今日の記事タイトルは「中央アジアのマントゥ/マントゥイ/マンティの包み方」です。小麦粉の皮で肉の具を包む料理なので、その包み方も様々な方法があるのですが、ちゃんと包めるようになると出来映えもちゃんと中央アジアの雰囲気が出るので、旅に出ては楽しく作り方を見学してきました。
そして私が自宅で何度も作って、やがて「自分の包み方」に落ち着いた、簡単版と豪華版の2パターンを、今回は分かりやすく伝わるよう、写真とともに紹介します。
レシピは、≫こちら。
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以下はまず簡単版から。
1)【共通】小皿にクッキングシートを乗せ、1辺12 cm正方形の生地を乗せ、具を乗せます。
【注意】
蒸し上げるときの蒸気が肉に入り込むことで肉汁たっぷりに仕上がるため、皮が破れると肉汁が流れて失敗です。作業台から蒸し器へ移動させる際に破れると失敗。だから生地に触らず蒸し器へ移動するための小皿があるとよい。それ以上に、蒸している間に生地が蒸し器の底にくっついてしまうとはがすときに破れて失敗。だから、失敗を防ぐために(小皿と)クッキングシートはほぼ必須です。
2)【簡単版】上下を閉じて、左右を閉じて、
3)【簡単版】左右をそれぞれつまんで閉じて、2つのエレガントなくぼみを作って出来上がり!!
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次は豪華版です。
1)【共通】小皿にクッキングシートを乗せ、1辺12 cm正方形の生地を乗せ、具を乗せます。
2)【豪華版】最初に左右を閉じて、次に上下を閉じます。
3)【豪華版】下の生地の上下を引き出してつまみます。
4)【豪華版】反対側の横をつまみ、次に上下をつまむと、お花が咲いたみたい!!
5)【豪華版】あとはふんわり閉じて出来上がり♪
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あと、下のウズベキスタンでの写真のように、円形の生地のフチを全周つまむのもよくある方法です。
ただしこの方法は、生地を1つ1つ円形に延ばす必要があります。四角形を作るほうが、一気に巨大に延ばしてカットするので、生地の無駄部分が生じにくい。さらに、円形生地の全周をつまむより、四角形の角をチョンチョンとつまむほうが短時間で包めるように思います。一番の違いは、円形生地のフチを全周つまむと蒸気が出入りする隙間ができないため中の肉汁がたまりにくいのですが、持ち運びしやすくテイクアウト形式で販売しやすくなるでしょう。
以上の理由で、私は、自宅で作って自宅で食べるのなら、四角形の生地を作ることで落ち着いています。
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蒸します♪
さあ蒸している間に薬味を用意して。
私の好みは、マントゥ/マントゥイ/マンティの食べ方で最も多いと思われるヨーグルト+ディルです♪ ディルがなければヨーグルトだけでいいんです。アフガニスタンを思い出すときは黒こしょうを多めにかけます♪ あとトマトソースをかけるお店もよくありますね。そういうお店って多分チェブレキなど他の料理と兼用でトマトソースを置いているような気がするので、自宅でなら、ヨーグルトを用意するほうが手間がなくて簡単です。乳製品の高カルシウムは日本人が日頃足りていない栄養素の補充に強力に役立ちますし。
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さあ蒸し上がった♪
本格的な見映えのマントゥ/マントゥイ/マンティがちゃんと作れますと嬉しくなります♪
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この記事のタイトルは、「中央アジアのマントゥ/マントゥイ/マンティの包み方について」としました。数多くある包み方のうち、自分自身が現地で教わって学んできたことを、ようやくこうして記事にまとめることができました。
お店では、厨房に入れないとしても、こうして客席で紙を使って教わることもしてきました。
それをあちこちでメモしてきたことが、今日、やっと1本の記事にまとまることができました。
「旅の1秒も無駄にしない」ことが私の目標です。だから、教わったことが無駄にならず、こうして自分自身の記念になる形で残すことができて、本当に嬉しいです。
そして、1人でも多くの方に、ユーラシア高原の素晴らしい伝統食を楽しんでいただけることを祈って…。
レシピは、≫こちら。