが、この料理は、かなり典型的な「ブラックアフリカ味」を体験できる良い料理です。オクラを切って、トマトや玉ねぎを切って、唐辛子をころんと入れてパームオイル(ヤシの油)でぐつぐつ煮ます。その「パームオイル」の風味(くさみとも言う)とオクラのねばねばとろとろが、絶大なアフリカ味をつけてくれるのです。シガのお肉の種類や形態に決まりはありませんが、ここでは典型例の1つとしてひき肉を使用しました。骨付き鶏肉などでも美味しいです。何しろ作るのが簡単なので(切り始めてから完成まで、途中で洗い物もできて合計20分)、オクラは美味しいし、アフリカ味は美味しいし、オクラはみじん切りにしなくてよいしで、何かとリピートしてしまうレシピです♪ 水を入れないのにいい具合のシチューになるのは具材の水分が引き出されるから。オクラが満載で口の中で気持ち良いハーモニーが躍るレシピです。

材料

4人分):

パームオイル(※1)
大3
玉ねぎ
1個
にんにく
1かけ
牛ひき肉
200 g
トマト
200 g(※2)
オクラ
200 g
唐辛子(※3)
1個
コンソメ顆粒(※4)
小1/2
小1/2
こしょう
小1/3
醤油(※5)
小1
  • ※1:パームオイル(ヤシの油)は輸入食材店で入手可能です。ない場合はアフリカ味が弱まりますが、オリーブオイルなどで代用できます。
  • ※2:トマトは大1個を使ってもよいし、中2個、ミニトマトたくさんなど、どのように使ってもよいです。
  • ※3:唐辛子はあればシネンセ種のピマンを1個、なければ青唐辛子1本または鷹の爪1本で代用して使います。
  • やっと会えた。アフリカのあのすごい香りの「ピマン」栽培成功!

  • ※4:コンソメ顆粒は現地のMaggi(マジー)調味料の代用です。よって、あれば日本製のマギーコンソメを使うとよいです。
  • ※5:醤油は現地のMaggi Arome(マジーアロム)という醤油調味料の代用です。加えないレシピもあるので省いてもよいです。

調理時間

作り方

  1. パームオイルを鍋に入れる。
  2. 玉ねぎとにんにくをみじん切りにして鍋に入れ、中火にかける。
  3. 牛ひき肉を加えて混ぜる。
  4. 玉ねぎとにんにくを炒めている間にトマトを1 cm角に刻み、トマトの汁ごと鍋に入れて混ぜる。
  5. トマトを煮ている間にオクラを5 mm~1 cm幅に切み、鍋に入れ、あればピマン(または代用の唐辛子)を加えて混ぜる。
  6. トマトをヘラで潰しながら、鍋底のこびりつきをはがしながら混ぜる。
  7. コンソメ顆粒、塩、こしょう、好みで醤油を加え、混ぜる。
  8. 全体がなじんだら味見をし、塩加減や辛さ加減などを好みに調える。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 材料の比率に決まりはありません。ここでは、覚えやすく、作りやすく、オクラ、トマト、ひき肉、玉ねぎをすべて200 gくらいとしました。「オクラはたっぷりがいいわ~」とか、気分で変更どうぞどうぞ。
  • 肉類の種類や形状は問わず、骨付き鶏肉で作るレシピもあります。ただし硬い肉を大きく切ったものはオクラのねばねばと合わず食べにくいので、この料理は現地でもひき肉で作ることがよくあります。
  • 油を割と多く使う炒め煮なので、背の高い鍋を使うと跳ねた油が飛び散りにくくてよいと思います。
  • オクラはヘタまで食べられるので、ガク(ヘタにつく細い葉っぱ状のもの)を取り除いたらヘタも使うとよいです。
  • シネンセ種のピマン(唐辛子)は特異かつ素晴らしいにおいを持つので、あればピマンを加えると料理のアフリカ度が非常に高まります。私は自宅で栽培したものを塩漬け保存しています。
  • やっと会えた。アフリカのあのすごい香りの「ピマン」栽培成功!

  • ピマンにしても代用の唐辛子にしても、切って入れてしまうととても辛くなるので、切らずに丸ごと加え、風味をつけるが辛くしないようにし、辛いのが好みであれば味見をして最後に潰すようにします。
  • 干しダラやその他の魚の干物、エビ粉末、レモン果汁などを加えるレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「シガ」の現地の綴りは「Siga」。
  • 「Siga」(シガ)の言語名は不明だが、「Siga」というポルトガル語(ギニアビサウの公用語)と同じ文字が充てられており、ポルトガル語と地元語のクレオール(※)だと思われる。(※クレオール:白人言語と黒人言語が融合した言語)


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