土は野菜作りの基礎です。いい土を作る努力は菜園の楽しみです♪ でも土は気を許すと減っていくんです。なぜならば、
- 根菜を収穫すると土がついてしまう。
- 雑草を根ごと抜くと土がついてしまう。
- 菜園仕事をしたくつに土がついてしまう。
・・・頑張って作った良い土をもっていかれるのは本当にもったいない。こんなことを繰り返していては、菜園から良い土が失われる一方ではないかと心配になります。そこで私は土を失わない方法を以下のように実践しています。
1)土を水ごと回収する。
土から引き抜く野菜には随分と土が付着しています。「さあ大根を抜きに行くかぁ」と思うようなときには、ちょっと面倒でも、バケツの水とブラシを持っていきます。バケツの中でブラシで洗うとほぼ完全に土を落とせますから、その泥水を菜園の水まきに使うことで、土を菜園に戻せます(※)。
※もしバケツを菜園に運んでいないときは、土がついた野菜を持って帰ってきてバケツの中の水で泥を落とし、次に菜園に行く時にその水を持っていき、土ごと菜園に還します。
2)土がついた根を鉢に入れて放置する。
菜園には空の植木鉢をあちこちに置いています。雑草を抜いたら土を簡単に振り払って植木鉢に入れます。落ち葉や傷んだ葉も同様に入れます。しばらく置いておけば雑草は根ごと枯れます。生きていないのならもう大丈夫。そのまま雑草コンポストに入れたり、その他、何らかの方法で最後は菜園に土ごと還します。この方法の気に入っているところは、作業の傍らに植木鉢を置いておけるので、雑草を抜いたそばから投入できる点です。
3)雑草用コンポストへ直接入れる。
菜園の片隅に雑草用コンポストを設置しています。生きた根っこを土ごと入れても大丈夫。コンポストの中では分解が速いので、日が経てば経つほど完全な土になり、根っこが生き残ることもなく、種がついたものを入れてもそこから芽が生えてくることもありません。
菜園の片隅には雑草用コンポスト
4)土がついた根を段ボールに入れて放置する。
雑草の根でも土がついた野菜の外皮でも、量が多いときは段ボールに入れて、農具置き場に何か月か置いておきます。思い出した頃には完全に乾いています。生きていないのならもう大丈夫。このまま米ぬかや土を入れて段ボールコンポストにしたり、キッチンコンポストが湿っているときに入れて水分調整に使ったりし、何らかの方法を経て最後は菜園に土ごと還します。キッチンコンポストは水分量が多く湿りがちなので、完全に乾いた植物素材は水分調整に便利なのです。
生ごみが出ないシンプルライフ。私はコンポストを設置しています。
5)雑草を抜いたら石灰袋や米袋などに入れてひと夏放置。
石灰の袋や米の袋はとても丈夫です。私はそのまま捨てずに、雑草の堆肥化に再利用しています。雑草を根っこごと引っこ抜いたらどんどん袋に入れ、満タンになったら口をひもでしばって菜園のすぐ外に置いておきます。これを、夏の終わりまで屋外に置いておきます。9月、猛暑を乗り越えた後、中身は黒い残渣に変わっています。あとは、それを土に混ぜて、あるいは耕すときにそれを土にすきこみながら丁寧に耕しています。もともと雑草の根についてきた土も、こうして再び菜園の土に還っています。
6)その他
土留め(雨が降ったあと水が流れるので、水の出口にあたるところに細めの丸太を置いた。)、菜園にナイフ(根っこをスパっと切って土ごと置いておくために)、菜園の出口に石の台(ここでくつの裏をこすって土を落としてから菜園を出る)、家の出入り口でくつの裏の土を落として掃き掃除で得た土を菜園に戻す、菜園作業をした手袋などはバケツの水で洗い水を土ごと菜園に還す、etc。
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土は野菜作りの基礎ですから、頑張って作った良い土をもっていかれないようにと、私は土を失わない方法を以上のように実践しています。
いい土ができると、野菜が美味しい。土に意識が強く向くようになったのと、間引きと雑草取りを欠かさないようになってからは、肥料とかあまり気にせず、野菜が育ちたいように育てばよいという考えで、その結果として美味しい野菜に日々恵まれています。