今回、ジョージア料理における「サツィヴィ」と「バジェ」の違いについて検証しました。
今日はその結果を記事にします。理由は、ネットで見る日本語の文章に、私のこれまでの見聞や体験と違うものがあったからです。
<サツィヴィとバジェの違い>
どちらもクルミがソース状になった料理だが、
サツィヴィは玉ねぎが入り、加熱して作り、冷めてから食べる。具は七面鳥または鶏肉のみで、鳥の肉にソースがかかった状態で提供される。
バジェは玉ねぎが入らないソースで、加熱しないで作る(最初から冷たい)。鶏肉、魚、野菜、卵などにかけて食べられ、具とソースは別々に提供される。
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ジョージア語(グルジア語)、ロシア語、よく見る英語アルファベット表記はそれぞれ以下の通りです。
サツィヴィ:საცივი-Сациви-Satsivi
バジェ:ბაჟე-Баже-Bazhe
どちらも、クルミをペーストにして美味しいソースにした料理です。
◆Google画像検索
「საცივი」(サツィヴィ)で検索すると、
くるみがたっぷりで美味しそう♪
「ბაჟე」(バジェ)で検索すると、
こっちもくるみがたっぷりで美味しそう。。。うーん、サツィヴィにとても外観が似ている。。。
◆რა განსხვავებაა ბაჟესა და საცივს შორის? – ეს ბევრმა არ იცის!|გემრიელია(≫こちら)
タイトル訳:「バジェとサツィヴィの違いは何ですか?それを知っている人はあまりいません。」
「バジェは、クルミやスパイスなどで作るソースです。」(„ბაჟე – ეს არის ნიგვზის, წყლის, მარილის, სხვადასხვა შემთხვევაში ყვითელი ყვავილის, უცხო სუნელისა და ხმელი ქინძის საწებელი,)
「バジェは焼いた鶏肉や魚にかけて食べます。」(ძირითადად უხამებენ შემწვარი ან მოხარშული ფრინველის ხორცს ან თევზს.)
「サツィヴィは冷たい状態で食べます」(იჭმება ცივად.)
「加熱した肉を切ってソースに入れ、沸かしてから冷まして食べます。」(ამ სოუსში იდება დაჭრილი, შემწვარი ხორცი და ერთხელ წამოდუღდება, იჭმება ცივად.)
◆Сациви и бажи|allcafe(≫こちら)
タイトル訳:「サツィヴィとバジェ」
「サツィヴィは加熱して作りますが、バジェは加熱しません。」(Сациви подвергается тепловой обработке, бажи – нет. )
「サツィヴィには玉ねぎが入りますが、バジェには入りません。」(В сациви есть пассированный лук, в бажи – нет.)
「その他の点は大体同じです。」(В остальном – суть та же.)
◆Грузинский соус из орех. Баже.|Рецепты Мари(≫こちら)
タイトル訳:「ジョージアのクルミソース、バジェ」
「サツィヴィは玉ねぎと共に煮て作ります。バジェはスープまたは湯を使って作るソースです。」(Сациви вариться и в нем присутствует лук, а баже это ореховый соус на основе бульона или кипяченной воды. )
「サツィヴィの具は七面鳥または鶏肉のみですが、バジェは鶏肉、魚、野菜、卵と一緒に出されます。」(сациви готовиться только из индюшки или курицы. А баже подают к птице, к рыбе, к овощами и к яйцами.)
「バジェは具とソースが別々に提供されます。サツィヴィは鳥の肉にソースがかかった状態で提供されます。」(Баже обычно подают на стол отдельно, а сациви подают политый на птицу.)
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ほかを読んでも、概ねこのような情報でした。
どちらもクルミがソース状になった料理だが、
サツィヴィは玉ねぎが入り、加熱して作り、冷めてから食べる。具は七面鳥または鶏肉のみで、鳥の肉にソースがかかった状態で提供される。
バジェは玉ねぎが入らないソースで、加熱しないで作る(最初から冷たい)。鶏肉、魚、野菜、卵などにかけて食べられ、具とソースは別々に提供される。
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ジョージア料理はスパイス使いも楽しい料理。私はサツィヴィもバジェも作ってみようと思います!