西アフリカにコートジボワールという国があります。アビジャンなどアフリカ有数の大都市を有し、食事は元フランス領ゆえの美食を取り入れ、私のランキングの中ではアフリカの中でも料理が美味しい国の最上位クラスに入ります!
「ケジェヌ」(Kedjenou)から学ぶ、無水調理の素晴らしい美味しさ。
ケジェヌはアカン語系の言語で「混ぜる」や「鍋をゆする」という意味の単語に由来する料理名です。
由来から推測されるに、ケジェヌは、基本的には食材から出る水分だけで具を煮るので、火力が強い場合は水分がなくなって焦げ付きやすいから、ときどき中を混ぜたり鍋をゆすったりする必要がある、そういう繊細な料理なのだと思います。
食材から出る水分だけで具を煮るって、すごく美味しそうな響きですよね!! 実際ケジェヌは美味しいのです。
日本で普通に料理を作っていると、「煮るイコール水を入れる」という意識が働いてしまいますが、ケジェヌのような食材から出る水分だけで具を煮るという料理を美味しくする秘訣を知って、または思い出して、自然の旨味が最高に濃厚な美味しい料理を作っていけたら、暮らしも大変豊かになれると思うのです。
ケジェヌのような「無水調理の煮込み」を作るときは、
こんな感じで、トマト、玉ねぎ、骨つきの肉、塩、スパイス類など。
フタをしてごく弱火で1時間も経つとこんな具合に!
おおー!水分が出た!出た!
これを、旨味が凝縮されることを楽しみにしながら水分を徐々に減らせば、より美味しくなります。
ケジェヌの完成です♪
このケジェヌの調理に慣れるといいことがたくさんありますよ。
トマトと玉ねぎは無水調理に定番の野菜ですから、そこに鶏肉があるようなとき、是非ケジェヌをお試しくださいね。
ケジェヌのレシピは、≫こちら