念願のモンテネグロ料理「ポペツ」のことがやっとよく分かった。

2019/11/03

ポペツ

モンテネグロ料理「ポペツ」が美味しかった!!

バルカン半島の旅で訪れたモンテネグロは21世紀になって誕生した新国家。2006年というごく近年に独立した小さな国です。

バルカン半島の国家編成の歴史を簡単に学び直したいから、バックグラウンドを記載してみます(※)。

※一文字カタカナ表記は元ユーゴスラビアを構成した現在の国名の最初の一文字です。セルビア、コソボ、モンテネグロ、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア。

 1992年まで 
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国=セ(含コ)+モ+ス+ク+ボ+マ。
よし。もと、セモスクボマ。ふむふむ、せもすくぼま…っと(・・*
なお、私が高校で世界史を習っていたのはこの時期でした。
6つの国家のゆえ様々な民族・宗教と諸種の問題を抱える国、として、先生の語りは熱かったよ。

 1991年より分離解体 
スクボマがそれぞれ離れ、ユーゴスラビア連邦共和国=セ(含コ)+モ
セモセモセモ…(・・*
セモだけになっちゃったんだね。
国が4つ減ったら国名も4文字減っちゃった(←こういうの書くのが予備校講師だね)。
これより紛争と激戦の時代へ。
多数の死者も出た悪夢の時代へ。

 2003年国家再編 
セルビア・モンテネグロ=セ(含コ)+モ
中身は変わらずセモ。でも、モンテネグロ側の独立意識およびEU加盟の夢は大きい。
そこからわずか3年・・・

 2006年モンテネグロ独立 
ついに旧ユーゴスラビアの構成連邦国家はばらばらになりました。

 2008年コソボ独立 
更に、セ→セ+コへの分離。

こうして、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国だった国は、現在7つの独立国となりました。

* * *

私のモンテネグロの旅の始まりは、旧ユーゴスラビアをめぐる、最初の1日目でした。

首都ポドゴリツァには、日本人とフランス人のハーフ、アナイスに会いに行きました。アナイスは日本にあまり住んでいないのに日本語もぺらぺら。顔立ちも日本人に似ていて、とても親近感のある女性。「どこかごはんを食べに行こうか」とアナイスが言ってくれたので、私は「モンテネグロ料理が食べたい」とリクエスト。アナイスが見つけてくれたお店でのヒトコマが以下の写真です。

モンテネグロ

そのとき、「あ♡、名前が可愛い♡」と、無条件で好きになっちゃった料理がありました。

ポペツです。

モンテネグロ

綴りは「popeci」なので、ポペツ、ポペチ、ポペツィの間を行く音声でありながらも、私にはポペツと聞こえました。中に白チーズが入り、あっさりとした味わいのマヨネーズソースがかかったチキンロールカツでした。

世界の料理の情報収集はその都度行うようにしており、そのときもインターネットは見てみたものの、お店の人に教えてもらった綴りの「Popeci」では、ネット上にポペツの情報は出てきませんでした。よって、遅れましたが、それでも気になることはスルーしないようにという心がけのもと、ポペツについて確認しようと思いました。

* * *

Google画像検索「popeci montenegro」

モンテネグロ

確かに、当時の料理によく似ています。間違いない。これです。今、ポペツを思い出してネットを開くと、随分と情報が出てきますから、長年の夢が叶ったようで、嬉しいですね。

私はこの日、「これだ」と思える情報に出会えるまで、半日ほど徹して、ポペツの詳細を確認しました。分かったことは、

  • 豚肉を薄く叩いて白チーズを包んで巻く。鶏肉や牛肉のレシピもある。
  • ハムを加えるレシピもある。
  • パン粉をつけて揚げる(カツのような)レシピと、バッターをつけて揚げる(天ぷらのような)レシピがある。
  • ソースはマヨネーズとサワークリームのブレンドが多い。

思うに、豚肉を使って、ハムを加えて、チーズを入れて巻いて、パン粉をつけて揚げる料理は、ザグレバチキ・オドレザック(Zagrebački odrezak)すなわちザグレブ(※)風カツレツと同じ料理です。

※ザグレブ:クロアチアの首都

ユーゴスラビアだった地域は、現在の7か国を合わせても日本の2/3くらいの面積しかない、それほど小さい地域なので、料理の地域差も大きくありません。だからモンテネグロとクロアチアに同じ料理があっても、疑うことのないほど当然のこと。

* * *

今日は、長年思い出として温めてきた「ポペツ」が、詳細まで自分で確認でき、本当によい一日でした。白チーズの巻き揚げ、作ってみたら、やっぱり美味しかったです♪♪

ポペツ

レシピは≫こちら


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