パパコンウエボ

パパコンウエボ

中米を旅していたとき、メルカド(市場)で食べるごはんが好きでした。こういう素朴な卵料理が特に朝食にはたくさんあって、今でもこれを作って食べると中米のメルカド食を思いだします。じゃがいもがほくほくと、卵はしっとりと。旨味出しに入れるトマトと玉ねぎがあるから一層美味しい。毎日食べても食べ飽きない味です。じゃがいもをゆでると時間と手間がかかるので、今回は朝食にも気軽に作れるよう、予め電子レンジでじゃがいもを加熱するレシピとしました。

材料

4人分):

じゃがいも
4個
玉ねぎ
1/4個
トマト
1/2個
パセリ(※1)
刻んで大1
サラダ油
大2
小1
こしょう(※2)
小1/2
  • ※1:パセリはあればイタリアンパセリがよいです。ない場合は普通のパセリでも乾燥パセリでもよく、省いてもよいです。
  • ※2:こしょうはあればミルで挽きたてのものがよいです。

調理時間

作り方

  1. じゃがいもを洗って芽を取り、フタつきの耐熱容器に入れ、600 Wで10分を目安に加熱する。
  2. その間に玉ねぎをみじん切りにし、トマトを1 cm以下のサイズの角切りにし、パセリをみじん切りにし、卵を割り(溶き卵にしない)、それぞれ小さな容器に入れておく。
  3. じゃがいもを水にさらし、素手で持てるくらいに冷めたら、皮をはぐように薄くむき、縦4つ切りにしてから1 cm厚さに切る。
  4. フライパンにサラダ油を入れて強火で熱し、玉ねぎを入れて透き通るまで炒める。
  5. トマトを入れ、トマトを潰しながら、トマトにしっかりと火を通す。
  6. 中火にし、じゃがいもと塩を入れて、ときどき混ぜながらじっくりと加熱する。じゃがいもが底にくっついたら水を少し入れてはがす。
  7. 途中でこしょうを入れる。
  8. 5分ほど待ってじゃがいもが中まで熱くなったら、1つ食べてみて、中が生焼けでないことを確認する。
  9. 火力を少し強め、卵を入れ、混ぜすぎないように混ぜ、卵に9割方火を通す。
  10. パセリをふりかけ、最後に大きく上下を返し、ここで10割火を通し、出来上がり。
  11. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • じゃがいもの品種は問いませんが、写真は煮崩れしにくいメークインを使っています。
  • 卵がカラカラにならないよう、水分を飛ばし過ぎないよう、生焼けでなくなったらすぐに火からおろします。
  • パンと一緒に食べることが多い料理なので、パンに乗せたときにちょうどよい塩加減になるよう、塩加減はぼやけないようにつけます。
  • ピーマンを刻んで加えるレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「パパコンウエボ」のスペイン語(グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマの公用語)の綴りは「Papas con huevo」。
  • 「Papas」(パパあるいはパパス)はじゃがいも、「con」(コン)は英語のwithと同じで「○○と」、「Huevo」(ウエボ)は卵の意味。よって「Papas con huevo」(パパコンウエボ)は「じゃがいもと卵」の意味である。
  • スペイン語では一般複数系の語尾の「s」を落として読む傾向にあり、「パパスコンウエボ」でもよいが「パパコンウエボ」と読むほうが自然と思われる。私の現地の聞き取りもパパコンウエボでした。


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