タリエーレで我が家にイタリア食文化を

2021/10/26

前にイタリアを旅したとき・・・。

ふと見かけたプロシューテリア(生ハム飲み屋)が素敵でした。

生ハム

中に入ると、生ハムの原木(脚ごと作る生ハム)がずらりと吊られていて。

生ハム

「いいなあ、イタリアの食文化だなあ」って、憧れが募った。

中でワインと生ハムを楽しむ人たちも、素敵だった。

生ハム

食べる人、話す人、聞いている人、考える人。
こういう、無理に周りに合わせない気質に日本人と大きく違うものを感じて、イタリアらしいなあと思ったものでした。

そして、このような体験を風化させたくない私は、自宅でも生ハムを作るようになりました。もちろん私の自宅は日本です。生ハム作りは簡単なのですけれど、ちゃんと製造基準を学んだ上で、工場でしかできないことは家庭では無理だけど、家庭でできることは取り入れて、慎重に作った上で自家消費しています。レシピは≫こちら
生ハムの製造基準(事業者向け情報より抜粋)

最も大変なのはおそらく動物の脚の調達かと思いますがネット通販でも購入できます。私は狩猟免許をもつ人と繋がり、捕獲したイノシシの解体に立ち合い、獲れ獲れフレッシュな良い脚をいただきました。それを、1)1日塩漬けにし、2週間くらい塩砂糖ハーブ液に漬けておく(放置)、2)1日真水に漬けて塩抜きをして、3時間燻製(炭火と生木で煙を出して放置)、4)2か月以上吊るして乾燥(放置)、です。

そう、意外に、生ハムは放置の連続で作れるのです。
初日の塩漬けは問題ありませんね。
塩砂糖ハーブ液に漬けるのはこんな感じです。

生ハム

バーベキューのように火を起こして、熾(おき)火になったところに燻製チップを入れて、お肉を置いて段ボールをかぶせれば煙にまみれるので燻製できます。

あとは吊るします♪

生ハム

ここは私や家族が「ラウンジ」と呼んでいる約13畳部屋です。10畳のスペースにはソファをたくさん置いて、素敵な空港の素敵なラウンジに近づけたくて。そして、旅行情報コーナーの棚を作り、旅と料理の本をずらりと並べ、立ち飲みカウンターバーをしつらえて、世界地図と大きな地球儀を置いて。また3畳のスペースにはダイニングテーブルセットとスキャナーやプリンターとwifiがあり、広いスペースで作業ができるような、ビジネスラウンジ風にしています。

「好きなものしか置かない」のが、この部屋作りのコンセプトです。

前回記事(≫こちら)で、イタリアのバール(※)で提供される料理は炭水化物類が目立つほか、サラミ・チーズ類の盛り合わせ類があることを検証しました。


※当サイトではイタリアのBarを「バール」、スペインのBarを「バル」と表記します。理由:スペイン語は本来長母音がないこと、イタリアでは長母音化していること。ただしスペイン語でも強く抑揚をつけて言うとアクセントがつく母音が長音化しやすく、イタリア語でも前後語彙や早口によって短母音になるため、「スペインだからバル、イタリアだからバール」と厳密に区別することはできません。

下の現地メニューに「タリエーレ」と書いてあります。
バールメニュー
タリエーレは、生ハムやチーズなど、簡単に盛り合わせできる冷菜プレートで、イタリア現地のバールでも提供されている料理です。

ならば、この、イタリアの旅の思い出のような、生ハムとワインを楽しむテーブルを自宅でもぜひ再現したい!

生ハム

生ハムを切ります。

生ハム

いいね♡♡♡

オリーブとチーズと、その場で削った生ハムでタリエーレ(盛り合わせ)完成です!

生ハム

(一口食べて)
生ハム♡♡♡ 美味しーい♡

これほんとすごい。

口にした瞬間にイタリアのワインの旅の記憶が蘇る

私はこれまでも自宅で様々なイタリア料理を作ってきましたが、正直、この生ハム以上に「ああイタリアの味!」と反射的に記憶が蘇る料理は多分ありません。

夢の生ハム原木生活。

生ハム

最高の、イタリア風のワインのひととき。

手作りの生ハムは、イタリアの食文化の重鎮が食卓に舞い降りたかのようで、素晴らしい食事のひとときを過ごすことができました。これからも、現地の食文化を尊重して世界の料理を楽しみ、その楽しさを多くの人と共有していけるよう、活動を頑張ろうと思います。


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本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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