マンドゥグ

  • 韓国料理、北朝鮮料理

  • 現地表記

    :만두국(ハングル・チョソングル文字)

  • 概要

    :朝鮮半島風の餃子入りスープ

マンドゥグ

日本で言う「餃子」は、韓国や北朝鮮の料理で「만두」(マンドゥ)、漢字で「饅頭」と書きます。具にはいろいろなバージョンがあるのですが、現地ではキムチが入った餃子は大定番の1つです。蒸し餃子のほか、焼き餃子や餃子スープにして食べられています。このページは「グ」(국、スープ)タイプのマンドゥとして、「マンドゥグ」(만두국)のレシピを掲載しています。ちなみに「국」の読み方はグ?グク?グッ?ク?クク?クッ? 日本では表記が割れますがマンドゥのスープの場合は発音は「マンドゥグ」が最も近いのです。興味があれば下記リンク先の、21種類の「グ」(국、スープ)の読み方を調査した記事をお読みください♪

「국」の読み方はグ?グク?グッ?ク?クク?クッ?

材料


<マンドゥ24個分>

木綿豆腐
5 cm角
白菜キムチ(※1)
100 g
ニラ
刻んで大2
玉ねぎ
1/8個
粉唐辛子
少々
醤油
小1/2
小1/5
薄力粉
小1
牛豚ひき肉
150 g
餃子の皮(※2)
20枚
  • ※1:この写真では、具を半量ずつに分け、片方に白菜キムチ50 g、片方に白菜の漬物(赤くないもの)を50 gを混ぜて、紅白でマンドゥを作りました。。
  • ※2:餃子の皮は直径10 cmのものを想定しています。

<スープ4人分>

1.5 L
煮干し
8尾
昆布
5 cm角を2枚
干ししいたけ
1枚(※3)
小1
醤油
小1/2
小ねぎ
刻んで大2
  • ※3:しいたけの薄切りは、細切り1つではなく、しいたけ丸ごとのサイズで1枚分。

調理時間

作り方

  1. <スープの準備>スープを作る鍋に水を入れ、煮干しは頭と腹わたを取って入れ、昆布、干ししいたけを入れて強火で熱し、沸騰したらごく弱火で5分ほど煮る。
  2. 火を止めて煮干しと昆布を取り除く。
  3. <餃子のタネを作る>木綿豆腐をザルかキッチンペーパーの上に置いて水切りしておく。
  4. 白菜キムチは漬け汁が多いようなら軽くしぼる。
  5. 白菜キムチ、ニラ、玉ねぎを細かいみじん切りにして、ボウルに入れる。
  6. 粉唐辛子、醤油、塩を入れ、薄力粉を散らすように入れ、菜箸で軽くひと混ぜし、豆腐とひき肉を入れて手でよくこねる。ゆるい場合は薄力粉を追加する。
  7. ひき肉から粘り気が出たら、ボウルごと冷蔵庫に入れ、30分休ませる。
  8. <餃子を包む>餃子の皮に約15 gの具を乗せ、フチの半分に水をつけ、半分に折り曲げて合わせ目を指で挟んで皮をくっつけ、折り目の辺を手前に置いて中心をへこませ、左右の角を手前に引き寄せるように折り、左右の角に水をつけて接着する。
  9. マンドゥの包み方

  10. <スープを作る>スープに塩と醤油を入れて中火にかけて加熱し、途中で味見をして塩加減などを好みに調え、旨味が足りないと思うときはダシダや鶏がらスープの素(分量外)で補い、スープを沸かす。
  11. 沸いたスープにマンドゥを入れ、弱い沸騰が保てる程度の火加減にし、くっつかないようにスプーンでスープをぐるぐる回しながら、3分ほどゆでる。明らかに浮いてきたらゆであがりの目安である。
  12. <推奨>1つ取り出して中を割り、具に火が通っていることを確認する。あるいは食品用温度計で中心温度が75℃以上であることを確認する。
  13. 器に盛り、小ねぎの小口切りを乗せて出来上がり。
  14. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • マンドゥは作りやすく24個分のレシピとしました(2と3のみの倍数なので作りやすい)。ラップをかけて翌日までの冷蔵保存や、冷凍で数週間の保存ができるので、使いたいときに使うことができます。
  • このレシピでは具を半量ずつに分け、半分はキムチ入り、半量は白菜の漬物(赤くない)を入れて具を作り、紅白のマンドゥとしました。
  • 湯で戻した春雨を刻んで加えるレシピもあります。
  • ゆでたもやしを刻んで加えるレシピもあります。
  • 南方ではキムチをそのまま加え、北方ではキムチを洗って加えると記載する書籍もあります。
  • 豆腐がたっぷり入るレシピもありますが、水分が多くなりすぎてしまう懸念があり、このレシピでは豆腐を多くは入れていません。
  • みじん切りが粗いとなめらかな口当たりにならないので、みじん切りは細かくします。
  • このレシピで約350 gの餃子のタネができます。
  • 餃子の皮1枚あたり約15 gのタネを包むとよいので、最初の数個だけでも、1 g単位のスケールで重さを量りながら作っていくと、安定した餃子作りができるようになります。
  • 餃子の皮1枚あたりに約17 gを包んで20個作ると具だくさんで美味しく感じられます。
  • 煮干しのダシで作るほか、牛肉をゆでたときのゆで汁で作るレシピもあります。
  • 薄焼き卵の小片やちぎった韓国海苔を乗せるレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「マンドゥグ」のハングル文字・チョソングル文字(韓国や北朝鮮の文字)の綴りは「만두국」。
  • 「만두」(マンドゥ)は餃子の意味、「국」(グ)はスープの意味である。よって「만두국」(マンドゥグク)は餃子スープの意味になる。
  • 「만」は子音「ㅁ」(m)と母音「ㅏ」(ア)と終声「ㄴ」(センナの「ん」)から成る。「두」は子音「ㄷ」(t/d)と母音「ㅜ」(ウ)から成る。
    よって、「만」は「マン」、「두」はㄷが語頭ではないので「ドゥ」。「국」については、母音の間ではㄱ=g音なので「グ」で、語末のパッチムのㄱ=クの形をするがクとは言わないので「국」は「グ」。よって「만두국」は「マンドゥグ」。以下リンク先に解説記事を掲載しています。
  • 「국」の読み方はグ?グク?グッ?ク?クク?クッ?

  • 「만두국」を英語アルファベットに置き換えると「mandugug」になる。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやXなどのSNSにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動・サイト記事作成・出版等で料理レシピや写真を使用する場合は有料です(料金は≫こちら)。※無断使用が発覚した場合は料金3倍にて請求書を発行しますのでお支払い頂きます。
事後連絡下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。※教職員の使用は上に該当するため有料です。
禁止事項
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用または営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。