FIFAサッカーワールドカップが開催中で、盛り上がっています!!私はこのワールドカップが始まる前に、サッカー応援おむすびを論理的に作れるように料理研究をしました。三角関数計算をし、20面体の幾何学計算をし、中心角の定理を応用し、感覚的でなく数学的に海苔を切れるようにしたのが得られた成果とメリットです。今回はその成果とコツを記事にしました。
ステップ1 ごはんを丸くにぎる。
ラップにごはんをくるめば、正球体(まんまる)にごはんを握ることができます。
ステップ2 ごはんの直径を測り、海苔を切る。
私の計量では、2合の米を事前に吸水させて炊いたあと6等分し、直径6cmのまんまるごはんを6つ作ることができました。
計算の結果、直径の1/3が正五角形の最大長寸であることが分かりました。正五角形の隣合わない2つの頂点の距離が、ごはんの直径の1/3になります。
簡単に言うと、ごはんの直径が6cmなら、海苔を2cm四方に切り取ればよいのです。
ステップ3-1(型紙不使用編) 正方形の海苔から正五角形を取り出す。
正方形のままでは正五角形は作れません。だから、海苔を正方形に切ったら、ほんの少し縦を短くするのがコツです。例えば横幅2cmのとき縦が1.95cmです。
そこから、ハサミを入れる箇所を4箇所決めます。計算過程は割愛しますが、結果として、上の辺は中央、左右の辺は高さ6割くらいの位置、底辺は左右1/5くらいの位置、と、目視で目安をつけやすい位置にハサミを入れられることが分かりました。
この海苔を、サッカーボール1つあたり12枚作ります。カップ容器に入れるなどして片側だけサッカーボール模様になればよいのなら6枚で足ります。
ステップ3-2(型紙使用編) 海苔を直接正五角形に切る。
海苔を直接正五角形に切るなら型紙を使う必要があります。にぎったごはんの直径に応じて、型紙を選びます。
再掲しますが、正五角形の隣合わない2つの頂点の距離がごはんの直径の1/3になります。型紙から、最大の横幅が、ごはんの直径の1/3になるものを選びます。
ステップ4 海苔を貼る
ごはんの一か所に海苔を貼ります。5つの頂点から線分を延ばした先に別の海苔が貼られます。このとき、【ここ重要!!→】 海苔と海苔の隙間が正六角形になることが成功の条件です!!
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ヤッター!!念願の「サッカーおむすび」が作れました♪ 数学は得意ではないけれど、物事に対して「仕組みを作る」のが得意です。日常の家事もちょこちょことしたことも、どんどんシステム化するのは理系大学院女の性分かな。
サッカー応援おむすびは、運動会や大会の応援にも使えるナイスアイディアだと思います。球形のごはんの直径さえ決まってしまえば、あとは正五角形の海苔を論理的に作れるようにしたのが、今回の料理研究の成果とメリットです。是非この記事が、サッカー応援のキッチンのお役に立てるよう、願っています。
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レシピ詳細は、≫こちら。
材料(小6個分):
- 米
- 2合
- 水
- 炊飯器の2合の目盛り分
- 板海苔
- 2枚(※1)
- 塩
- 適量(※2)
※1:おむすび6個で五角形の海苔を72枚使います。片面のみ海苔を貼るなら36枚です。2cm四方の海苔から五角形を切り抜くとすると2cm四方の海苔が72枚必要で、なおかつキッチリ切り抜きできずゆとりが必要となることを考えると、念のため全型サイズ(19×21cm)を2枚用意しておくとよいです。
※2:ぬらした手のひらにうすくまんべんなく塩をとる量です。
作業工程:1 時間 30 分
- 米を研ぎ、水に浸け、白くなったらザルにあげる。
- 炊飯器に米を入れ、2合の目盛りまで水を入れ、炊飯する。
- 炊飯している間に、海苔を正五角形に切り、ラップや塩を準備する。
- 炊けたら少しの間フタをあけて蒸気を飛ばし、ごはんを6等分してお椀などに入れる。
- 濡らした手に塩を薄くまんべんなくつけてから1つずつごはんを取って軽く丸め、ラップに乗せ、ラップの口をとじてからまん丸に成形する。
- 海苔をサッカーボールの模様に貼り付けてできあがり。再度ラップにくるんでもよい。
- Enjoy!
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