今回、「ホットケーキミックスでお酒を飲もう!!」と決め、そして成功\(^o^)/
では私はなぜ、「ホットケーキミックスでお酒を飲もう!!」などと思ったのでしょうか? そこには、下のようないきさつが。
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「ホットケーキミックスを使うとお菓子が作られるのね。」と、レシピブログの「ケーキのようなホットケーキミックス」の美味しそうなモニターレシピ(≫こちら)を見て、そう思った。
感じただけのことを思い込みにするのはよくないと思ったので、数値化して検証しました。
【検証の手法】
調査時点で全849件の投稿レシピ(他商品のレポートを含む)のうちホットケーキミックス使用の料理(全171件)を料理種別に7つにカテゴリ分類し、各割合を有効数字3桁で得て、四捨五入で整数(%)を算出。
1)ホットケーキ、パンケーキ類:26%(44件)
2)【最多】ケーキ類(1を除く):33%(56件)
3)パン、サンド、ケークサレ:10%(18件)
4)マフィン、スコーン、ドーナツ類:13%(22件)
5)ワッフル、クレープ、ガレット類:7%(12件)
6)クッキー、ビスケット、どら焼き類:9%(15件)
7)その他(ドッグ、プリン他):2%(4件)
【結果の考察】
- 最多はケーキ類である(33%)
- ホットケーキ類を含めたケーキ類(1と2の合計)は全体の6割(59%)を占める。
- より広域のお菓子類(1~6の合計)は98%を占める。なお7(その他カテゴリ)にもプリンや饅頭があり、お菓子類の存在比率は98%を上回ることが示唆される。
【結論】
日本人はホットケーキミックスがあるとたいがいお菓子類を作る。
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確かに、ホットケーキミックスはお菓子作りの発明品だ。
しかしながら、世の中、お菓子類の欲求が低い人も多いはずだ。特に男性陣など、菓子よりもビールやワインに合うつまみを喜ぶ人も多いだろう。
つまり、ホットケーキミックスを製菓以外に利用できれば、その販売促進には一層の伸びしろを生むことができる。特にお菓子とは通常相反するイメージを持たれる「お酒が飲めるつまみ」とリンクすれば、お酒好き、甘いもの苦手、男性陣、そのご家族といった、新規消費者の訴求(※)に有効で、何というか、ホットケーキミックスの販促インバウンド(※)として成果を得るかもしれない!
※訴求:買う気を起こさせるような宣伝。※販促:販売促進。インバウンド:外の人を中に取り込むこと。いずれも商業用語としてよく使う。
よし。
やってみようか。
「ホットケーキミックスでお酒を飲もう!!」
実は私の中ではこの発想は意外と歴史が長く、きっかけは80年前。ニュージーランドのオークランドでの短期滞在に遡ります。綺麗なアパートメントには世界各地の人が住み、その共用キッチンにいればいろんな国の人の料理が見え、いろんなアイディアがひらめくのです。そのひとつが、ホットサンドメーカーで作るおつまみ作りでした。
おいしそーv こういうおつまみを作ってワインを飲んだなあ♡
ホットサンドメーカーの利点は多い。
- 焼き始めたら完全に手が離れる。別の作業ができる。
- 失敗しにくい(熱いと自動OFF、温度が低いと自動ONになる)。
- 上下加熱なので調理が速い。
- くぼみがあるので成形不要。
などです♪
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さあ、「ホットケーキミックスでお酒を飲もう!!」 出来た\(^o^)/
これは新しいホットケーキの提案です。ホットサンドメーカーで手間なく美味しい土台を作り、あとはトッピング。トッピングには卓上で世界旅を楽しめるアイディアが詰まっています♪
以下では、本記事のタイトルにもなった「ホットケーキミックスで、お酒のシーンに合う世界旅」を解説します。
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軽やかに『ワインに合わせて世界旅♪』
トッピングは、左から、フランス料理のタプナード、
パキスタン料理のブルスシャピック、
ノルウェー料理のサーモン、です。
ワインに合う世界の料理を美味しくトッピング♪ オリーブとアンチョビの濃厚な旨味、手作りチーズとアプリコットの贅沢な芳醇さ、みんなが大好きなサーモンはくちどけ最高!!
さらに、シックに『ビールに合わせて世界旅♪』も作りましたよ♪
トッピングは、左から、ロシア料理のカルバサ、
クック料理のポビーツマヨ、
中国料理の炸酱(ジャージャン)、です。
ビールに合う世界の料理を美味しくトッピング♪ 燻製肉のぐっとくる塩気と旨味に青唐辛子のパンチ、大人気ピンクポテトサラダのワンランクアップバージョン、中国醤油がガッツリ利いた豚肉という中華の真髄はビールを呼ぶ、呼ぶ!!
サーモンとカルバサは切るだけ。あとは作り置きを乗せるだけ。だから、当日の準備は簡単です♪ 作り置きは作りやすい量でレシピを紹介します。
※本記事は(1)「昭和産業×レシピブログ」のモニターコラボ広告企画に参加していること、(2)「ケーキのようなホットケーキミックス」をモニタープレゼントされたことに基づき執筆するものです。
材料(約20枚分):
- 卵(Mサイズ)
- 2個(100 g)
- 牛乳
- 110 mL
- ホットケーキミックス(※)
- 200 g
※昭和産業「ケーキのようなホットケーキミックス」使用。
作業工程:20 分
- ホットサンドメーカーの電源を入れ、予熱する。
- ボウルに卵と牛乳を入れて泡だて器でよく混ぜ、ホットケーキミックスを加えてよく混ぜる。
- くぼみに生地を大1ずつ入れてフタをして550 Wで3分焼き、膨らみが強いところはヘラで軽く押し、取り出して網の上で冷ます。
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『ワインに合う、タプナード、ブルスシャピック、サーモン』
<タプナード>
材料(作りやすい量):
- 黒オリーブ
- 15粒
- にんにく
- 2かけ
- アンチョビフィレ
- 2枚
- オリーブオイル
- 具が浸る量
- トッピング
- 適宜
作業工程:10 分
- 黒オリーブ、にんにく、アンチョビフィレをハンドブレンダー容器に入れ、具が浸る量のオリーブオイルを注いでからハンドブレンダーにかける。
- 容器に入れ、表面をオリーブオイルで覆う。
- 乗せやすい量を「基本の土台」に乗せ、彩りをトッピングする(写真はバジルとピンクペパー)。
<ブルスシャピック>
材料(作りやすい量):
- 成分無調整牛乳
- 1 L
- レモン果汁
- 大3.5
- アプリコットオイル(※)
- 9滴
- トッピング
- 適宜
※アプリコットオイルがなければその他香りのよいオイルで代用。オリーブオイルも可。
作業工程:15 分(凝固時間や水切り時間を含まない)
- 冷蔵庫から出したての牛乳を耐熱容器に入れて700 Wの電子レンジで7分30秒加熱。
- 牛乳を混ぜながらレモン果汁を混ぜ、30分放置後、ザルなどにゆっくり注いで固形分(カッテージチーズ)を分取し、50分ほど冷蔵庫内で水切りをする。
- 「基本の土台」にアプリコットオイルを3滴ずつ塗り、乗せやすい量のカッテージチーズを乗せ、彩りをトッピングする(写真はミントの葉)。
<サーモン>
材料(作りやすい量):
- サーモン刺身用
- 6切れ
- 塩
- 3つまみ
- トッピング
- 適宜
作業工程:5 分
- サーモンを2切れあたりにひとつまみの塩をまんべんなくふる。
- 「基本の土台」にサーモンを2切れずつ乗せ、彩りをトッピングする(写真はベビールッコラ)。
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『ビールに合う、カルバサ、ポビーツマヨ、炸酱(ジャージャン)』
<カルバサ>
材料(作りやすい量):
- カルパス
- スライス6切れ
- 青唐辛子
- 1本
作業工程:5 分
- カルパスのスライスを6枚作り、「基本の土台」に2枚ずつ乗せる。
- 青唐辛子を斜め薄切りにし、1つずつ乗せる。
<ポビーツマヨ>
材料(作りやすい量):
- じゃがいも
- 450 g
- ビーツ缶
- 1つ(固形分約230 g)
- マヨネーズ
- 大4~5
- 塩
- 小1/3
- トッピング
- 適宜
作業工程:45 分
- じゃがいもを水からゆで、沸騰したら弱火にしてフタをして30分を目安にゆでる。
- その間にビーツ缶の固形分をボウルに入れ、泡だて器を押し付けて刻んでおく。
- じゃがいもに火が通ったら熱いうちに皮をむき、ボウルに入れてマッシュする。
- マヨネーズと塩を入れ、ピンク色のポテトサラダを作る。
- 乗せやすい量を「基本の土台」に乗せ、彩りをトッピングする(写真はレモンバームの葉)。
<炸酱(ジャージャン)>
材料(作りやすい量):
- にんにく
- 2かけ
- 生姜
- 同量
- 甜面酱
- 大1
- 豆板醤
- 大1/2
- 薄力粉
- 大1/2
- 砂糖
- 小1
- 日本酒
- 50 mL
- 水
- 50 mL
- 老抽(※)
- 大2.5
- 醤油
- 大1/2
- サラダ油
- 大2
- 豚ひき肉
- 300 g
- きゅうりの千切り
- 15本くらい
※老抽(ラオチョウ)は中国醤油です。なければオイスターソース大1.5+醤油大1/2で代用。
作業工程:5 分
- にんにくと生姜は細かいみじん切りにする。
- 甜面酱、豆板醤、薄力粉、砂糖、日本酒、水、老抽、醤油を混ぜておく。
- フライパンを強火にかけ、サラダ油、にんにく、生姜を入れて炒めてからひき肉を入れ、表面全体が白くなるように炒める。
- 調味料を加えてぐつぐつ煮て、とろっとするまで水分を飛ばす。
- きゅうりを斜め薄切りにしてから細切りにして、千切りを作る。
- 乗せやすい量を「基本の土台」に乗せ、彩りをトッピングする。
卓上に、美味しい岩塩(ロックソルト)を是非添えて♪♪
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私がやりたかったのは、まず、商品の特性を活かすことでした。今回の使用生地はふんわりとエアリー(airy)、すなわち空気感に満ちた軽さで、甘すぎないんです。そのほの甘さは具を引き立てました。折角企業が開発してこれだけのエアリーで上品な生地を開発してくれたのだから、それは殺したくなかった。だから生地には具を混ぜず、生地のレシピは商品パッケージのままです(流しやすいように牛乳だけ1割増やしました)。焼いたときの淡い色合いも良く、美しい出来上がりになりました。「わっ♡」と食べたら唸る、きめ細やかで上品で繊細な口どけを、是非お試しください。
今回6か国の料理が勢揃い。まるで食卓で世界旅をするような楽しさがありました。今回の成功要因のひとつには、世界的な実績に裏打ちされた本物の美食がコラボしたこと、つまり具の良さに説得力があったことがあるでしょう。
上に乗せる具も、考えていてとても楽しかったです。もうね、どんどんとアイディアが沸いて仕方がない♪ 北マリアナのチキンケラグエンも乗せたかったな。南スーダンのフール(旨い煮豆)もいいな。オーストラリアのウェッジポテトも、インドのチキン65も、メキシコのタコスの具も、スイスのフォンデュもと、限りなくひらめく美味しいトッピング♪
また、作業の中で私が始終想定していたのは、上にも書いた「食のインバウンド」の拡充イメージでした。今回のタイトルでもある「ホットケーキミックスで、お酒のシーンに合う世界旅」、すなわち世界各地の実力料理を使うことで、ホットケーキミックスが、お菓子ファンのみならず、それ以外の人の購買を呼ぶヒントになるならば、それは私にとっても大きなやりがいです。この商品をモニターとして無償提供してくれた昭和産業株式会社とレシピブログへの恩返しにもなるでしょうか。この活動が、いつかそういう実を結ぶようにと願っています。
私自身も大変に良い勉強をさせていただきました。両社には、今回のこの機会を与えてくださり、ありがとうございました。