パパアルガーダ

  • スペイン料理

  • 現地表記

    :Papas arrugadas(スペイン語)

  • 概要

    :しわが入った濃厚味の塩ゆでじゃがいも

パパアルガーダ

パパアルガーダ

スペインは、アフリカ西海岸沖にカナリア諸島と呼ばれる離島を持っています。自然あり、砂丘あり、美味しいものありと観光客をひきつける島々で人気があります。そのカナリア諸島の伝統料理の筆頭がこのパパアルガーダ。小さなじゃがいもをしわが寄るように濃い塩水で長時間ゆでたもので、小さなレストランでも飲み屋でも、様々なお店で見かけることができます。この料理のすごい点は、「じゃがいもがまるで栗になった」と比喩できるほど、じゃがいもの身が締まり、旨味が濃厚、皮の下のねっとりした噛み心地がとても良くなることです。モホと呼ばれるスパイシーオイリーソースをつけていただきます。

材料

4人分):

じゃがいも(※1)
500 g
1 L
150 mL
  • ※1:じゃがいもは直径3~4 cmの小さなものを使います。

調理時間

:45 分(ゆで時間を40分とした場合)

作り方

  1. じゃがいもを皮つきのまま洗う。
  2. 鍋に塩と水を入れて強火で沸騰させ、じゃがいもを入れ、再び沸騰したら中〜弱火にし、フタをして40分~1時間ゆでる。
  3. 火が通ったらフタをしたまま傾けてゆで汁を捨て、火にかけながら鍋をゆすってじゃがいもの表面を乾燥させて、シワシワにする。
  4. 火を止めてフタをし、鍋に鍋帽子やバスタオルなどをかけて覆って冷めないようにして数分置く。(その間にモホを作るとよい)
  5. 温かいうちに出し。モホ(あるいはお好みのタレ)とともに食べる。
  6. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 直径4 cm以下のじゃがいもは一般にはあまり流通せず、農家が自家消費していることが多々あります。よって、じゃがいも収穫シーズンに農家に声をかけると入手しやすいです。メークインであれば直径4 cm×長さ7 cmくらいのサイズで売られていることも多いので、良い代用になります。
  • ゆで汁に長く浸すととてもしょっぱくなってしまいます。
  • カナリア諸島現地のパパアルガーダはしょっぱすぎるものも丁度よいものもありました。ゆで時間でしょっぱさを加減します。
  • もししょっぱいゆでじゃがが出来てしまっても、ミルクやコンソメを入れてミキサーがけすれば美味しいポタージュに変身できます。

Tips about cuisine

  • 「パパアルガーダ」のスペイン語(スペインの公用語)の綴りは「Papas arrugadas」。
  • スペイン語では一般複数系の語尾の「s」を落として読む傾向にあり、「パパスアルガーダス」でもよいが「パパアルガーダ」と読むほうが自然と思われる。
  • 「Papas」(パパまたはパパス)はじゃがいも、「Arrugadas」(アルガーダまたはアルガーダス)は「しわ」を意味する「アルーガ」(Arrugas)が分詞形になって「しわが入った」のような意味になったもので、よって「Papas arrugadas」(パパアルガーダ)は「しわが入ったじゃがいも」、もっと簡単に言って「しわじゃが」のような意味になる。
  • スペイン離島(アフリカ西サハラ沖)のカナリア諸島の名物料理である。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。