アンゴスチュラビターズの紙に書いてあったこと。
きっかけはトリニダードトバゴの旅でした。ホームステイをした家のキッチンに「アンゴスチュラビターズ」のボトルが置いてあって、「そこのオレンジジュースに1滴入れて飲んでごらん」と言われて飲んでみたら、
「わあ!!」
と驚いたのです。どのくらい驚いたかというと、世界の料理には驚きがつきものとはいえ、こんなに驚いたことはないくらいの大きな驚きでした。率直な感想は、オレンジジュースがグレープフルーツジュースになった、と。柑橘の苦みが素晴らしく心地よく付加されたのです。
* * *
とはいえ「アンゴスチュラビターズ」は、Made in トリニダードトバゴ。トリニダードトバゴを離れたあとは南米大陸へ入ってしまった(カリブ海諸国に戻らなかった)こともあり、見かけることがありませんでした。
しかし日本で、しかも地元のイオンのお酒コーナーで「アンゴスチュラビターズ」発見。驚きました。普段はワインを好んで飲むのでカクテル用リカーのコーナーを見ていなかったから見つけることがなかったのだと思います。小ビンでおよそ2000円する「アンゴスチュラビターズ」ですが、ちょうど誕生日が近かったので、夫が「買っていいよ」と言ってくれたので、うきうきと購入して帰宅しました。
風変りなのはこの紙のラベルです。輸送中に折れやしないか、店頭陳列中に折れやしないか、私だったら絶対こういうラベルにはしないだろうなと思えてしまうような、紙がペラで浮いているような、おそろしいラベリング(笑)。
折角なので、ラベルをきれいにはがして、スキャナーに取り込みました。いずれ捨ててしまうかもしれないと思うと、記念に取っておきたいと思いました。
あとは、書いてあることを、翻訳しながら読みました。英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語で記載されていました。主な記載内容は、
- 「Made with the same ingredients since 1824.」(1824年以来同じ成分で作られています。)
- 「Ingredients: Water, alcohol, spices, natural aromas, sugar, colorant: Caramel E 150a.」(成分:水、アルコール、香辛料、天然香料、砂糖、着色剤:カラメルE150a。)
- 「It does not contain Angostura Bark but derives its name from the fact that it originated in the town of Angostura, Venezuela, renamed Ciudad Bolivar in 1846.」(アンゴスチュラ樹皮は含まない。名前はベネズエラのアンゴスチュラという街の名前(※1846年にシウダードボリバルに改名)に由来している。)
- 「Because of its delightful flavour and aroma it has become extremely popular for use in soft drinks, cocktails and other alcoholic beverages. It also imparts an exquisite flavour to soups, salads, vegetables, gravies, fish, meat, fruit-juices, grapefruit, mixed cut-fruits, stewed prunes, stewed figs, preserved fruits, jellies, sherbets, water-ices, ice-cream, sauces for puddings, hard sauces, plum pudding, mince and fruit pies, apple sauce and all similar desserts」(ソフトドリンク、カクテル、その他のアルコール飲料に使うのが人気。また、スープ、サラダ、野菜、グレービー、魚、肉、フルーツジュース、グレープフルーツ、ミックスカットフルーツ、プルーンの煮込み、イチジクの煮込み、保存されたフルーツ、ゼリー、シャーベット、ウォーターアイス、アイスクリームにもよい風味を与える。プリン用ソース、ハードソース、プラムプディング、ミンチとフルーツパイ、アップルソース、その他すべての同様のデザート。)
200 mL入りなので、随分と長くもちそうです。
トリニダードトバゴやその他の国では地元の人はどのようにアンゴスチュラビターズを使っているのでしょうか。積極的に、生の声を集めて、自分でも暮らしに取り入れていこうと思います。