チュニジア、アルジェリア、リビアなどマグレブ地域の美味しい調味料として知られるハリッサは、手作り(≫こちら)することもできます。でも私は何から何まで手作りじゃなくていいと思っています。マヨネーズやナンプラーも割と簡単に自宅で作れるけれども、買う方が、1)楽で、2)家族みんなが使いやすくて、3)安定した味が作れるメリットがあります。それと似ています。
今回、モニター商品で、「ハリッサ」(≫こちら)(ハウス食品、≫こちら)を受領しました。にんにくの美味しさ、クミンなど香辛料の香り、唐辛子の赤が折り合った、スペイン人が北アフリカに導入したとされる調味料です。チュニジア料理の調味料としてよく知られています(※)。
※それはただ単に両脇(アルジェリア&リビア)にはなかなか旅行者が入れず、情報が広まらないからなのですけれど…。
今回、ハリッサがこうして気軽にスーパーで買えるようになったことには、製造販売会社には心の底から感謝します。ならば私の立場としては、ハリッサの正しい&美味しい食べ方・使い方を多くの人に伝えたいなという願いから、今回からの3つの記事で「ハリッサを使う人気チュニジア家庭料理」を3点紹介することにしました。
だって、辛いのが欲しいだけなら、コチュジャンでも豆板醤でもよいじゃない? それに、折角ハリッサを使うなら、まずはハリッサが一番合う料理で美味しさを試してみてほしいんです。その答えはもちろんその土地の食にある、なおかつ人気で伝統的な家庭料理にあるのです。
連載第1回は「カスクルート」です♪
日本で言う夏野菜、きゅうりやトマト、それからツナ缶のツナ。オリーブもゆで卵も入った、チュニジエンヌ(※)のみんなの大好物のサンドイッチです。
※Tunisienne。チュニジア人のフランス語。チュニジアの元宗主国はフランスです。
レシピは簡単です。
材料(2人分):
- 卵
- 1個
- ツナ水煮缶(※1)
- 1缶(70 g)
- きゅうり
- 1本
- 玉ねぎ
- 少々
- トマト
- 1/4個
- イタリアンパセリ
- 刻んで大2
- バゲット(※2)
- 2本(※2)
- ハリッサ
- 大1強
- マヨネーズ
- 大2~3
- 黒オリーブ
- 6個
※1:ツナ水煮缶がなければ、オイル漬けのツナ缶を使ってよいです。
※2:バゲットはフランスパンのことです。両端を切り落として均等な太さの部位を使うとよいので、1人1本を用意しています。
作業工程:20 分
- 小鍋に湯を沸かし、卵を入れ、12分を目安にゆで、固ゆで卵を作る。
- ツナ水煮缶を小ザルにあげ、余分な水分を落とす。
- ピーラーできゅうりの皮を9割ほどむき、両端を落とし、縦1/4に切り(縦十字に切る)、斜めに8 mm幅に切る。
- 玉ねぎは繊維を断つ方向にスライスする。
- トマトは縦半分に切ってヘタを落としてから3 mm幅にスライスする。
- イタリアンパセリは粗みじん切りにする。
- ゆで卵はくし形に6つに切る。
- バゲットの両端を切り落とし、長さ約20 cmの均等な太さのバゲットを残す。
- バゲットに水平に包丁を当て、上下が離れない程度に深く切れ目を入れる。
- バゲットの内側の片面にハリッサを塗り、もう片面にマヨネーズを塗る。
- トマトを挟み、きゅうりとツナと玉ねぎを詰め、イタリアンパセリを詰め、ゆで卵と黒オリーブを詰める。
- Enjoy!
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美味しーい!!
みずみずしい野菜とツナとスパイシーフレーバー!
「カスクルート」は、フランスのサンドイッチに由来するフレンチアラビックな料理で、フランス人が多数観光や保養に訪れるチュニジアらしさを表す料理です。フランスパンに、美味しい唐辛子ソース「ハリッサ」とたっぷりのツナに、きゅうりやトマトやオリーブをぎゅぎゅっと押し込んで、是非この素晴らしい味を楽しんでみてください。地中海の恵みの味は、真に美味しいですよ。
* * *
本記事では、チュニジア人なら(きっと)全員が大好きな、庶民的な現地のレシピを紹介しました。美味しいものは誰が食べたって美味しいのだから、このレシピもきっと日本人の多くの方に気に入っていただけることを私は確信しています。
世界はそのスパイスの使い方を持っています。
本企画も、やりがいを持って取り組むと本当に有意義ですね。多くの人にとって美味しいという保証つきの料理をレシピつきで紹介することで、「作る楽しみ」や「食べてみる意欲」が芽生える一助になり、その結果として自分や家族の好みに合う新しいレシピが見つかっていくという形で貢献できるのならばとても嬉しいです。次回もどうぞお楽しみに☆
※本記事は(1)「ハウス食品×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)スパイスをモニター提供されたことに基づき執筆するものです。