私のワークテーマに「世界246か国の様々な料理レシピをサイトに掲載する」というのがあります。
それは誰かのレシピを見るのではなく、実体験に基づき、その土地のその料理を作るために自分がレシピを作っています。
さて、レシピの塩の分量には、小さじ1/2や小さじ2/3などの「分数量」がよく発生します。このとき、ちょうどいい塩分量を出すために、皆さんならどうしますか? 「小さじ1/3入れたけどまだ足りない、小さじ1/6を追加してもまだ足りない。また小さじ1/6を追加してみたら、よしこれでちょうど良い塩加減になった。だから、1/3+1/6+1/6=小さじ2/3を入れたことになるぞ」みたいな、分数の足し算で塩の合計量を出していませんか?
そもそも小さじ1/2すら計るのが難しい。
「小さじ2分の1」を量れるようになりましょう
調理中ならなおさらじっくり正確に計ることができないことが多々あります。そうすると、適当加減で小さじ1/5とか小さじ1/6と思っても正確さに欠けるし、正確さに欠けるものを合わせて足し算していくのでは誤差に誤差が重なって大きな誤差になりすぎてしまいます。
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私の塩の計量は引き算です。
例えば塩をきっちり小さじ1杯計り取り、容器に入れます。調理中は味見をしながら塩を加えます。味見をして「もうちょっと塩を足すかな」と思っても、その都度塩を計量しません。
調理が終わってから塩の残りを精密に計量します。残った塩を小さじに戻してすりきり棒のようなものできっちりと寄せて、ここで例えば小さじ1/4が残っていたら、小さじ1から引き算をして使用量を小さじ3/4と決定できます。
レシピを作るときの塩の分量は、足し算でなく引き算で決めます。絶対このほうが正確に近いです。