ナミビアのオンビディはモロヘイヤで代用してみよう

海外の料理に関するサイトを見て、いつも苦労するのは、「スピナッチ」という超アバウト表現が出てきたときです。スピナッチと書かれていたとしても、大抵の場合はほうれんそうではないので、いつもその正体を突き止めるのは苦労します。

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先日、ナミビア先住民の料理の「オンビディ」(ombidi)が目に付いて、英文サイトを見ていた。英語では「wild spinach」(野生ほんれんそう)と書かれていた。

「野生ほうれんそう」とは??

この記事では、ナミビアのオンビディという植物を追いかけて、目的は、日本でオンビディ料理を再現するための良い代替植物を見つけようというのが狙いです。

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Namibian spinach stew (Ombidi) recipe|Ester kocht(≫こちら

オンビディ

おおー、アフリカによくある葉っぱのどろどろ煮!!しかもナミビアの思い出が蘇る、玉ねぎとトマト入り。

葉っぱの写真を見て、「モロヘイヤだ」と思った。

オンビディ

葉の生え方、葉のつき方、種の莢の形などがよく似ている。ただひとつ、日本で栽培できるモロヘイヤは多分黄色い花なので、白い花のモロヘイヤということで、近縁種なのでしょうか?

◆Instagram #ombidi

オンビディ

オンビディの画像を見ると、モロヘイヤとは植物の形態がやっぱり違う気がする。

Promoting Indigenous Plants in Namibia(≫こちら

オンビディ

タイトルは「ナミビアの野草の促進」すなわち商業化への有効利用などに関する調査・報告書です。首都ナミビアで入手できる野草を2つピックしていました。

  • 「エクワンカ」と呼ばれるアマランサスの葉(Amaranthus sp. (mainly A. thunbergii) commonly known as “Ekwakwa”)
  • 「オンビディ」と呼ばれる葉(Cleome gynandra commonly known as “Ombidi”)

ナミビアのオンビディの学名が分かりました。「Cleome gynandra」です。

◆英語Wikipedia「Cleome gynandra」(≫こちら
学名が分かればあとは簡単です。学名には「クレオメ」が含まれています。このページには、「英語ではスピナッチになるが、ほんれんそうのスピナッチではないので混同しないように」、「インドのテルグ語ではバミンタまたはバインタ」、「ケニアではキシイ」、「タイ語でパクシャン」、「ショナ語でムニェベ」、そしてオシワンボ語すなわちナミビア北部では「オンビディまたはオンボガ」と呼ばれることなどが記載されていました。

意外だったのが、分布です。

オンビディ

日本にも分布するようです。

◆Google画像検索「クレオメ」

オンビディ

「クレオメ」。綺麗なお花ですね♪ 日本では鑑賞用植物であり、コンパニオンプランツ(害虫防除等の目的をで他の作物と一緒に植える植物)として有用です。でも、ナミビアのオンビディは白い花なのに、日本によくあるクレオメはピンクの花ですね。

◆Amazon「クレオメ」

オンビディ

ここで、上の「クレオメギナンドラ」(Cleome gynandra)は海外でもよく食べられているクレオメで、日本で市販されているクレオメは「タレナヤハッスレリアナ」(Tarenaya hassleriana)、セイヨウフウチョウソウ。ナミビアのクレオメと日本のクレオメはかなり違うことが分かりました。

日本のクレオメは、「クレオメハッスレリアナ」(Cleome hassleriana)や「クレオメスピノサ」(C. spinosa)の学名もあります。種の分類から、学名が見直されているとのことです。

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ということで、厳密なことを求めるのであれば、ナミビア料理のオンビディを作るなら「クレオメギナンドラ」の葉を使いたい。でもそれが日本には普通ないので、夏ならモロヘイヤやツルムラサキ、冬ならほうれんそうを使って、油、トマト、玉ねぎ、塩、少々のスパイスなどでくたくたに煮れば良いかと思います。

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オンビディ

おおー、アフリカによくある葉っぱのどろどろ煮!!しかもナミビアの思い出が蘇る、玉ねぎとトマト入り。

再掲載します。
夏ならモロヘイヤやツルムラサキ、冬ならほうれんそうを使って、油、トマト、玉ねぎ、塩、少々のスパイスなどでくたくたに煮れば良いかと思います。こうして、ナミビアの雰囲気を感じる料理を、自宅でも楽しめるのは、良いことだと思います!

モロヘイヤ



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