ダッツファルシ
フランスにはアラブの食文化がいっぱいあります。南部の地中海沿岸地域は、海を渡った先が北アフリカのアラブ諸国で、アラブ諸国で多く食べられているダッツ(ナツメヤシの実のフランス語。以下は日本で通用しやすいデーツと表記します)は今ではフランス人にも人気の食材です。フランス人のホームパーティーに招かれたとき、オードブル(前菜)の1つにデーツの詰め物があったんです。その時は中にフォワグラを詰めていましたが、そのほか、レバーパテやクリームチーズや、ときにはお肉料理なども詰めるそうです。この写真では、大好きなガーリッククリームチーズをデーツの中に詰めました。デーツの甘さととろける食感、クリームチーズの塩分とまろやかさ、そこににんにくが丁度良く利いて、ものすごく美味しいオードブルが出来上がりました。外もねっとり、中もねっとり、上品なコクあるデーツの甘さに、ガーリッククリームチーズとトッピングのピスタチオの美味しさが、本当に素晴らしいオードブルです。
材料
(10個分):
- デーツ(※1)
- 10個
- にんにく
- 小さめを1かけ
- クリームチーズ
- 50 g
- ピスタチオ
- 5個
- ※1:デーツは果肉がとけすぎず、乾きすぎず、ほどよくねっとりしているものを選びます。重量では150 gくらいです。
調理時間
:
作り方
:
- (冬で気温が低いときはクリームチーズを弱く湯せんにかけて延びやすくしておく。)
- デーツのヘタを丁寧に取り、まな板の上に置いて静止させ、ペティナイフで長い方向に沿って切れ目を入れ、金串で中の種をそっと取り出す。
- にんにくをきめ細やかにすりおろし、クリームチーズとよく混ぜる。
- デーツを両手の親指で優しく開き、クリームチーズの1/10量をバターナイフ(食事用ナイフでもよい)に乗せ、デーツの表面に極力つかないよう、丁寧にデーツの中に入れ込み、デーツが約1 cm開いたまま(すなわち約1 cm幅でクリームチーズの白色が見えるよう)にする。
- ピスタチオの殻を割り、中のナッツの薄皮をできるだけ取り、すり鉢に入れてすりこ木で軽く叩く。
- デーツから見えているクリームチーズの上にピスタチオを散らして出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 「ダッツファルシ」は「デーツの詰め物」の意味なので中に詰めるものに決まりはなく、ここでは一例としてガーリッククリームチーズを詰めています。
- デーツ1粒にクリームチーズが4~6 gくらい入ると思います。はみ出て汚くなると台無しなので、無理して詰め込まなくてよいです。
- デーツの種は絶対取り出しますが、ヘタは割と食べられるので、気にならないなら取らなくてもよいです。
Tips about cuisine
- 「ダッツファルシ」のフランス語(フランスやモナコの公用語)の綴りは「Dattes farcies」。
- 「Dattes」(ダッツ)はデーツ(ナツメヤシの実)、「farcies」(ファルシ)は詰め物の意味。よって「Dattes farcies」(ダッツファルシ)は「デーツの詰め物」の意味になる。
- このレシピのようにチーズを詰めた場合は「au fromage」(オーフロマージュ)をつけて「Dattes farcies au fromage」(ダッツファルシオーフロマージュ)と呼ぶことができる。「au」(オー)は方向性を指す単語である「à」(ア)と男性名詞の定冠詞である「le」(ル)の縮約形で、「au fromage」(オーフロマージュ)は「チーズ仕立ての」といった意味になる。
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