ウランバートルで知り合った女性が、私にご自宅のお正月の写真をくださいました。とっても素敵で、見とれて感激するほど素敵です。
モンゴルのお正月はモンゴル暦の新年で「ツァガーンサル(白い月)」と呼ばれます。英語では「The White Moon festival」です。
西暦での日取りは以下のように年によりずれます。
(Wikipedia英語版「Tsagaan Sar」、≫こちら)
2018年:2月16~18日
2019年:2月5~7日
2020年:2月24~26日
2021年:2月12~14日
2022年:2月2~4日
つまりは、毎年2月が中心で、年により1月や3月に差し掛かります。
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典型的なモンゴルの家族は、モンゴルの民族衣装をまとい、家族の長男の家に集います。
私が特に感激したのが、食卓の、オーツ(羊のお尻と)、ヘヴィンボーブ(ビスケットのタワー)です。
◆オーツ
ゆでた羊です。特に羊のお尻が大事な縁起もので、ここからナイフを入れます。
◆ヘヴィンボーブ
へヴ(木製の型)でかたどった巨大ビスケットです。これを奇数段積み上げて、お菓子やお砂糖で飾ります。奇数なのは、段を「幸せ、不幸、幸せ、不幸」と数えていくためだそうです。
そのほかテーブルにはロシア式のサラダ類、それから瓶詰めを開けたオリーブなどのお酒のおつまみ、ドライフルーツの盛り合わせも並んでいます。もともと遊牧民文化のモンゴルにはサラダはありませんが、マヨネーズ和えの角切り野菜はロシア文化の流入です。
さらに、この写真の次の段階で、モンゴル国民食のボーズ(シュウマイ)をたらふく食べるのだと言っていました。
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世界中を旅する旅人であっても、こういう特定の行事に出会うことは滅多にできるものではありません。だから、直接の知人から写真を見せてもらえるだけでも、素晴らしく良い体験です。
世界の新年行事にも理解を深めていきたいと願いを込めながら、私も「日本のお正月」を素敵に過ごしたいと思いました。