リグラ
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国
:南スーダン料理
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現地表記
:RijlaまたはRigla(現地語)
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概要
:スベリヒユとレンズマメのとろとろ煮
スーダン料理では比較的知られているリグラは、南スーダンでも人気料理です。この主要食材であるリグラは日本では雑草として知られるスベリヒユですが、非常に美味しいんです。日本で暮らす今、スベリヒユは私の畑にもしつこく生える雑草でww でもあまりに美味しくて、他の雑草を抜いてもスベリヒユは大事に育てるほどお気に入りかつとっておきの雑草です。一緒に煮るレンズマメがほくほくに煮えてさらりと口の中で溶けて、トマトと香辛料と、スベリヒユのとろとろのとろみ!! きゃあああ♡これはめちゃくちゃ美味しいです。このレシピではお肉を入れて作っていますが、キリスト教徒が多い南スーダン現地では、お肉を食べない日が多く設けられていて、リグラもよくお肉なしで作られます。なので肉なしで作れば、安価で(何しろ主要食材が雑草なので)、しかし素晴らしい栄養価で美味しくて、これはこれではまりそうです。
材料
(4人分):
- スベリヒユ(※1)
- 200 g
- レンズマメ
- 1/2 C
- 玉ねぎ
- 大1個
- にんにく
- 3かけ
- 塊の肉(※2)
- 300 g
- サラダ油
- 大4~5
- 塩
- 小1
- コリアンダー
- 小1/2
- クミンパウダー
- 小1/4
- こしょう
- 小1/4
- カイエンペパー
- 小1/8
- トマト
- 1個
- 重曹
- 小1/10
- 水
- 400 mL
- トマトペースト
- 大2
- ※1:スベリヒユは夏の雑草です。入手方法などは下のコツ欄参照。
- ※2:肉類は羊肉や牛肉など。日本で手に入りやすいものとしてはカレー用の牛肉や安いステーキ肉がよいです。
調理時間
:
作り方
:
- スベリヒユを洗い、ザルにあげて水気を切り、5 mm長さに切る。
- レンズマメを洗い、水(分量外)に浸しておく。
- 玉ねぎとにんにくをみじん切りにし、塊の肉を2 cm角以内のサイズに切る。
- 煮込み用の鍋にサラダ油を入れて熱し、切った肉を入れて炒める。
- 肉の表面がよく焼けたら、玉ねぎとにんにくを入れて炒め、玉ねぎが少し色づいてきたら、塩、コリアンダーパウダー、クミンパウダー、こしょう、カイエンペパーパウダーを入れて混ぜる。
- トマトを2 cm角以内のサイズに切り、鍋に入れて混ぜる。
- スベリヒユ、水気を切ったレンズマメ、重曹を入れて混ぜ、トマトをヘラで潰しながらぐつぐつと煮る。
- 水を入れて混ぜ、沸騰したら弱火にし、フタをして煮て、数分おきに鍋底からしっかり返すように混ぜる。
- 数回混ぜたらトマトペーストを入れて混ぜ、再びフタをして煮て、数分おきに鍋底からしっかり返すように混ぜる。
- 【オプション】レンズマメを味見して、ほくほくに柔らかくなっていたら、木べらで5分間ほど、レンズマメが煮崩れるように頑張って中を混ぜる。
- 味見をして、塩加減やスパイス加減などを好みに調える。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- スベリヒユは日本ではまず市販されていない食材ですが、夏の時期に畑などで旺盛に育ってしまう雑草です。畑をお持ちの方に相談すれば「じゃんじゃん取ってってよ!」と喜んでもらえるのではないかと思います。
- スベリヒユは花も茎も食べられます。この料理ではすべてを5 mm長さのみじん切りにして煮込んでしまうので、少々硬いかなと不安になるような茎も食べられます。若い芽だけを摘んでもよいのだけどそれだと美味しいぬめぬめ感が減ってしまいます。
- スベリヒユは洗わないと使えないので、レシピ記載の200 gは、洗って水を切った重量(水がやや付着している)です。洗浄前の表面乾燥時の重量は190 gくらいと思われます。しかし入れる量に決まりがないので、適当な量を入れて構いません。
- 肉類は、現地では豚肉を食べる習慣が多分あまりないので羊肉や牛肉が使われますが、日本で手に入りやすいものとしてカレー用の牛肉や安いステーキ肉がよいです。ただしローストビーフ用の肉は煮てもぱさぱさなので避けるほうがよいです。
- 南スーダンではキリスト教に基づき肉類を食べない設定の日が多く設けられており、そういうときは肉なしで作ります。よってお肉を入れずに作ってもよいです。その際、味見をして何か旨味が足りないなと思ったら、野菜コンソメの素などで調えることができます。
- 重曹(またはベーキングパウダー)を入れると具がとろとろに煮えて美味しくなります。入れないレシピもあるので省いてもよいです。
- トマトペーストは自宅で手作りできます。下記リンク先のように作るとトマト缶の独特の風味が消えて大変使いやすくて美味しいです。
- レンズマメが生煮えでは台無しなので、必ず口の中で柔らかくほぐれるように煮ること。
Tips about cuisine
- 「リグラ」の南スーダンでの表記は「Rijla」または「Rigla」。
- 「リグラ」は、スーダンの南北分裂前は南スーダン側でもアラビア語で「رجلة」と表記されていた。「رجلة」(リグラ)は「ر ج ل ة」が「a l j r」だがスーダンでは「ج」(j)がgの音になるので、これを右から読んで「リグラ」になる。「رجلة」をそのまま英語アルファベットに転記すると「Rijla」だが発音は「リグラ」であり、音声を表す文字として「Rigla」も充てられている。
- 「Rijla」または「Rigla」(リグラ)はスベリヒユの意味である。
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