このたび、「日清製粉グループ本社×レシピブログ」の「全粒粉オンラインイベント」を受講しました(小麦粉各種がもらえて無料はお得♡)。自分以外の人のパン生地作りを見る機会は良いもので、参考&勉強しようと思って視聴しました。
・・・ということで、このたび全粒粉を使った料理レシピをサイトに掲載する運びになりました。そして私は、いつか作りたいと思っていた、「全粒粉大活用の、サウジアラビア料理」を作ることができました。それはグルサンです。
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2019年の秋、それまで旅行者が行きたくても行けなかったサウジアラビアが、突然門戸を開いた。旅行者への観光ビザを発給するという、それまでの旅行者の苦難や苦労とは裏腹の、衝撃のニュースが流れた。
旅行者が次々に入っていけばいくほど現地の人々の暮らしは変わってしまう。私は、「人々の暮らしが変わる前に」と、解放直後のサウジアラビアへ旅立った。
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「グルサン」という料理に出会った。
サウジで知ったその料理は、乾いた薄パンに汁だくの美味しいカレーをかけて、まるでカレー雑炊のように、汁気を吸ったパンの美味しさを主食に食べる料理だ。驚く味ではなく、マイルドで美味しいカレーで、むしろほっとする味だと思った。クミンが結構利いていたけれども、唐辛子の辛みが少なくて、いかにもアラビア半島にいるなと思わせてくれる味だった。
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グルサンは、Google画像検索をするとこんな料理です。
現地では、こんなにもパリパリな薄パンを使っていて、
◆HOW TO MAKE GURSAN|TRADITIONAL ARABIC FOOD(≫こちら)
こんなふうに市販されているのですね。
◆قرصان هرفي بر صغير 900 جرام(≫こちら)
手作りの様子を見ると、このような濃い色合いが。
これを作るのには、強力粉や中力粉では色や風味が物足りないなーと思っていたのです。
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それでは、まずは、グルサンの下地になる薄焼きパリパリパン(ホブズグルサン)を焼きましょう。
モニター受講のときは、強力粉との配合を50%とか2/3とか言っていても、簡単レシピを目指すなら全粒粉100%が一番楽。
粉と水と塩少々を混ぜるだけ。
まずは、スプーンでちゃちゃっと混ぜ、均一でない状態でフタをして20分置いておきます。
なぜ均一でない状態でよいのか?それは水を入れた直後にこね始めても、粉の1粒1粒からしてみれば、表面にやっと水がやってきた程度で、粉が水を吸っていないからです。
粉の1粒1粒の中心部まで水が吸われたかな? こねたら、んまあ♡ 綺麗♡
私は、作業台が汚れると面倒なので、ボウルの中だけでこねています。
全粒粉を使うことで、エキゾチックな色が出せて、とてもうれしい!!
麺棒で延ばして、2枚分のホブズグルサンの生地ができます。
あとはオーブンで焼くだけ。250℃で10分。
できた♪ ホブズグルサン♪
・・・この段階でちょこっと味見をしたんですよ。全粒粉100%の薄焼きパリパリパンを。もう、ワインのおつまみクラッカーの上級品の味がしました。「旨い!クリームチーズとワインを持ってこーい!」と叫びたい美味しさでした。
すでにグルサン用のカレーと、トッピング用の美味しいあめいろ玉ねぎを作ってあるので、薄焼きパリパリパンを割って器に入れて、カレーの汁を入れてふやかして、盛り付けて出来上がり♪
この、薄パンがふやけて美味しいカレー汁を吸ってふやけた部分が、素晴らしく美味しいと思いました。全粒粉を使ったことで西アジアアラブのエキゾチックな味が出せたのです。
レシピは簡単です。ホブズグルサン(薄焼きパリパリパン)だけを作っても1時間半かかるのだけど、カレーの調理と同時進行なら、2時間で終了。・・・まあ、休日の趣味の料理ですね。
<ホブズグルサン(薄焼きパリパリパン)の材料>
- 全粒粉
- 100 g
- 水
- 70 mL
- 塩
- 小1/4
<あめ色玉ねぎの材料>
- 玉ねぎ
- 2個
- オリーブオイル
- 大4
- シナモンパウダー
- 小1/4
- こしょう
- 小1/4
- クミンパウダー
- 小1/4
- コリアンダーパウダー
- 小1/4
- 唐辛子
- 1本
<カレーの材料>
- 玉ねぎ
- 1個
- にんにく
- 3かけ
- クミンシード
- 大1/2
- サラダ油
- 大3
- 塊肉
- 500 g
- 塩
- 小2
- ターメリック
- 大1
- クミンパウダー
- 大1
- コリアンダーパウダー
- 大1
- こしょう
- 小1
- シナモンパウダー
- 小1/2
- トマト缶の中身
- 200 g
- 野菜類(※)
- 刻んで丼1杯分
- 水
- 500 mL
- 唐辛子
- 1本
※:野菜類の幅は広く、かなり自由に選べます。カレーに入れられる野菜類なら大抵OKです。現地では、にんじん、ピーマン、なす、かぼちゃ、インゲン、グリーンピースなどを使います。この写真ではなす3本、玉ねぎ小1つ、グリーンピース1/2 C、赤ピーマン2個、緑ピーマン2個を使いました。
ホブズグルサンの作業工程:1 時間 30 分
- 材料をボウルに入れ、スプーンで軽くちゃちゃっと混ぜ(均一にならなくてよい)、フタをして20分置き、粉に水を吸わせる。
- ボウルの内側に付着する生地をスプーンで落とし、右手(左利きなら左手)の手のひらの付け根で生地を押してこぼれた生地を付着させながらひとまとめに押し固める。
- 手のひらの付け根で生地を押して潰して2つ折りにする。これを100回繰り返し、最後は球形にしてボウルに入れ、フタをして20分置いておく。
- 再度手のひらの付け根で生地を押して潰して2つ折りにする。これを100回繰り返し、最後は球形にしてボウルに入れ、フタをして20分置いておく。
- オーブンを250℃(あるいは最高温度)で予熱開始。
- 生地を2等分し、打ち粉(全粒粉、分量外)を作業台と麺棒にまぶして生地を30 cm四方(あるいはオーブン焼き網のサイズ)に延ばす。
- 生地をオーブン焼き網に乗せて、オーブンに入れ、10分間を目安に、あるいは生地に火が通るまで焼く。途中上下を入れ替える。
- Enjoy!
グルサン仕上げの作業工程:1 時間 20 分
- <あめ色玉ねぎ準備>玉ねぎをみじん切りにして小鍋に入れ、オリーブオイルを加えて中火で混ぜながら加熱する。
- 茶色くなるほどに火加減を落とし、ときどき混ぜる。途中でシナモンパウダー、こしょう、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、唐辛子を加える。
- あめ色玉ねぎができるまで混ぜたら出来上がり(約60分)。
- <カレーの準備>あめ色玉ねぎと同時進行でよいので、玉ねぎとにんにくをみじん切りしに、カレーを作る鍋に入れる。
- 鍋にサラダ油とクミンシードを入れて中火にかけ、玉ねぎとにんにくを炒める。
- お肉を2 cm角くらいのサイズに切り、鍋に入れ、塩をふってときどき混ぜて炒める。
- ターメリックパウダー、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、こしょう、シナモンパウダー、トマト缶の中身を加え、全体を混ぜ、弱火にしてフタをしてしばらく煮る。
- その間に野菜類を1~2 cm角(インゲンは2 cm長さ)に切る。
- 野菜類、水、唐辛子を入れて強火にし、沸騰したら弱火にしてフタをしてしばらく煮る。
- 合計で1時間ほど煮込んだら火を止めて味見をし、塩加減やスパイス加減を好みに調える。
- Enjoy!
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美味しーい♡
このレシピはカイエンペパーパウダーのような粉末唐辛子が入らないので、辛くないマイルドなカレーです。でもそれが、アラビア半島の味を出しているようにも思います。
そして、全粒粉を活用すると、
世界の料理は一層世界に近づく。
今日のこの喜びをまた味わいたく、スーパーでいつでも買える全粒粉を暮らしにもっと取り入れて、美味しい世界の料理の数々をこれからも作っていこうと思います。
そう気づかせてくれる、素敵な全粒粉オンラインイベントをありがとうございました。
※本記事は(1)「日清製粉グループ本社×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)日清全粒粉パン用チャック付をモニター受領ことに基づき執筆するものです。